法人のahamoのiPhone補償は買った場所で入口が変わります

ナルセ
保証の中身を1つずつ確かめている調査員です。AppleCare+にiPhoneを2年入れて、修理は一度もありませんでした。今はモバイル保険に切り替えて使っています。

保証を横に並べて見比べたい方へ。AppleCare+・キャリアの補償・モバイル保険を1ページにまとめています。

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社員10人にiPhoneを配ることになった会社から相談を受けました。回線はahamoで、契約は社員個人の名義。会社は端末代と通信費を精算しているという、よくある形です。

聞かれたのは「iPhoneはどこで買うのが得か」でした。端末の値段の話だと思って聞いていたら、途中で「そういえば補償ってどうなるんですか」と付け足されました。

調べてみると、iPhoneはahamoの他の端末と扱いが違いました。買った場所によって、入れる補償が変わります。Apple Storeのオンラインで買うと、ドコモ側の補償には入れないと公式に書かれています。

この記事は「どこで買うと、どの補償に入れるのか」だけを書きます。ahamoで法人名義の契約ができるかどうかは法人のahamoケータイ補償を調べた記事に、機種変更のときに補償がどう動くかは法人のahamoの機種変更と補償の記事にまとめました。以下はすべて私が調べた時点の公式情報にもとづきます。

法人のahamoのiPhone補償は買った場所で3つに分かれます

まず全体の形からです。

ahamoで買えばお届け予定日から14日以内に入れます

ahamoでiPhoneを買う場合、窓口はドコモオンラインショップです。2022年9月15日以降に発売された機種なら、smartあんしん補償の対象になります。

申し込みの期限は、こう書かれています。

ドコモオンラインショップで対象機種をご購入された場合、以下を起点として14日以内にお申込みになれます。

起点が何日になるかはあとで書きます。ここでは「買ったあとに、自分で申し込む期間がある」という形だけ押さえてください。

Apple Storeのオンラインでは加入できません

ここが分岐点です。ahamoのよくあるご質問に、こう書かれています。

Apple StoreオンラインでiPhoneを購入した場合、smartあんしん補償は適用できません。同時に加入できるのは、AppleCare+/AppleCare+ 盗難・紛失プランのみとなります。

Apple Storeのオンラインで買った時点で入口が閉じます。回線そのものは問題なく使えます。購入手続きで通信キャリアを選ぶ画面が出るので、そこで「docomo」を選べば、ahamoの回線をそのまま使えると案内されています。電話番号も変わりません。

使えるけれど、補償の入口だけが閉じる。ここが分かりにくいところです。

Apple Storeの店舗は申告のしかたで変わります

同じApple Storeでも、実店舗だと別の道があります。ドコモのsmartあんしん補償のページには、店舗とオンラインが分けて書かれています。

ドコモ回線名義(ドコモの契約管理端末)でご購入いただく必要があります。Apple Storeでのご購入時にその旨をご申告ください。

この申告をしたうえで買えば、14日以内にsmartあんしん補償センターへ電話することで加入できると書かれています。

一方、オンラインについてはこうです。

ドコモ回線名義でご購入いただけないため、お持込機種としてドコモ回線の新規契約またはMNPの際にご加入になれます。

同じ端末でも店舗かオンラインかで扱いが変わります。会社でまとめて発注するならオンラインを選ぶのが自然だと思いますが、補償の面ではそこが一番不利な経路になります。

iPhoneは買った場所で入れる補償が決まる

法人のahamoでiPhoneを持ち込むと盗難と紛失が外れます

会社が別途調達した端末を使わせる場合の話です。

持込み機種の場合は盗難/紛失が対象外です

先に、いちばん大きいところを書きます。

持込み機種の場合は盗難/紛失は対象外となります。

補償範囲の説明に、この1行があります。持ち込んだ端末では、壊れたときは対象になっても、なくしたときと盗られたときは対象になりません。

社用スマホで会社が困るのは、たいてい紛失のほうです。端末が戻らないこと自体より、中に入っている情報のほうが問題になります。その一番困る事故が持ち込みだと外れます

持ち込みで入れるのは新規契約かMNPのときだけです

次に、入れる時期です。

以下いずれかご契約と同時、またはご契約日から起算して14日以内にご加入いただけます。

続けて「新規での回線契約」「他社からドコモへの携帯電話ポータビリティ(MNP)でのドコモ回線契約」の2つが挙げられています。

つまり、回線を作るときにしか入口が開きません。すでにahamoを使っている社員に、会社が買ったiPhoneだけ配る場合、回線の契約日はとっくに過ぎています。この形では入口そのものがありません。

