大人のウイスキーおすすめランキング30選|選び方や種類をわかりやすく解説

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ウィスキーとはどんなお酒?

【味わいのベースは穀物】ウィスキーの原料とできるまで

ウィスキーの原料となるのは、大麦やライ麦、トウモロコシなど。ウイスキーを飲んだ時に感じる独特なコクや甘みはこうした穀物に由来します。

ここでは、簡単にウイスキーができるまでの工程をざっくりと見ていきましょう。上記の穀物を水分に浸し、お粥のような状態にして糖分をアルコールに変えます(アルコール発酵)。

こうしてできた液体(もろみと呼びます)を蒸留することによってウイスキーの原型ができあがります。この段階ではまだ無色透明で、このあと樽に入れて数年~数十年の年月をかけて熟成させていきます。

そして樽の中で眠っている間に、ウイスキーはみなさんがよく目にする「琥珀色」の液体へと変化し、素晴らしい香りや味わいへと成長するのです。

最後に、ウイスキーが製品として世に出る段階で、2つのタイプに分けられることになります。

ウイスキーの種類を理解する

普段私たちが百貨店やバーで見かけるウイスキーには大きく2つのタイプがあり、「シングルモルトウイスキー」と「ブレンデットウイスキー」に分けられます。

これら2つのウイスキーの異なる点をざっくりと説明すると、名前の通り、単体(シングル)なのか混ざっているのか(ブレンデット)という違いです。

  • シングルモルトウイスキー
    1つの蒸留所の原酒(モルトウイスキー)のみで造られたもの
  • ブレンデットウイスキー
    モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして造られたもの

また新しい名前のウイスキーが出てきましたが、モルトウイスキーとは大麦を発芽させた麦芽(モルト)のみから造られるウイスキーで、グレーンウイスキーはライ麦や小麦、トウモロコシといった穀物(グレーン)から造られるウイスキーのことです。

ベースとなるこれら2つの原酒の個性をうまく活かしながら、シングルモルトとして、またはブレンデットとして世に送り出されることになります。

また、余談になりますが、グレーンウイスキーは補佐役というか、なんだかブレンドの調整役のような役割と思われがちですが、グレーンウイスキー単体のものも製品としてリリースされています。

ウイスキーは、原料や製法によって風味が変わってきます。それぞれの特徴や風味の違いについて詳しく説明していくので参考にしてください。

▼モルトウイスキー|大麦麦芽(モルト)のみ

モルトウイスキーは、大麦麦芽(モルト)だけを使って作られたウイスキーです。ピート(泥炭)を使って麦芽を乾燥させ、ポットスチルという単式蒸留器を使って蒸留します。とても手間がかかるウイスキーですが、非常に風味が豊かです。その豊かな風味から「声高な(ラウド)スピリッツ」と呼ばれることもあります。

シングルモルトって何?
モルトウイスキーのなかでも、ひとつの蒸留所の原酒だけを使って作られたものを「シングルモルト」と呼びます。シングルモルトは、蒸留所がある場所の気候や風土はもちろん、作り手のこだわりも詰まった個性豊かなモルトウイスキーです。

▼グレーンウイスキー|穀物の麦芽を利用

グレーンウイスキーは、トウモロコシやライ麦、小麦といった穀物の麦芽を使って作るウイスキーです。モルトウイスキーよりも手間がかからず、連続式の蒸溜機で蒸留されます。モルトウイスキーよりも風味が軽く穏やかなので、初心者でも飲みやすいでしょう。

あまり個性が強くないので、「寡黙な(サイレント)スピリッツ」>と呼ばれることもあります。

▼ブレンデッドウイスキー|2つのウイスキーをブレンド

ブレンデッドウイスキーは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキーです。それぞれのウイスキーをブレンドすることで、豊かな香りと飲みやすさのバランスがよくなります。

シングルモルトウイスキーのように、ひとつの蒸留所のウイスキーだけを使わなければならないという決まりはなく、複数の蒸留所のウイスキーを混ぜて作られたものも多いです。個性が控えめで飲みやすいので、スコッチウイスキー初心者はまずブレンデッドウイスキーから試してみるとよいでしょう。

【産地を知る】世界5大ウイスキーとは?

【ウイスキーの代名詞】スコッチウィスキー

スコッチウイスキーは、イギリス北部のスコットランド地方で蒸溜、熟成されたウイスキーのことです。法律上は、「穀類を原料として、酵母により発酵させ、アルコール分94.8度未満で蒸溜し、700L以下のオーク樽で最低3年以上熟成させ、最低瓶詰めアルコール40度以上」とされています。

