法人の楽天モバイルの故障紛失保証は法人プランにありません

ナルセ
保証の中身を1つずつ確かめている調査員です。AppleCare+にiPhoneを2年入れて、修理は一度もありませんでした。今はモバイル保険に切り替えて使っています。

保証を横に並べて見比べたい方へ。AppleCare+・キャリアの補償・モバイル保険を1ページにまとめています。

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社員31名の会社の社用スマホを、楽天モバイルの法人プランへ切り替えられないかを調べていました。内訳はiPhoneが12台、Androidが19台です。料金の比較表はほぼ埋まって、残っていたのは補償の欄だけでした。

個人向けの記事では「楽天モバイルには故障紛失保証がある」と読んでいたので、法人にも同じものがある前提で見積もりを組んでいました。法人のオプション一覧を開いて、手が止まりました

補償が高いとか、条件が厳しいという話ではありません。探していた名前が、法人の一覧に載っていませんでした。この記事では、法人プランに何が用意されているのかを見たうえで、iPhoneとAndroidが混ざっている会社で補償の欄がどこまで埋まるのかを数えました。以下はすべて私が調べた時点の公式情報にもとづきます。

法人の楽天モバイルの故障紛失保証は一覧に載っていません

楽天モバイルの法人・ビジネス向けサイトには、オプションサービスの一覧ページがあります。データ通信、通話・SMS、海外と、カテゴリごとに並んでいます。

その中の「保証」の見出しの下に置かれているのは、「スマホ交換保証プラス Office」の1本だけでした。

通話・SMSのカテゴリには、ワンストップかけ放題、Rakuten Link Office、最強録音、着信転送、割込通話/通話保留、SMSと、いくつも並んでいます。海外にも国際通話、海外ローミング、国際SMSがあります。保証だけが1本です。

そして「故障紛失保証」「AppleCare」「持ち込みスマホあんしん保証」という名前は、この一覧のどこにも出てきませんでした。

個人向けの棚とは品揃えが違います

個人向けのサイトには「故障紛失保証 with AppleCare Services & iCloud+」があります。名前が長いぶん記憶に残りやすく、検索でも先に出てきます。同じ会社のサービスなので、法人にもあると思って読み進めてしまいます

私もそう読んでいました。個人向けのページを見て月額と自己負担金をメモして、法人の見積もりに書き写そうとして、元になる商品が法人の棚に無いことに気づきました。

キャリアの補償は、個人向けと法人向けで名前が違うだけのことも、そもそも取り扱いが違うこともあります。楽天モバイルは後者でした。

法人で選べる保証は最初から1本です

比較する対象がありません。ドコモやauであれば、端末の種類ごとに複数のオプションが並んでいて、どれを選ぶかという話になります。楽天モバイルの法人プランでは、選択肢が1本しかない状態から始まります。

選ぶ手間が無いとも言えますが、その1本が自社の端末に合わなかったときの逃げ道も無いということです。次で、そこに当たります。

法人の楽天モバイルの故障紛失保証にあたる1本はiPhoneを見ていません

「スマホ交換保証プラス Office」のページを開くと、対象製品の欄にこう書かれています。

Android製品またWi-Fiルーター

そして注記に、こうあります。

iPhone製品は補償対象外

iPhoneは対象に入っていません。破損、全損、水没などによる故障だけでなく盗難・紛失もカバーする、と書かれている補償の話です。その対象からiPhoneが外れています。

法人サイトでiPhoneは売られています

同じ法人・ビジネス向けサイトの製品ページを見ると、iPhoneのカテゴリがあります。iPhone 17e と iPhone 17 Pro に「楽天モバイル 法人サービスで取り扱い中」と書かれていました。

法人で買えます。買ったうえで、その端末に付けられる補償が一覧に無い、という状態です。

買える端末と、守れる端末が食い違っています。ここは推測ではなく、公式サイトの2つのページを並べただけの話です。

Wi-Fiルーターは対象に入っています

対象製品の書き方をもう一度読むと、「Android製品またWi-Fiルーター」です。スマートフォンの中でAndroidだけを指しているのではなく、Wi-Fiルーターも含んでいます

営業所に置いているモバイルルーターや、外回りで使っている端末を楽天モバイルで揃えている会社であれば、そちらは補償の対象になります。名前が「スマホ交換保証プラス Office」なのでスマホ専用に見えますが、対象はもう少し広く取られています。

買える端末と、守れる端末が違う

抜けているのはiPhoneだけです。Androidもルーターも入っていて、iPhoneだけが対象外という並びになっています。

iPhone12台ぶんの欄が空白のまま残ります

31台のうち12台がiPhoneの会社で考えます。Androidの19台には「スマホ交換保証プラス Office」を付けられます。iPhoneの12台には、法人プランの中で付けられるものがありません。

社内向けの資料を作るとき、補償の欄に「なし」と書く台数が12出ます。この12台は、落として画面が割れたら実費で直すか、そのまま使い続けるかのどちらかになります。

料金プランの比較表を作り終えてからこれに気づくと、表そのものを作り直すことになります。私はそこで作り直しました。

法人の楽天モバイルの故障紛失保証を個人名義で付けると当事者が移ります

iPhoneに補償を付ける道が完全に閉じているわけではありません。個人向けの「故障紛失保証 with AppleCare Services & iCloud+」には、条件が2つ書かれています。