持ち込みの申し込みはオンラインではできません

窓口の話です。

お持込み機種でのご加入の場合はドコモオンライン手続きではお申込みいただけません。

持ち込みで入る場合だけ、オンラインの手続きから外れます。加入できる端末も、ドコモが出している対象一覧に載っている機種に限られます。

10人ぶんの新規契約を店頭でやるなら、社員が1人ずつ出向く形になります。まとめて代表者が行くことはできません。契約者が本人だからです。

法人のahamoのiPhone補償は14日の起点が2つあります

期限の数え方です。ここは会社側でカレンダーを引くときに効きます。

SIMの再発行がなければお届け予定日から数えます

ドコモオンラインショップで買った場合の起点が、2つに分けて書かれています。

SIMカード再発行なしの場合:お届け予定日

届いた日ではなくお届け予定日です。10台まとめて注文して、箱が総務の机に置かれたまま数日経った、という状況でも、期限のほうは予定日から進んでいます。

再発行があれば回線の開通日から数えます

もう一方はこうです。

SIMカード再発行ありの場合:お客さまの回線開通日

同じ注文でも、SIMの再発行があるかどうかで起点が変わります。10台ぶんの期限を会社で管理するなら、注文の内容によって起点が違う可能性があるということです。

すでにトラブルに遭っている端末は入れません

加入条件は3つ挙げられていて、3つ目がこれです。

お申込み機種がすでにトラブルに遭っていないこと

配ったあとに割れて、それから慌てて申し込む、という順番はできません。期限内であっても、壊れたあとでは入れません。

法人のahamoのiPhoneでAppleCare+と重ねることはできません

「どちらも入っておけば安心」と考える会社があります。ここは違いました。

申し込むとAppleCare+は自動的に解約されます

smartあんしん補償の注意事項に、こう書かれています。

smartあんしん補償の申込む同一回線で「ケータイ補償 お届けサービス」「ケータイ補償サービスまたはケータイ補償サービス for iPhone & iPad」「AppleCare+ for iPhone/iPad」の契約がある場合、smartあんしん補償開始日でそれらのサービスは自動的に解約となります。

申し込むとAppleCare+のほうが消えます。両方を並べて持つことはできません。

なお、ahamoでAppleCare+が使えないわけではありません。ahamoのよくあるご質問には「ahamoでも「AppleCare+ for iPhone」をご利用いただけます。」と書かれています。使えるけれど重ねられない、という関係です。

AppleCare+の期限は購入後30日以内です

期限も揃っていません。Appleの案内では、日本の場合はこうです。

AppleCare+の保証は、新しいApple製デバイスの購入時および購入後30日以内に追加できます。

ドコモ側は14日、AppleCare+は30日。同じ端末に締切が2つあります。どちらにするかを決めないまま15日目を迎えると、選べる先が片方に減っています。

どちらを残すかを決めるのは契約者である社員です

そして、この選択をするのは会社ではありません。

契約者は社員個人で、申し込みも支払いも社員の名義から出ていきます。会社ができるのは「こちらに入ってください」と伝えるところまでです。実際に入ったか、期限内だったか、どちらを選んだかを、会社が画面で確かめる方法はありません。

smartあんしん補償は購入日などから14日、AppleCare+は購入後30日。しかも申し込むのは社員本人で、会社は入ったかどうかを画面で確認できません。モバイル保険は月700円(非課税)で、主端末1台と副端末2台の最大3端末までを1つの契約で補償します。加入の入口が端末をどこで買ったかに紐づかないため、Apple Storeのオンラインで買ったiPhoneでも登録できます。ただし条件はあります。登録できるのは登録時に破損などなく全機能が正常に動作する端末で、取得から1年を過ぎたものはメーカーかキャリアの有償補償に加入していることが要ります(調べた時点)。公式FAQには法人契約も可能と書かれていますが、被保険者は個人である必要があるため、契約数は台数ではなく人数で決まります。
14日と30日という2つの締切を、社員10人が別々に守る前提で回ります。