ピート(泥炭)由来のスモーキーなフレーバーも大きな特徴。作られている地域によって5つのタイプに分けられ、それぞれの地域ごとに味わいが異なります。

スコットランド6つの主要生産エリア

  • ハイランド
    スコットランドの北部に位置し、山々に囲われた険しい地勢ながら面積・蒸留所数ともに最大を誇る一大産地です。
    あまりに広いため、軽やかでフルーティーなものからスモーキーでヘヴィーな味わいまで多種多様なタイプが生産されています。
  • スペイサイド
    上記のハイランド地方の一部であるスペイサイド。
    ハイランドの中でも特に優れた品質のウイスキーが造られ、蒸留所も集中しているのでこのエリアを独立して区分けしています。
    フルーティーで華やかな香りのものが多く、繊細な口当たりも魅力です。
  • ローランド
    スコットランドの南東部に位置し、ハイランドとは対照的になだらかな低地が広がっています。
    通常、蒸留は2回行われますが、ここローランドでは3回蒸留するのが特徴で、味わいはよりクリーンでライトなものになります。
  • アイラ島
    スコットランドの中で、もっとも個性的なウイスキーを生み出すアイラ島。
    スコッチウイスキーの「聖地」とも呼ばれ、後ほどご説明する”ピート香”と呼ばれる強烈な香りと力強い味わいが特徴で、ウイスキー上級者や通好み向けと言えます。
  • アイランズ
    スコットランド沖に浮かぶ6つの島々を指します。
    上記のアイラ島のウイスキーと香り・味わいがよく似ているのが特徴。
    中でもスカイ島のタリスカーという銘柄が有名です。
  • キャンベルタウン
    スコットランド西部に位置する都市、キャンベルタウン。
    かつては30以上の蒸留所が稼働していた主要都市でしたが、現在は数ヶ所を残すのみとなりました。
    しかし、目の覚めるような品質の物ばかりで、世界的にも高い評価を獲得し存在感は失ってはいません。
    地理的にアイラ島とハイランドの中間に位置し、その味わいもこれら2つのエリアの中間的な要素を併せ持っています。

【ライトな口当たりで飲みやすい】アイリッシュウイスキー

アイリッシュウイスキーは、現在は15か所を超える数のブランドが存在します。味わいはどっしりと濃厚なものや、南国フルーツのように心地よい香りをもつもの、スコットランドのアイラモルトのようにスモーキーなくせがあるものなどがあります。

アイリッシュウイスキーの歴史は長く、昔から知られている有名な銘柄も多く存在します。そうした有名銘柄はやはり安価で求めやすく、気軽に飲めるウイスキーとして重宝します。

アイリッシュウイスキーは、現在は15か所を超える数のブランドが存在します。味わいはどっしりと濃厚なものや、南国フルーツのように心地よい香りをもつもの、スコットランドのアイラモルトのようにスモーキーなくせがあるものなどがあります。

アイリッシュウイスキーの歴史は長く、昔から知られている有名な銘柄も多く存在します。そうした有名銘柄はやはり安価で求めやすく、気軽に飲めるウイスキーとして重宝します。

スコッチウイスキーと並び、古くから親しまれてきたアイリッシュウイスキー。アイルランドを原産とし、ウイスキー発祥の地とする見方もあります。

非常にスムースな口当たりが特徴。後ほどご説明する”ピート香”と呼ばれる非常にクセの強い香りがないものがほとんどで、初心者にも飲みやすいタイプが主流です。また、メーカーによっては、通常蒸留は2回のところを3回行うところもあり、アイリッシュウイスキーのクリーンでライトな口当たりという特徴を形作っています。

【甘いバニラのニュアンスが特徴】アメリカンウイスキー

アメリカンウイスキーでもっとも有名なのは、バーボンウイスキー。みなさんの中にも耳にしたことがある方も多いかもしれませんね。

アメリカンウイスキーの主要な産地は、ケンタッキー州やテネシー州。

スコッチウイスキーとは異なり、主な原料はトウモロコシやライ麦で、より甘みやうま味を感じとれるのが特徴です。また、熟成に使用する内側を焦がしたオーク樽に由来するバニラのような甘いニュアンスも魅力のひとつです。

アメリカンウイスキーには下記の3つのタイプがあり、それぞれに個性的な味わいです。
細かく法律で決まりがありますが、ここでは大まかな特徴を挙げておきます。

バーボンはアメリカの法律「バーボン法」による定義を満たしたウイスキーのみ名乗ることができます。つまり、アメリカで製造されてるウイスキーの一種をバーボンと呼びます。

バーボンの原料は、穀物中にトウモロコシを51%以上含み、80度以下で蒸溜し、さらに内面を焦がしたホワイトオークの新樽で、アルコール度数62.5度以下で熟成したものという細かい規定があります。

アメリカンウイスキー3つのタイプ

  • バーボンウイスキー
    原料に51%以上のトウモロコシを使用し、内側を焦がしたオークの新樽で熟成させる必要があり、2年以上熟成させたものはストレートバーボンウイスキーと名乗ることが可能。
    やや赤みがかった色調で、バニラなどの甘いニュアンスが特徴です。
  • ライウイスキー
    原料に51%以上のライ麦を使用し、バーボンと同様、内側を焦がしたオークの新樽で熟成させる必要があり、2年以上熟成させたものはストレートライウイスキーと名乗ることが可能。
    ライ麦独特の香ばしさが特徴で、やや苦味を感じながらも、樽由来の甘いフレーバーが楽しめます。
  • コーンウイスキー
    原料に80%以上のトウモロコシを使用し、熟成(させなくてもよい)には古樽もしくは内側を焦がしていない樽を使用する必要があります。
    熟成させないものだと、ややアルコールのカドが残りますが、トウモロコシ特有の甘みが感じられる味わいに仕上がります。