楽天モバイルで購入されたiPhoneが対象です。楽天モバイル以外で購入されたiPhoneは対象外です。

iPhone購入時(新規・機種変更)のみお申し込み可能です。

社員個人の名義で契約して、そこで楽天モバイルのiPhoneを買えば、この補償は付きます。月額は機種によって1,310円、1,490円、1,650円の3段階です。

ただしそのとき、回線の契約者は社員個人です。補償の契約者も同じ個人になります。会社が費用を負担していても、当事者として名前が載るのは社員のほうです。

iCloud+の50GBは社員のApple IDに付きます

このオプションには、iCloud+の50GBストレージが含まれています。無償で利用できる、と書かれています。

増えるのは社員個人のApple IDの保管領域です。会社が月額を負担する場合、費用の一部が社員個人の保管領域に向かうことになります。金額としては小さいのですが、経費として説明するときに引っかかる箇所ではあります。

一度解約すると戻れません

「一度解約すると、再度加入することはできません」と書かれています。加入できるのはiPhoneの購入時だけなので、解約した端末は次の買い替えまで補償なしのまま使うことになります。

契約者が社員個人であれば、解約するかどうかを決めるのも社員です。会社の側では、外れたことに気づく経路がありません。

楽天モバイルの法人プランで選べる保証は1本で、その対象は「Android製品またWi-Fiルーター」です。iPhoneに付けようとすると、個人名義で契約して個人向けの補償を申し込む形になり、契約の当事者が社員個人に移ります。モバイル保険は月700円(非課税)で、主端末1台と副端末2台の最大3端末までを1つの契約で補償します。公式のよくある質問には法人契約も可能と書かれており、契約者を会社にできます。ただし被保険者は個人である必要があるため、数える単位は回線ではなく人になります(調べた時点)。iPhoneとAndroidが混ざっていても、補償の欄の埋まり方は変わりません。
端末の種類で切れない形かを見てください。

月700円・最大3台まで

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法人の楽天モバイルの故障紛失保証にあたる手続きは電話だけです

「スマホ交換保証プラス Office」を実際に使う場面の手順も見ておきました。交換の申請は電話です。

番号は 0120-789-679、受付時間は9:00〜20:00で年中無休と案内されています。

そして、この受付だけは my 楽天モバイル Office からできません。オプションの解約は my 楽天モバイル Office から依頼できると案内されていますが、故障や紛失が起きたときの受付は電話の側に分かれています。

管理画面から動かせない手続きがあります

法人プランには my 楽天モバイル Office という管理画面があります。オプションの解約はそこから依頼できます。ところが交換の申請だけは、そこから出て電話になります。

台数が増えたときに効いてくるのはここです。19台ぶんの補償を管理していて、1台が故障したら電話をかけます。まとめて処理する経路が用意されていないので、件数がそのまま電話の回数になります

30日と14日は社内の連絡の日数も含みます

申請には期限があります。故障・紛失の発生日から30日以内です。さらに、交換品を選択せずに14日を超えた場合はサービスを受けられない、と書かれています。

会社での流れを想像すると、端末を使っている社員が壊し、総務に連絡し、総務が電話をかけます。この間の日数も30日の中に入ります。

社員が「言いにくいから様子を見る」で2週間置いたら、残りは2週間です。期限は端末が壊れた日から数え始めます。社内の連絡が届いた日からではありません。

法人の楽天モバイルの故障紛失保証で会社に残るのは返す期限です

交換の負担金は一律6,600円です。年間3回まで使えて、うち盗難・紛失による交換は年間2回までとなっています。

そして交換機が届いたあとに、もう1つ期限があります。故障機を速やかに返却する、という条件です。

14日を超えて返却がない場合、44,000円を別途請求

金額としては、交換の負担金6,600円の6倍を超えます。

返すのは社員で、請求が届くのは会社です

故障した端末を手元に持っているのは、それを使っていた社員です。梱包して発送するのもその社員になります。

一方、回線の契約者は会社です。返却が14日を超えたときに44,000円の請求が向かう先は、契約者である会社の側になります。

手を動かす人と、請求を受ける人が別です。ここは補償の中身の話ではなく、社内の運用の話になります。

6,600円を払った先に44,000円があります

補償に入っていれば交換は6,600円で済む、という理解で予算を組むと、この44,000円は視界に入りません。交換の負担金と、返却の遅れに対する請求は、別の項目として並んでいます。

年3回まで使えるという上限も、この2つを合わせて見ると意味が変わります。3回使って全部を期限内に返せば19,800円ですが、1回でも返却が遅れると、そこに44,000円が乗ります。

3回使って19,800円、返し忘れ1回で44,000円

補償の効き目を判断するとき、私は「使ったときにいくらか」だけでなく「使ったあとに何をいつまでにやるのか」も一緒に見るようにしています。後者を落とすと、備えたつもりの支出が別の形で出ていきます。