月700円・最大3台まで

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法人のahamoでiPhoneが壊れたとき窓口が2つに割れます

壊れたあとの動きです。

修理の相談先はAppleの正規サービスプロバイダです

ahamoのよくあるご質問では、iPhoneが故障したときの相談先として、Apple正規サービスプロバイダやApple Storeが先に挙げられています。ドコモショップやd gardenの一部にある修理取次店舗も並んでいますが、いずれも事前の予約や、来店前に済ませておく項目があると書かれています。

補償の申し込みはMy docomoからです

一方、補償のほうはこうです。

補償申し込みは、My docomoから手続きできます。

そして期限があります。

ケータイ補償サービス/smartあんしん補償をご利用(補償申し込み)の場合、トラブルに遭われた日から30日以内にご連絡が必要です。

修理はApple側、補償の申し込みはドコモ側。壊れた社員が2つの窓口を自分でつなぐことになります。会社はどちらも代わりにできません。

同時に2台以上を修理すると2台目から外れます

台数が増える会社にだけ効く条件があります。修理代金サポートについてです。

同時に2台以上を故障修理する場合、2台目以降は本サービスの適用対象外となります。

同じ日に2台まとめて修理に出すと、2台目からはサポートが効きません。1台ずつ日をずらせば済む話ではありますが、書かれていることを知らなければ、まとめて出すほうが効率的に見えます。

水濡れや破損(全損/変形)、ドコモ指定の故障取扱拠点以外で修理した端末が対象外になることも、あわせて書かれています。

法人のahamoで持ち込んだiPhoneは回線をやめると補償も終わります

退職のときに起きることです。

持込機種は回線解約後のサービス継続ができません

注意事項にこうあります。

お持込機種で「smartあんしん補償」をご契約された場合、回線解約後のサービス継続はできません。

社員が辞めて回線を解約すると、その端末の補償はそこで終わります。会社が端末を回収して次の社員に渡すつもりでも、補償は付いてきません。

ahamoで買った端末とは扱いが逆になります

同じページには、通常の契約についてこう書かれています。

ドコモ回線解約時および他社への携帯電話番号ポータビリティ(MNP)時に引き続きsmartあんしん補償をご契約になれます

買った端末は続けられて持ち込みは続けられません。会社から見ると逆に思えるかもしれません。会社が自分のお金で買った端末のほうが、続かない側に入ります。

持込機種ではカエドキプログラム+も使えません

もう1つ、同じ場所に並んでいます。

お持込機種で「smartあんしん補償」をご契約された場合、「いつでもカエドキプログラム+」はご利用いただけません。

端末を返して次に買い替える仕組みも、持ち込みでは使えません。持ち込みという選び方は、補償の範囲だけでなく、そのあとの選択肢も狭めます。

法人のahamoのiPhone補償を10台ぶんで数えました

金額に落とします。10台という前提です。

月額は330円から1,720円まで11区分あります

smartあんしん補償の月額は330円から1,720円で、機種ごとに決まります。docomo Certified(ドコモ認定リユース品)の場合は550円です。

項目下限の機種上限の機種
月額(1台)330円1,720円
10台・1年39,600円206,400円
交換のご負担金5,500円12,100円
ご負担金(Web割適用時)4,950円10,890円

下限と上限で年166,800円の差が出ます。5倍以上の開きです。どのiPhoneを配るかで、補償の年額が別の会社の話のように変わります。

交換のご負担金は4,400円から12,100円です

交換を申し込んだときに、月額とは別にかかるお金です。月額の区分に応じて4段階に分かれていて、docomo Certified端末なら4,400円、上の区分なら12,100円です。Web割を使うとそれぞれ1割引になります。