【カクテルにも◎軽やかな味わい】カナディアンウィスキー

カナディアンウイスキーとは、カナダの法律で決められている条件をクリアしたウイスキーのこと。その条件は3つです。

一つ目は、原料はとうもろこしやライ麦などの穀類のみ。二つ目は、麦芽の持つでん粉分解酵素によって糖化し、酵母を使って発酵させること。三つ目は、カナダ国内で蒸留し、180リットル以下の樽で3年以上熟成したもの。

この厳しい条件をクリアしたカナディアンウイスキーの特徴は、シングルオリジンではなく、ブレンデッドウイスキー(モルトウイスキー原酒とグレーンウイスキー原酒をブレンドしてつくったウイスキー)である点です。

世界5大ウイスキーの中でもやや影が薄いのが、カナディアンウイスキー。主に、トウモロコシをベースとしたウイスキーに、ライ麦のウイスキーをブレンドしたブレンデットがメジャーです。

とてもライトでクセのないタイプが多く、カクテルの基酒(ベース)に使われることも多いのが特徴。カクテルの女王と呼ばれるマンハッタンも、このカナディアンウイスキーがベースとなっています。

【世界が認めた日本オリジナル】ジャパニーズウィスキー

ジャパニーズウイスキーとは、日本で誕生した国産ウイスキーを指しており、日本人の好みや習慣に合わせて作られたものです。アメリカやカナダなど、ウイスキーの名産地のひとつにも数えられるほど世界的な人気を集めています。

ジャパニーズウイスキーは味わいが多様化しており、なかには食事と一緒に楽しめるものもあるので、よりウイスキーの魅力を感じやすいのが魅力です。

日本が世界に誇るジャパニーズウイスキー。
日本国内で造られたウイスキーを指し、その歴史はウイスキーに魅せられたひとりの青年から始まります。

のちにニッカウヰスキーを立ち上げることとなる竹鶴政孝は、単身スコットランドへ渡り、ウイスキー造りのすべてを学びます。
2014~2015年にかけて人気を博したNHK連続テレビ小説「マッサン」の主人公のモデルとなった青年で、知っている方も多いのではないでしょうか。

帰国後は、寿屋(現サントリー)を創業した鳥井信治郎の呼びかけに応え、現在のサントリーのウイスキー造りの礎を築きました。
現在では、サントリーの「響」や「山崎」、そして「白州」とったウイスキーは、世界的なウィスキーコンペティションで数々の賞を受賞し、確固たる名声を築いています。

その後、竹鶴政孝はサントリーを離れてニッカウヰスキーを創業し、「竹鶴」や「余市」といった日本を代表するウイスキーを世に送り出したのです。

世界的な評価を得るジャパニーズウイスキーですが、非常に繊細なタイプから飲みごたえのあるスモーキーなものまで、とても個性豊かなバリエーションが特徴。
もちろん和食との相性も良く、水割りやハイボールを食中に楽しむのもおすすめです。

日本人の細やかなものづくりの精神が、日本独自の多様な個性を生み出したと言えるでしょう。

【初心者もこれで安心】ウィスキーの選び方3つのポイント

初心者が失敗しない、ウィスキーの選び方のポイント以下3つです。

  • 飲みやすさに注目
  • 熟成年数に注目
  • 樽に注目

詳しく解説します。

【まずはムリせず】飲みやすさに注目

ウイスキーに興味があっても、最初にぜんぜん好みに合わないものに当たってしまっては、その後はあまり積極的に試してみる気にはなれませんよね。

ウイスキーには、とてもクセの強い個性的なタイプや60%以上にもなる高アルコール度数のものまでいろいろあります。

なので、最初は上記のようなものは避けて、無難であっても飲みやすいタイプからスタートするのがおすすめで

【まろやかな口当たりが◎】ブレンデット

ウィスキー初心者の方なら、まずは香りも味わいもマイルドで飲みやすいタイプがおすすめ。

上記でご説明したウィスキーの2つのタイプのうち、「ブレンデットウィスキー」が口当たりもよく、あまり飲み慣れていない方でも試しやすいかと思います。価格もリーズナブルなものが多く、近所のスーパーや酒屋でも主要な銘柄が揃っているので、トライしやすいでしょう。

【お強いのがお好き?】アルコール度数

ウイスキーの特徴でもある強いアルコール度数。

通常ウィスキーは、ボトリング(瓶詰め)する際に、飲みやすいように加水してアルコール度数を40%~46%まで下げます。

飲みやすいようにと言っても、度数が40%を越えるというのはお酒の中でもかなり強い部類で、舌やのどへの刺激も強烈です。

ですので、初心者の方なら、できるだけアルコール度数の低いものを選ぶことをおすすめします。

【だんだんとハマる】クセ(ピート香)の強さ

ウイスキーの中には、かなり強烈な個性(クセ)を持つものもあるので、少し注意が必要です。上記の5大ウイスキーのところで登場した、スコッチウイスキーの中の「アイラ島」のものが代表例で、「ピート香」と呼ばれる薬品(ヨードチンキなど)や磯の香り、スモーキーな香りが特徴。