台帳に返却日の欄を足しておきます

出張、長期休暇、退職の引き継ぎが挟まると、14日は短い期間です。交換機が届いたことは分かっても、故障機が発送されたかどうかは、誰かが確認しないと分かりません。

社用端末の台帳を持っているなら、交換の申請日と故障機の返却日を書く欄を先に足しておくほうが早いと思います。気づいたときには期限を過ぎている、という形の支出だからです。

法人の楽天モバイルの故障紛失保証をiPhone12台とAndroid19台で数えました

金額を出しておきます。月額は650円(税込715円)です。

項目計算年額
Android 19台に付ける715円 × 19台 × 12か月163,020円
iPhone 12台に付ける対象外のため付けられない0円
交換1回の負担金6,600円6,600円
Android 19台が年3回まで使い切った場合6,600円 × 3回 × 19台376,200円

最終行は上限まで使い切った場合の理論値です。実際にここまで届くことはまずありませんが、上限が19台ぶん積み上がるとこの規模になる、という目安として置きました。

払う側と守られない側が逆になっています

年163,020円が出ていくのはAndroidの19台に対してです。そして補償が付いていないのは、iPhoneの12台のほうです。

会社の中で高い端末はどちらかというと、iPhone 17 Proのような機種が入っている側になります。金額が出ていく台数と、守られていない台数が別という状態になります。

欄が埋まらない台数を先に数えます

比較表を作る前にやることがあるとしたら、月額を並べることではなく、補償の欄が埋まらない台数を数えることだと思いました。

31台のうち12台が埋まらないなら、その12台をどうするかが先に決まらないと、料金プランの比較には進めません。プランを選び終えてから気づくと、選び直しになります

結論:楽天モバイルの法人プランは、iPhoneを持つ会社の補償の受け皿になりません。法人で選べる保証は1本だけで、iPhone製品は補償対象外と明記されています。31台のうちAndroidの19台に付けると年163,020円で、iPhoneの12台は欄が空白のまま残ります(調べた時点の公式情報にもとづく試算で、前提が変われば結果も変わります)。モバイル保険なら社員31名で年260,400円、差額は97,380円です。この差額で、いま埋まっていない12台の欄が1台あたり8,115円で埋まります。料金プランの比較は、備えを端末の種類から切り離してからのほうが早く終わります。
埋まらない台数を先に数えてください。

月700円・最大3台まで

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※料金や条件は変わることがあります。加入前に、最新の内容を公式ページで確認してください。

法人の楽天モバイルの故障紛失保証についてよくある質問

Q. 法人プランで楽天モバイルの故障紛失保証に申し込めますか

法人・ビジネス向けサイトのオプションサービス一覧に「故障紛失保証」という名前のオプションはありません。保証のカテゴリに掲載されているのは「スマホ交換保証プラス Office」の1本のみです。

Q. 法人で買ったiPhoneに付けられる補償はありますか

「スマホ交換保証プラス Office」は対象が「Android製品またWi-Fiルーター」で、iPhone製品は補償対象外と明記されています。法人プランのオプションの中に、iPhoneを対象とする補償は見当たりませんでした。

Q. 法人サイトでiPhoneは買えますか

買えます。法人・ビジネス向けの製品ページに、iPhone 17e と iPhone 17 Pro が「楽天モバイル 法人サービスで取り扱い中」として掲載されています。買えることと、補償が付けられることは別になっています。

Q. スマホ交換保証プラス Office はあとから追加できますか

できません。新規製品購入時のみ申し込み可能で、中途解約した場合は同じ製品であっても再度申し込むことはできない、と案内されています。

Q. 交換の申し込みは管理画面からできますか

できません。交換の申請は電話(0120-789-679/9:00〜20:00・年中無休)で受け付けられています。一方でオプションの解約は my 楽天モバイル Office から依頼できると案内されており、窓口が分かれています。

Q. 回線を解約したら保証はどうなりますか

回線に紐づく契約のため、回線解約時に自動解約になります。端末を残して回線だけを他社に移す場合、その端末の補償も同時に消えます。

Q. 社員が故障機を返さないと誰に請求が来ますか

交換機が届いてから14日を超えて故障機の返却がない場合、44,000円が別途請求されると案内されています。回線の契約者は会社なので、請求は会社の側に向かいます。

私の結論は、楽天モバイルの法人プランは、iPhoneを持つ会社の補償の受け皿にならない、です。法人で選べる保証は1本だけで、その1本がiPhoneを対象外にしています。法人サイトでiPhoneは売られているので、買った直後から補償の欄が空白の端末が生まれます。

料金プランとしての楽天モバイルを否定しているわけではありません。Androidだけで統一している会社なら、715円の1本で足ります。ただ、iPhoneとAndroidが混ざっている会社では、端末の種類が補償の切れ目になります。台数を数える前に、どちらの種類が何台あるかを先に見たほうが、判断が早く終わります。

※ 本記事は私が調べた時点の公式情報にもとづきます。最新の内容や個別の条件は各社の公式ページ・窓口でご確認ください。

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