保証を横に並べて見比べたい方へ。AppleCare+・キャリアの補償・モバイル保険を1ページにまとめています。
社員12名に配っている社用スマホを、そのまま使いながら回線だけ楽天モバイルの法人プランへ移せないかと調べていました。端末はまだ動くので、買い替える理由がありません。
見積もりの補償欄に入っていたのは「スマホ交換保証プラス Office」だけでした。ページを読むと、対象はその回線で購入したAndroid製品またはWi-Fiルーターと書かれています。持ち込んだ端末の話が出てきません。
個人向けのサイトには「持ち込みスマホあんしん保証」という、まさにその名前のオプションがあります。法人でも同じものが付けられるはずだと思って探しました。結論から書くと、法人・ビジネス向けサイトのオプションサービス一覧にこの名前はありません。以下はすべて私が調べた時点の公式情報にもとづきます。
法人の持ち込みスマホあんしん保証はオプション一覧にありません
楽天モバイルの法人・ビジネス向けサイトには、オプションサービスの一覧ページがあります。上から順に何が並んでいるかを書き出しました。
| 区分 | 一覧に並んでいるもの |
|---|---|
| 保証 | スマホ交換保証プラス Office |
| データ通信 | データチャージ/テザリング |
| 通話・SMS | ワンストップかけ放題/Rakuten Link Office/最強録音/着信転送/割込通話・通話保留/SMS/発信者番号非通知/特番通話/着信SMS通知/緊急速報メール |
| 海外 | 国際通話/海外ローミング/国際SMS |
保証の区分にあるのは1本だけです。持ち込みスマホあんしん保証は、この一覧に出てきません。
法人の一覧で保証は1本だけです
通話やSMSの区分には10個近く並んでいるのに、保証だけが1本です。選択肢が用意されていないというより、法人向けに切り出された保証がこれしかないという形になっています。
持ち込みスマホあんしん保証は個人向けサイトにあります
名前を検索して出てくるページは、個人のお客様向けサイトのオプションサービスです。月額715円〜1,309円(税込)、自己負担金6,600円もしくは12,100円といった条件も、そちらのページに書かれています。
法人・ビジネス向けサイトから同じページへの導線を、私は見つけられませんでした。
申し込む画面も別です
個人向けの申し込み先は「my 楽天モバイル」です。法人の回線を管理する画面は「my 楽天モバイル Office」で、別のものになっています。入口が分かれているので、法人の管理画面をいくら探しても該当の項目は出てきません。
楽天モバイルで買っていない端末は法人の保証の外側にあります
法人向けの Office のページには、こう書かれています。
Android製品またWi-Fiルーターが補償対象となります。(iPhone製品は補償対象外)
そして対象になるのは、その回線で購入した製品です。
Officeが見ているのはその回線で買った製品です
端末を買い替えずに回線だけ移す会社は、そもそも「その回線で購入した製品」を1台も持っていません。台数が何台でも同じです。買っていないので、対象になりようがないという形になります。
買った端末と持ち込んだ端末で商品が分かれています
持ち込みスマホあんしん保証のページには、こう書かれています。
楽天モバイルで購入する製品への保証はiOS製品であれば故障紛失保証 with AppleCare Services & iCloud+、Androidであればスマホ交換保証プラス & 家電補償をご利用ください。
つまり楽天モバイルの保証は、買った端末用と持ち込んだ端末用で最初から商品が分かれています。そして法人の棚に置かれているのは、買った端末用のほうだけです。
回線だけ移す会社は補償の行が空欄になります
見積もりの補償欄が空欄になるのは、担当者が入れ忘れたからではありません。商品の設計として、そこに入れるものが用意されていないためです。
私はここで一度、見積もりを見る目的を変えました。空欄を埋める商品を探すのではなく、空欄のまま何で守るかを決めるという順番にしています。

法人の持ち込みスマホあんしん保証は開通から30日を過ぎると付けられません