ピートとは、堆積した植物が炭化した泥炭(でいたん)のことで、簡単に言うと植物からできた石炭です。特にアイラ島では、原料である大麦を乾燥させる際に、このピート(泥炭)を燃やすので、できるウィスキーに独特な香りが付与されます。

【時間が生み出す香りと味わい】熟成年数に注目

ウイスキーは、樽のなかで何年も熟成させてから瓶詰め・出荷されます。蒸留されたばかりの液体は「ニューポット」または「ニューメイクスピリッツ」と呼ばれ、度数も高く、かたくとげとげしい味わいです。このニューポットに水を加えてアルコール度数を下げ、樽の中で熟成させることで香り豊かな琥珀色のウイスキーになります。

熟成させる期間は、銘柄によってさまざまです。熟成期間が長いものは、樽の香りや風味が溶けだし、それぞれの味わいや個性が際立ってきます。同じ銘柄でも熟成期間で味わいが異なるので、自分の好きな熟成期間のものを探してみるのもよいでしょう。

ウイスキー最大の魅力のひとつである熟成。樽の中で長い時間を経て生み出される香りと味わいは、何物にも代えがたいウイスキーの贈り物です。

ウイスキーには熟成年数の表記のあるものとないもの、2つのタイプがあります。それぞれどのような特徴があるのか、さっそく見ていきましょう。

【まろやかで飲みやすい】ノンエイジ(Non Age)

CMや広告でよくみかける、お馴染みのサントリーの「角瓶」や、ニッカウヰスキーの「ブラックニッカ」などは、いろいろな熟成年数の原酒をブレンドした年数表記のないノンエイジ(Non Age)のウイスキー。

NAS(ナス:Non Age Statement)やノンヴィンテージ(NV: Non Vintage)と呼ばれることもあります。

さまざまな個性を掛け合わせものなので、まろやかでスムースな飲み口が特徴。また、味わいや品質も非常に安定しており、価格も控えめなので自宅で気軽にしっぽりと愉しむにはうってつけのタイプと言えます。

【円熟味を愉しむ】年数表記

ウイスキーの中には、ラベルに「12年」や「18 years」といった年数が表記されているものがあります。これらは、文字通りウィスキーの熟成年数を表していますが、最低でも12年、18年熟成させたものをブレンドしているということ。

なので、12年とあっても、もっと古い原酒がブレンドされていることもあります。熟成年数が長ければ、香りや味わいはより深く複雑なものなりますが、当然価格も高くなるので、気軽にチャレンジしづらいのがツライところです。

ですが、近年世界的にウィスキーの原酒不足が続いており、従来は「12年」や「18年」といった年数表記のものしかなかったウィスキーにも、ノンヴィンテージ(NV)のラインナップが登場。
味わいもよく、価格も控えめなので、まずは入門編として試してみるのもおすすめです。

【さらに一歩進んで】樽に注目

ワインと同じく、ウィスキーの香りや味わいは、熟成に使用する樽の影響を大きく受けます。

アメリカンウィスキーのバーボンは、ホワイトオーク(オーク=ナラの樹)の新樽(新品のもの)の使用が義務付けられていますが、そのほかのウィスキーには、こうした決まりがありません。

ですので、通常ウィスキーの熟成には、新品よりも安く入手できるバーボンで使用したお古の樽(バーボン樽と呼びます)が用いられます。

ですが、中には敢えてシェリーを熟成させたシェリー樽やワインを熟成させた樽を使用して、意図的に特徴的な香りや味わいをウィスキーに付けるスタイルも。

代表的な例を下記に挙げるので、飲む際の参考にしていただければと思います。

多くの場合、ラベルに”〇〇カスク”、”〇〇ウッドフィニッシュ”という形で記載があるので見印になります。

例)シェリーカスク、ミズナラウッドフィニッシュ、など。
※カスクとは「樽」のこと。バレルも同義。

  • バーボン樽
    その名の通りバーボンを熟成させるための樽。
    ホワイトオークから造られ、内側を焦がして使用する必要があります。
    バニラのような甘い香りが生まれるのが特徴。
    使い終わった樽の多くは払い下げられ、スコッチをはじめとしたそのほかのウイスキーの熟成に使用されることになります。
  • シェリー樽
    酒精強化ワインであるシェリー酒の中でも、主にオロロソと呼ばれる香り高いタイプを熟成させた樽が使用されます。
    できあがったウィスキーには、独特の香りとコク、深いブラウンがかった色調が加わります。
  • ミズナラ樽
    サントリーが生み出した、日本に自生するミズナラから造られた樽。
    太平洋戦争の影響で、熟成に必要なシェリー樽の輸入が困難になったことから、日本独自の樽を模索したのが始まりです。
    ジャパニーズオークとも呼ばれ、白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)を思わせる香りが特徴。
    近年では、世界的にも注目を集め、高い評価も獲得しています。
  • ワインを熟成させた樽
    主にソーテルヌ(貴腐ワイン)と呼ばれる甘口ワインや、ポートやマデイラなどの甘口の酒精強化ワインを熟成させた樽。
    ソーテルヌだと濃密なハチミツ、ポートなどでは赤いベリーのコンポートのような香りが生まれ、リッチで芳醇なウイスキーに仕上がります。
    ※”ソーテルヌウッドフィニッシュ”や”ポートカスク”などの表記。