月額が安い機種は負担金も安く、高い機種は負担金も高い、という並びです。どちらか片方だけを見て選べる形にはなっていません。

端末を会社の資産のまま守るという選び方

ここまでの引っかかりは、同じ形をしています。補償の入口が買った場所に紐づいているという形です。経路を間違えると、あとから入れません。

対して、契約が人に紐づいて、端末を登録すれば経路を問わない形の補償もあります。モバイル保険は年間で最大10万円まで、副端末を含めて3台まで登録できます。Apple Storeで買ったiPhoneでも、会社が別途調達した端末でも、買った場所で入口が閉じることはありません。

配ってから回線をやめるまで、期限は社員が数える

どちらが安いかは機種で逆転します。下限の機種10台なら年39,600円で、モバイル保険を10人ぶん掛けた84,000円より安く済みます。上限の機種10台なら年206,400円で、逆に122,400円高くなります。金額だけで決まる話ではないというのが、私が数えてみた結論です。

結論:下限の機種10台ならsmartあんしん補償は年39,600円で、モバイル保険を社員10名ぶん掛けた84,000円より年44,400円安く済みます。上限の機種10台なら年206,400円になり、今度は122,400円高くつきます(調べた時点の公式情報にもとづく試算で、前提が変われば結果も変わります)。金額は機種で逆転するので、私はどちらが安いとは書きません。分かれるのは入口のほうです。smartあんしん補償は、どこで買ったかで入れるかどうかが決まり、持ち込みなら盗難と紛失が外れ、回線を解約すると補償も終わります。モバイル保険は端末を買った場所を問わず、契約が人に紐づくので、端末を替えても登録の入れ替えで続きます。ただし海外で生じた損害が免責である点と、修理業者の請求額に対して支払われる仕組みである点は、加入前に見ておくところです。
10台ぶんの年額は、機種によって39,600円にも206,400円にもなります。

月700円・最大3台まで

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※料金や条件は変わることがあります。加入前に、最新の内容を公式ページで確認してください。

よくある質問

Apple StoreでiPhoneを買ってもahamoの補償に入れますか

オンラインで買った場合は入れません。ahamoのよくあるご質問に「Apple StoreオンラインでiPhoneを購入した場合、smartあんしん補償は適用できません」と書かれています。実店舗の場合は、ドコモ回線名義で購入する旨を申告したうえで買えば、14日以内にsmartあんしん補償センターへ電話することで加入できると案内されています。

会社が用意したiPhoneをahamoの補償の対象にできますか

持込機種としての加入になり、条件が付きます。加入できるのは新規での回線契約またはMNPでの契約と同時か、契約日から起算して14日以内だけです。すでにahamoを使っている社員の回線には、あとから持ち込んだ端末を対象にする入口がありません。

ahamoのiPhoneで補償に申し込める期限はいつからいつまでですか

ドコモオンラインショップで買った場合、SIMカードの再発行がなければお届け予定日、再発行があれば回線開通日を起点として14日以内です。届いた日ではなくお届け予定日が起点になる点に注意が必要です。

AppleCare+とsmartあんしん補償の両方に入れますか

入れません。smartあんしん補償を申し込むと、同一回線のAppleCare+ for iPhone/iPadは、smartあんしん補償の開始日で自動的に解約になると書かれています。なおahamoでAppleCare+自体は利用できます。

社員のiPhoneを2台同時に修理に出すと補償はどうなりますか

修理代金サポートについて「同時に2台以上を故障修理する場合、2台目以降は本サービスの適用対象外となります」と書かれています。2台目からは修理代金のサポートが効きません。

持ち込んだiPhoneはahamoをやめたあとも補償が続きますか

続きません。「お持込機種で「smartあんしん補償」をご契約された場合、回線解約後のサービス継続はできません」と書かれています。ahamoで購入した端末の場合は解約後も契約を続けられると案内されているため、扱いが分かれます。

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