個人向けとして加入する場合でも、締切があります。
本サービスは回線開通日から30日以内に、オンラインで加入手続きをする必要があります。
そして、ご利用方法のページにはこう書かれています。
すでにSIMをお申し込みされている方で、楽天回線の開通日から31日以上が経過されている場合は、本サービスへのお申し込みはできません。
開通から31日たつと申し込めません
後から付け足すことができない、という条件です。使ってみて必要だと分かってから入る、という順番が取れません。
台数を分けて移すと締切が分かれます
会社は一度に全台を切り替えないことがあります。まず情シスの2台で試し、翌月に営業部の6台、その次に残り4台、という進め方です。
このとき30日は回線ごとに数えます。1台目の締切と10台目の締切は別の日です。移行を3回に分けたら、締切が3つできます。
後から付け足すことができません
一括で切り替えた会社のほうが、この条件では扱いやすくなります。慎重に段階を踏んだ会社ほど、締切を管理する対象が増えます。
台帳に「開通日」の欄しかないと、31日目が来たことに誰も気づきません。私は開通日の隣に締切の日付を書いた欄を作るようにしています。
持ち込みスマホあんしん保証は、楽天回線の開通日から30日以内という締切があり、31日を過ぎた回線には後から付けられません。しかも法人・ビジネス向けサイトのオプション一覧には並んでいないため、法人の管理画面から申し込む形にもなっていません。回線の切り替え日に合わせて判断を迫られる前に、守る対象のほうを先に決めておくと締切に追われずに済みます。モバイル保険は月700円(非課税)で、主端末1台と副端末2台の最大3端末までを1つの契約で補償します。端末をどこで買ったか、どの回線で使っているかを条件にしていないため、他社で購入した端末を持ち込んで使う場合でも同じ欄に入ります(調べた時点)。
締切が来る前に、守る対象のほうを決めてください。
法人の持ち込みスマホあんしん保証は製品登録のあと30日使えません
申し込んだだけでは動きません。製品登録という手続きが別にあります。
製品登録サイトより、保証対象としたい製品のIMEI、色、画像を登録してください。
IMEIと色と画像を1台ずつ登録します
12台なら12回です。写真も12枚撮ります。IMEIは端末ごとに違う番号なので、まとめて入力することはできません。
登録から30日は故障受付ができません
登録すれば使えるようになる、でもありません。
製品の故障受付は、製品登録後30日経過してからご利用できます。
キッティングして配った直後に落として画面を割った、という一番起きやすい場面が、この30日に入ります。配った当日が一番危ないのに、そこが空白という形になります。
配り替えるたびに30日の空白ができます
機種変更をしたら登録情報を変更します。そのときの扱いはこうです。
登録情報の変更を行った場合、変更・更新日を起算日として、30日間は故障受付の免責期間となります。
退職者の端末を別の社員に渡す、部署の異動で入れ替える、修理の間だけ予備機を貸す。どれも登録情報が動きます。動かすたびに30日が付いてきます。

法人の持ち込みスマホあんしん保証は盗難と紛失を含みません
保証対象外理由の1行目に、こう書かれています。
製品が盗難された、または紛失した場合
対象は破損と全損と水没です
守られるのは、落として割った、水に落とした、動かなくなった、という故障の側です。
Officeとは対象事故が違います
法人向けの Office のページには「故障だけでなく、盗難・紛失も保証対象です」と書かれています。同じ会社の中で、買った端末は盗難・紛失まで、持ち込んだ端末は故障のみ、という形になっています。
外回りの多い会社で実際に起きるのは、割るより先に置き忘れと車上荒らしです。件数の多いほうが外れているというのが、この保証の使いにくいところでした。
1回線1契約なので予備機は守れません
条件にはこう書かれています。
本サービスは、1回線ごとに1契約のみ申し込み可能です。
回線に紐づく契約なので、社員が退職して番号を解約すれば保証も自動で消えます。棚に置いてある予備機を丸ごと守る、という使い方はできません。
法人の持ち込みスマホあんしん保証は「探す」を切り忘れると違約金です