【好みやシーンに合わせて】いろいろあるウィスキーの飲み方

【ストレート】

手を加えずウイスキー本来の香りと味わいを愉しむ飲み方。

ショットグラスもよいですが、テイスティンググラスと呼ばれる小ぶりなワイングラスのような先のすぼまったものがおすすめ。より香りや味わいの変化を愉しむことができます。

【ロック】

シングルモルト、ブレンデット問わず、大きめの氷を入れたグラスで愉しむもっともポピュラーなスタイル。

シンプルながら、氷で冷やされることでアルコールの刺激がマイルドに。また、徐々に溶け出してくる水分で、味わいにもグラデーションが生まれ、ウイスキーの違った表情を見ることができます。

【ハイボール】

みんな大好きハイボールです。

バーなどでは、”ソーダ割”と呼ばれることも。炭酸の刺激が心地よく、ウイスキーの香りを愉しみながらもライトな飲み口なので、食前に限らず食中にもおすすめです。

よく冷やしたタンブラーにギッチリと氷を詰め、「ウイスキー:炭酸=1:3~4」程度の割合がよいでしょう。好みでレモンのピールや果汁を加えても◎。

また、苦手でなければスモーキーでピート香のあるアイラ島のウイスキーがおすすめで、弾けるクセのある香りと炭酸の爽快なのど越しが病みつきになりますよ。

【水割り】

食中にウイスキーを愉しむのにおすすめの飲み方。特にジャパニーズウイスキーとの相性がよく、もちろん和食との相性は抜群です。

ハイボールと同様、氷を詰めたタンブラーに、「ウイスキー:ミネラルウォーター=1:2~2.5」程度がおすすめ。スムースな口当たりで、主張しすぎない香りが食事にそっと寄り添ってくれます。

【トワイスアップ】

ウイスキーの香り(芳香)をじっくりと愉しむ飲み方です。香りが一番開くのが、アルコール20~30度と言われており、割合は「ウイスキー:ミネラルウォーター(常温)=1:1」。

ストレートと同様、ウイスキーの香りを最大限に感じ取るためにテイスティンググラスを使いましょう。また、香りや味わいを損ねないように、使用するミネラルウォーターは軟水のものがおすすめです。

ウイスキーのアイテムについては、「ウイスキーのおすすめアイテム16選! 愉しく・美味しく飲むのに役立つグッズを紹介」で詳しく紹介しています。

【自宅やバーで広がる】おすすめのウィスキー30選

おすすめのウイスキー30選をご紹介したいと思います。

これまでに見てきた「シングルモルト」と「ブレンデット」の2つのタイプからそれぞれ15本。初心者でも気軽にトライできるものから、ウイスキーが好きなら「これは押さえておきたい!」というアイテムまでを網羅いたしました。

一通り読めば、銘柄に関してはちょっと自慢できるくらいの知識が身に付きますので、好みの1本を探しつつ、まずはざっと目を通していただければと思います。

※掲載されている価格(税込)は、2023年2月2日時点のものです。

【豊かな個性が光る】シングルモルトウィスキー15選

シングルモルトのロールスロイス|スコッチウィスキーの代名詞ともいえる銘酒

ザ・マッカラン シェリーオーク 12年

参考価格:¥15,400(税込み)

スコットランドのハイランド地方の中でも、特にウィスキーづくりに適していると言われているスペイサイド。この地で生み出される銘酒の中でもひときわ輝いを放つのが、ザ・マッカラン。

”シングルモルトのロールスロイス”と評されるほど、その味わいには気品があり飲み手の心を掴んで離しません。

シェリー樽で熟成され、バニラやシェリー酒、ドライフルーツの甘さに、ジンジャーやスパイスのニュアンスが続きます。

スコッチウイスキーの中でも高貴なオーラを漂わせるザ・マッカラン。
ゆっくりと流れる時間を感じながら、ストレートやロックで味わいたいシングルモルトウイスキーです。

ザ・マッカラン シェリーオーク 12年の特徴まとめ

  • 原産国
    スコットランド・スペイサイド
  • タイプ
    スコッチ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    華やかでフルーティー
  • アルコール度数
    40%
  • 熟成年数
    12年

シングルモルト入門に|世界中で愛される上品で繊細な味わい

グレンフィディック 12年 スペシャルリザーブ

参考価格:¥3,850(税込み)

スペイサイドを代表するウィスキー、グレンフィディック。世界で初めてシングルモルトとして、世に発売されたことでも有名です。

グレンフィディックは、ゲール語で”鹿の谷”を意味し、ラベルには牡鹿にイラストがシンボルとして描かれています。

洋ナシやレモンといったフルーティーな、ややライトな香りで、飲み口も繊細です。

バタースコッチなどの甘い味わいも素晴らしく、ウィスキー初心者の方に特におすすめしたい銘柄と言えます。

グレンフィディック 12年 スペシャルリザーブ の特徴まとめ

  • 原産国
    スコットランド・スペイサイド
  • タイプ
    スコッチ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    ライトでフルーティー
  • アルコール度数
    40%
  • 熟成年数
    12年

女性にもおすすめ|バランス感も◎フルーティーでソフトな味わい

ザ・グレンリベット 12年

参考価格:¥3,719(税込み)

英国王ジョージ4世がスコットランドを公式訪問した際に、名指しで指名された歴史を持つグレンリベット。独自の蒸留器を使用し、複雑で繊細な味わいを生み出しています。
フローラルさとトロピカルさを併せ持つ香りに、夏草を思わせる少し青みを帯びたニュアンスが特徴。樽によるバニラやハチミツの甘いフレーバーが、滑らかな余韻を支えてくれます。

女性にも人気があるので、週末にふたりでゆっくりとグラスを傾けるのもおすすめです。

ザ・グレンリベット 12年の特徴まとめ

  • 原産国
    スコットランド・スペイサイド
  • タイプ
    スコッチ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    華やかで繊細
  • アルコール度数
    40%
  • 熟成年数
    12年

果実味溢れる香り|口当たりも優しくお酒を飲み慣れない方にもぜひ

グレンモーレンジ オリジナル 10年
グレンモーレンジ_オリジナル_10年
参考価格:¥3,685(税込み)

1920年代の発売以来、ヨーロッパにとどまらずアメリカなどでも愛されて続けているグレンモーレンジィ。
ゲール語で「大いなる静寂の峡谷」の意味を持ちますが、果実味溢れる香りが特徴でとても親しみやすいタイプ。
スムースな飲み心地で、柑橘系のさわやかな香りも加わり、お酒があまり得意ではない方にもおすすめしやすい銘柄です。

ロックもおすすめですが、弾ける果実味が楽しめる水割りやハイボールもぜひお試しください。

グレンモーレンジ オリジナル 10年の特徴まとめ

  • 原産国
    スコットランド・ハイランド
  • タイプ
    スコッチ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    フルーティーでスムース
  • アルコール度数
    40%
  • 熟成年数
    10年

 

甘美な雫を味わう|シングルモルトと甘口ワインの融合

グレンモーレンジ ネクタードール ソーテルヌカスク

参考価格:¥7,485(税込み)

上記のグレンモーレンジをベースに、ソーテルヌ(貴腐ワイン)と呼ばれる甘口ワインを熟成させた樽で仕上げたリッチなシングルモルト。
柑橘系のタルトやケーキ、ハチミツを思わせる甘い香りに続いて、ナツメグやジンジャーのスパイスのニュアンスも。
アルコール度数は46%と少し高めですが、口当たりはスムースで舌の上でトロリと甘みが広がります。

ストレートやロックで、芳醇な甘みと余韻をじっくりと愉しみたい1本です。

グレンモーレンジィ ネクタードール ソーテルヌカスクの特徴まとめ

  • 原産国
    スコットランド・ハイランド
  • タイプ
    スコッチ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    リッチでスイート
  • アルコール度数
    46%
  • 熟成年数
    ノンエイジ

強烈な個性を愉しむ|アイラモルトを代表する唯一無二の存在

ラフロイグ 10年

参考価格:¥5,577(税込み)

アイラ島を代表するシングルモルトウィスキー、ラフロイグ。国王チャールズ3世も長く愛飲しており、プリンス・オブ・ウェールズ御用達の勅許状を賜っていることでも有名です。

荒々しい海辺を思わせる海藻やヨードの刺激的な香りにスモーキーさが加わり、飲み手の心に強く印象を残します。

バーボン樽らしい甘いバニラのニュアンスが続き、ナッツ類の香ばしさも。

飲み方は、やはりストレートかトワイスアップで。唯一無二といえる香りを愉しむべきシングルモルトウイスキーと言えるでしょう。

ラフロイグ 10年の特徴まとめ

  • 原産国
    スコットランド・アイラ島
  • タイプ
    スコッチ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    スモーキーで強いクセ
  • アルコール度数
    40%
  • 熟成年数
    10年

アイラの女王|スモーキーながらエレガントさを失わない珠玉の味わい

ボウモア 12年

参考価格:¥3,850(税込み)

アイラ島最古であり、故・エリザベス女王がアイラ島で唯一訪れたことのある蒸留所であるボウモア。
刺激的な香りが特徴のアイラモルトの中でもっとも繊細なウイスキーと言われており、「アイラの女王」の異名を持ちます。
ピート香やスモーキーな香りだけでなく、樽由来のウッディなノートが加わるので、アイラ初心者でもトライしやすいでしょう。
チョコレートのような甘いニュアンスもあるので、食後にビターチョコレートなどと合わせて、じっくりと上質な時間を愉しむのもおすすめです。

ボウモア 12年の特徴まとめ

  • 原産国
    スコットランド・アイラ島
  • タイプ
    スコッチ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    スモーキーながら繊細
  • アルコール度数
    40%
  • 熟成年数
    12年

刺激的な香りと味わい|生産停止から復活した愛好家垂涎の1本

アードベッグ テン

参考価格:¥6,985(税込み)