交換品を受け取ったあとの手続きにも条件があります。違約金の対象になるのは、次のような場合です。
- 交換品受領後14日以内に、故障機が送付されなかった場合
- ご登録と異なる製品を送付された場合
- iOS製品の「iPhoneを探す」が解除されていない場合
交換品を受け取ったら14日以内に返します
14日を過ぎると違約金です。返送の作業をするのは現場の社員なので、総務が把握しないまま日数が過ぎることがあります。
探す機能が有効なままだと違約金の対象です
会社支給の端末は、紛失に備えて「探す」を有効にしたまま運用していることがあります。解除の権限を持っているのが情シスで、返送するのは現場の社員、という分業だと誰も解除しないまま箱が出ていきます。
違約金の額は2025年2月1日から製品ごとになりました。Android製品で44,000円〜143,000円、iPhone製品で66,000円〜176,000円です。
台帳と現物がずれていると返す端末を間違えます
「ご登録と異なる製品を送付された場合」も違約金です。持ち込んだ端末は購入時期も機種もばらばらなので、台帳と現物が一致していないと、返す1台を取り違えます。
法人の持ち込みスマホあんしん保証で足りるかを会社の形で決めます
ここまでの条件を、会社の状態ごとに並べました。
| 会社の状態 | 持ち込みスマホあんしん保証で足りるか |
|---|---|
| 端末を全部買い替えて楽天モバイルで揃える | この保証ではなく Office の話になる |
| 回線だけ移して端末はそのまま・1人1台で固定 | 条件の形は合う。ただし法人の一覧には無い |
| 予備機をプールして配り替える | 1回線1契約なので合わない |
| 置き忘れや盗難が実際に起きている | 対象外なので埋まらない |
12台に付けると年102,960円からです
月額は715円から1,309円の範囲で、機種によって確定します。下限の715円で計算すると、12台で年102,960円です。機種によっては、ここから上がります。
過去2年で何台が壊れたかを数えます
金額より先に数えるものがあります。過去2年で何台が壊れ、そのうち何台が盗難・紛失だったか、です。盗難・紛失のほうが多い会社では、この保証を付けても件数が埋まりません。
決まるのは台数ではなく端末の出所と配り方です
持ち込みスマホあんしん保証は、楽天回線対応製品であること、購入場所が対象であること、回線と端末の組み合わせが動かないこと、という条件で成り立っています。条件のすべてが「どこで買ったか」と「誰に配ったか」に紐づいています。
端末の出所が1台ずつ違う会社、配り替えが起きる会社では、条件のどこかに当たります。私は法人の一覧に無いという事実より、こちらのほうが本質だと考えています。
端末の出所ではなく、人で数え直してください。
※料金や条件は変わることがあります。加入前に、最新の内容を公式ページで確認してください。
よくある質問
法人契約で持ち込みスマホあんしん保証に入れますか
法人・ビジネス向けサイトのオプションサービス一覧に、この名前はありません。保証の区分に並んでいるのはスマホ交換保証プラス Office だけです。個人向けサイトのオプションとして案内されています。
楽天モバイルで買っていない端末を法人プランで守れますか
法人向けの Office の対象は、その回線で購入したAndroid製品またはWi-Fiルーターです。持ち込んだ端末は対象に入りません。
開通から30日を過ぎた回線に後から付けられますか
楽天回線の開通日から31日以上が経過している場合は申し込みができない、と書かれています。回線ごとに日数を数えます。
申し込んだらすぐ使えますか
製品登録が別に必要で、故障受付ができるのは製品登録後30日を経過してからです。登録情報を変更した場合も、変更日を起算日として30日は受付できません。
盗難や紛失も対象になりますか
保証対象外理由に「製品が盗難された、または紛失した場合」が挙げられています。対象は破損・全損・水没です。法人向けの Office は盗難・紛失も対象と書かれており、扱いが違います。
社員が退職して回線を解約したら保証はどうなりますか
回線に紐づく契約で、電話番号の解約時に自動で解約されると書かれています。1回線ごとに1契約のみです。