ラフロイグと並び、その強烈な個性で多くのファンの心を掴むアードベッグ。
現在の世界的な人気とは裏腹に、世界的なウイスキー不況のあおりを受けて、一時は操業停止にまで追い込まれることになりましたが、
その後は見事に復活を果たし、現在も不動の人気を誇ります。
強烈なスモーキーさとピート香が襲ってきますが、そのあとには柑橘類や青リンゴを思わせるフルーティーな香りが続きます。
ややアルコール度数は高めでパワフルさを感じさせますが、その背後にある繊細な香りと余韻を愉しみたい1本です。

アードベッグ テンの特徴まとめ

  • 原産国
    スコットランド・アイラ島
  • タイプ
    スコッチ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    スモーキーで強いクセ
  • アルコール度数
    46%
  • 熟成年数
    10年

ピーティー&スパイシー|ウイスキーマニアも唸るアイランズの個性派

タリスカー 10年

参考価格:¥6,160(税込み)

アイランズの中でもひときわ存在感を放つスカイ島のタリスカー。荒々しい天候で海からの潮風も強い環境下で、アイラモルトにはない独特な個性を発揮しています。

立ち上る香りには、スモーキーさやピート香といったアイラモルトに似た特徴を感じられますが、タリスカーの真骨頂は、コショウのようなスパイシーさと舌の上で感じる塩味。海に囲まれた蒸留所を彷彿とさせるこの塩味は、ストレートやトワイスアップでぜひ味わいたいところ。

もちろん、ハイボールにしてもバランスは崩れないので、さっぱりと飲みたいときにも最適です。

タリスカー 10年 の特徴まとめ

の特徴まとめ

  • 原産国
    スコットランド・アイランズ
  • タイプ
    スコッチ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    スモーキーでスパイシー
  • アルコール度数
    45.80%
  • 熟成年数
    10年

”スモーキー”に初挑戦|初心者にもおすすめしやすい強すぎないピート香

カネマラ オリジナル

参考価格:¥2,926(税込み)

スムースでクリアなテイストが特徴のアイリッシュウイスキーにあって、唯一ピートを効かせたウイスキーがこちらのカネマラ。
西アイルランドの国立公園を有するカネマラ地方に由来して名付けられ、大地を感じさせるスモーキーなフレーバーが魅力です。
4、6、8年と異なった熟成年数の原酒をブレンドし、複雑味のある香りと味わいに。
ピート香に続き、フレッシュな果実や樽由来のバニラの甘い香りが飲み手の心をくすぐります。
アイリッシュらしい滑らかな口当たりは健在で、ややスパイスの刺激を感じながらもチョコレートのような甘い余韻が愉しめる1本です。

カネマラ オリジナルの特徴まとめ

  • 原産国
    アイルランド
  • タイプ
    アイリッシュ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    ライトでややスモーキー
  • アルコール度数
    40%
  • 熟成年数
    ノンエイジ

世界に誇る銘酒|ジャパニーズモルトのパイオニアの新境地

サントリー 山崎

参考価格:¥14,300(税込み)

現在でこそ、世界的な評価を獲得し続けるサントリーの数々のウィスキーですが、この山崎は、日本におけるシングルモルトのパイオニア的な存在です。

本来は、12年や18年といった年数表記のものが基本ラインナップでしたが、あまりの人気に原酒が追い付かなくなる事態に。

そこで新たに加わったのが、こちらのノンエイジ。年数表記がないからと言って、決して格下というわけではなく、しっかりと山崎のDNAを受継いでいます。

ベースになるのは、イチゴのような甘いニュアンスのあるワインの樽で熟成したモルト。そこに山崎伝統のミズナラ樽熟成のモルトが加わることで、新しい個性の山崎が生まれました。

イチゴやチェリーのような赤い果実の香りにはじまり、バニラやシナモンといった甘い余韻が続く素晴らしい1本。やはりストレートかロックで愉しむことをおすすめします。

サントリー 山崎の特徴まとめ

  • 原産国
    日本・山崎(京都府)
  • タイプ
    ジャパニーズ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    華やかで甘みを感じる
  • アルコール度数
    43%
  • 熟成年数
    ノンエイジ

すっきり&少しスモーキー|新緑を感じさせる爽やかさでモルト初心者にも

サントリー 白州
サントリー_白州
参考価格:¥11,000(税込み)

山崎とは異なる新たなタイプのウイスキーを求めて作られたのが白州蒸留所。
「森の蒸留所」とも呼ばれ、広大な森林に囲まれた環境で、自然と共生しながらウイスキー造りを行っています。
新緑のみずみずしい葉や柑橘系のフルーティーな香りに、ほのかなスモーキーさがアクセントに。
爽やかでキレのある味わいで、わずかに感じる酸味が全体の輪郭を整えます。

ロックはもちろんのこと、ハイボールも特におすすめ。
フレッシュさと爽快感を楽しみましょう。

サントリー 白州の特徴まとめ

  • 原産国
    日本・白州(山梨県)
  • タイプ
    ジャパニーズ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    少しスモーキーですっきり
  • アルコール度数
    43%
  • 熟成年数
    ノンエイジ

スモーキーで重厚な味わい|厳寒の地で育まれたニッカの代表作

ニッカウヰスキー 余市
ニッカウヰスキー_余市
参考価格:¥5,278(税込み)

日本のウイスキー造りの礎を築いた竹鶴政孝。
サントリーを離れ、理想のウイスキーを求めてたどり着いたのが、”日本のハイランド”とも呼ばれる北海道の余市でした。
「この地でなければ造れないウイスキー」を掲げ、それを体現したのがこのウイスキーです。
厳寒の地を思わせる重厚なシングルモルトで、地元で採れるピートが力強いスモーキーさを与えています。
樽由来のウッディな香りにバニラが加わり、モルトの甘みが溶け出す魅惑的な味わいです。

しっかりとしたボディなので、どんな飲み方でもバランスが崩れず、好みのスタイルで愉しみましょう。

ニッカウヰスキー 余市の特徴まとめ

  • 原産国
    日本・余市(北海道)
  • タイプ
    ジャパニーズ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    スモーキーで重厚
  • アルコール度数
    45%
  • 熟成年数
    ノンエイジ

華やかな香りと味わい|女性的な印象を感じさせるエレガントなウイスキー

ニッカウヰスキー 宮城峡

参考価格:¥3,980(税込み)

北海道・余市でのウイスキー造りがスタートしてから30年ほど。
次の拠点として竹鶴政孝が目指したのが、宮城県は仙台。
”杜の都”とも呼ばれる仙台の、山形県との県境にほど近い峡谷でした。
(現在は仙台市だが、昔の住所が”宮城町”だったことから宮城峡蒸留所と命名された。)
男性的な余市とは対照的に、スムースで華やかな印象の宮城峡。
リンゴなどのフルーティーな香りが立ち上り、ほのかにピート香を感じながら樽由来のバニラのニュアンスが続きます。
優しい口当たりで、ドライフルーツのような甘さが秀逸で、ロックや水割りがおすすめです。

ニッカウヰスキー 宮城峡の特徴まとめ

  • 原産国
    日本・仙台(宮城県)
  • タイプ
    ジャパニーズ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    華やかで繊細
  • アルコール度数
    45%
  • 熟成年数
    ノンエイジ

日本の”アイラ”を目指して|ウイスキー造りの新星が造る風土を表す1本

厚岸(あっけし)蒸留所 芒種(ぼうしゅ)

参考価格:¥48,500(税込み)

スコットランドの伝統的な製法を受継ぎながらも、北海道の厚岸(あっけし)の風土を映し出すウイスキー造りを実践する厚岸蒸留所。比較的歴史は浅く、2016年より蒸留を開始。豊富なピート(泥炭)も採れ、日本の”アイラモルト”を目指し、日々進化を続けています。

日本の二十四節気にちなんだシリーズの第三弾としてリリースされたこちらの芒種(ぼうしゅ)。芒種とは、稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃のこと。

スモーキーさを感じながらも、甘いチョコレートやドライフルーツ、ナッツ類の香ばしさが続きます。塩味がありながらも柑橘類のフルーティーな甘みが舌の上で感じられる上質な味わいです。

生産量も少なく価格が高騰していますが、バーなどで見かけたら、ぜひストレートやトワイスアップで。

厚岸(あっけし)蒸留所 芒種(ぼうしゅ)の特徴まとめ

  • 原産国
    日本・厚岸(北海道)
  • タイプ
    ジャパニーズ
  • 原料
    モルト
  • 味わいの特徴
    スモーキーながら甘みを感じる
  • アルコール度数
    55%
  • 熟成年数
    ノンエイジ

【ブレンドの妙を味わう】ブレンデットウィスキー15選

人気・知名度は随一|バランスの取れた味わいで飲み方もオールマイティ

ブレンドの魔術師|香りと味わいの複雑味に酔う

日本へのオマージュ|ミズナラ樽で仕上げたスコッチの名品

スコッチでハイボールならこれ!|バーテンダーからも厚い信頼を集める高コスパな1本

手軽にスコッチを|リーズナブルながら万人に愛される味わい

滑らかな口当たりが◎|ライトでスムースながら複雑味も

バニラの香りが溢れる|濃厚な味わいながら飲み疲れしない

バーボンを知る1本|パワフルな味わいで飲み手の心を掴む

穀物の柔らかさを感じる|初心者にも飲みやすい優しいバーボン

ライトな飲み口でカクテルにも|ウイスキーが苦手な人にぜひ試してほしい1本

ブームの生みの親|ハイボールと言えば!のサントリーの看板商品

ブレンデットの傑作|多彩な原酒の個性が”響き合う”日本の銘酒

グレーンの魅力を再認識|和食に寄り添う柔らかなジャパニーズウイスキー

飲みやすさNo. 1|クリア&スムースな味わいでウイスキー初心者に最適

ピュアモルトの極み|ふたつの蒸留所の個性が溶け合う芸術品

ウイスキーを愉しく・美味しく飲むのに役立つグッズを紹介

ウイスキーを飲む際のおすすめアイテムは以下です。

  • ウイスキーグラス
  • スキットル
  • メジャーカップ
  • ポーラー
  • ワンショットメジャー
  • マドラー
  • 炭酸水メーカー
  • 製氷機
  • タンブラー
  • ミニ樽
  • スモークガン

さらに詳しくは、「ウイスキーのおすすめアイテム16選! 愉しく・美味しく飲むのに役立つグッズを紹介」で詳しく紹介しています。