法人のahamoの機種変更では補償が自動で新しい端末に移りません

ナルセ
保証の中身を1つずつ確かめている調査員です。AppleCare+にiPhoneを2年入れて、修理は一度もありませんでした。今はモバイル保険に切り替えて使っています。

保証を横に並べて見比べたい方へ。AppleCare+・キャリアの補償・モバイル保険を1ページにまとめています。

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社員10人にahamoを使わせている会社から、今期の端末入れ替えの相談を受けました。契約は社員個人の名義で、会社は端末代と通信費を精算しているという、よくある形です。

聞かれたのは「機種変更したら、いま入っているケータイ補償はそのまま新しい端末に付いてくるのか」でした。

調べてみると、ここは推測で答えてはいけない場所でした。ドコモが機種変更で補償の対象がずれた可能性があると2度告知しています。読み手の不安は気のせいではありません。

この記事は「機種変更というイベントを、補償が越えられるか」だけを書きます。ahamoで法人名義の契約ができるかどうかは法人のahamoケータイ補償を調べた記事に、機種変更の手数料そのものはahamoの機種変更をドコモショップで頼んだ場合の記事にまとめました。以下はすべて私が調べた時点の公式情報にもとづきます。

法人のahamoの機種変更で補償が切り替わるのは開通のあとです

先に、いちばん誤解されている一点から確定させます。

開通手続きが終わるまで対象は前の端末のままです

ahamoのよくあるご質問に、こう書かれています。

ドコモオンラインショップで新しい機種を購入した場合、新機種の開通手続きが完了しないと、補償サービスの対象機種が返却予定の機種から新機種に切り替わりません。

注文した時点でも、端末が届いた時点でもありません。開通手続きが完了した時点です。

会社で10台まとめて注文すると、届いた箱が総務の机に積まれたまま数日置かれることがあります。その数日のあいだ、補償の対象は前の端末のままです。新しい端末を先に社員へ渡してしまうと、補償が付いていない端末を持ち歩かせることになります。

ドコモが同じ内容のお知らせを2度出しています

2022年9月15日以降に発売された機種は、ケータイ補償サービスではなくsmartあんしん補償の対象になります。今から機種変更するならこちらです。

そのsmartあんしん補償のページに、お詫びのお知らせが2件並んでいます。

2025年8月5日から2026年2月17日までの間に、ドコモオンラインショップで機種変更のお手続きをされたお客さまにおいて、機種変更前の端末を対象に「smartあんしん補償」をお申込みされた可能性がございます。

もう1件は2026年7月2日以降ぶんで、iPhone 13からiPhone 17に機種変更したのに補償の対象端末がiPhone 13のままだった、という具体例まで書かれています。

同じ事象が2回起きて、2回とも告知されています。仕組みの説明ではなく、実際に起きたことの告知です。

どの端末が対象かはMy docomoでしか確かめられません

では正しく切り替わったかをどこで見るか。My docomoの契約内容の画面です。

会社側から見ると、ここが厄介です。契約者は社員個人なので、総務がMy docomoを開くことはできません。10台ぶんの確認を、10人にそれぞれ頼むことになります。

機種変更のとき、会社が自分で確かめられないこと

私はこれを「社員に手順書を配って終わり」にできる作業だとは思いません。何を見れば正しいのかを、社員が理解している必要があります。

法人のahamoの機種変更を進めるのは契約者である社員です

手続きを誰がやるのかを、先に決めておく話です。

ahamoに法人名義という選択肢がありません

前提を1行だけ置きます。ahamoのよくあるご質問に「ahamoは、法人名義でのご契約はできません。」と書かれています。ここは法人のahamoケータイ補償の記事で詳しく書いたので繰り返しません。

ただ、対比として1つ挙げておきます。ドコモ本体の法人契約には、こういう案内があります。

2025年6月4日より法人のお客さま、パラレルスマホをご利用のお客さまは、ドコモショップまたは電話窓口にてお申込み願います。

ドコモ本体には「法人だからWebでは受け付けない」という分岐が存在します。ahamoにはその分岐自体がありません。法人という区分が最初から用意されていないということです。

手続きにはその回線のdアカウントが要ります

返却手続きについて、こう書かれています。

返却手続きには、返却予定の機種を購入した回線に紐づくdアカウントでログインしていただく必要があります。

「その端末を買った回線」に紐づくdアカウントです。会社の共通アカウントではありません。社員Aが買った端末は、社員Aのdアカウントからしか返せません。

支払いに使えるのは本人名義のカードか口座です

ahamoの機種変更の流れのページには、申し込みの準備として本人名義のクレジットカードまたは金融機関口座が挙げられています。

会社のコーポレートカードは使えません。端末代金も、補償の月額も、社員個人の支払い手段から出ていきます。会社はそれを立て替え精算で戻す形になります。10台なら10人ぶんです。

法人のahamoの機種変更で端末を返すなら補償を先に外します

返却プログラムを使う会社に、ここが効きます。

補償を契約中の機種は返却対象に選べません

原文です。

返却予定の機種でケータイ補償サービス/smartあんしん補償を契約中の場合、返却対象機種として選択できません。返却手続きの前に、ケータイ補償サービス/smartあんしん補償の解約が必要です。

返す前に、その端末の補償を自分で解約するという手順が挟まります。放っておくと返却の画面で止まります。

解約と開通の順番を間違えると日程が伸びます

ここで前半の話とつながります。補償の対象が旧端末から新端末に切り替わるのは、新端末の開通が終わったあとでした。

つまり順番はこうなります。

やることここが終わらないと
1新しい端末を注文する何も始まらない
2新しい端末が届くまだ補償は旧端末に付いている
3新しい端末の開通手続きをする補償の対象が新端末に移らない
4旧端末の補償を解約する返却対象として選べない
5旧端末を返却する違約金の対象になる

3を飛ばして4をやると、新しい端末に補償が付いていない期間ができます。逆に4を忘れると5で止まります。社員10人が全員この順番を守る前提で組むことになります。

前々月1日からの加入は加入ありとして判定されます

救いのある条件も1つあります。

返却日の前々月1日から前日までの間にケータイ補償サービス/smartあんしん補償を契約している場合は、加入ありとして判定されます。

返却のために解約したこと自体で、直前の加入がなかったことにはなりません。次の項目の金額に効いてきます。

法人のahamoの機種変更で返す端末が割れていると10倍変わります

返す端末に傷や割れがあった場合の話です。

故障時利用料は補償ありで2,200円です

返却された端末が査定を通らなかったとき、故障時利用料がかかります。

ケータイ補償サービス/smartあんしん補償にご加入の場合は2,200円(税込)、未加入の場合は22,000円(税込)となります。

補償に入っていれば2,200円です。

補償なしだと22,000円です

入っていなければ22,000円です。差は19,800円で、10倍です。

10台のうち全部が査定を通らなかったと仮定すると、19,800円 × 10台 = 198,000円の差になります。実際には全台が割れていることはありませんが、社用スマホは私物のスマホより雑に扱われがちです。

そして繰り返しになりますが、この2,200円か22,000円かを分ける「補償に入っているか」は、会社ではなく社員個人の契約状態の話です。

返さなかった場合は残額と同額の違約金です

返却そのものをしなかった場合はこうなります。

受付不可品の場合や、返却されなかった場合は、分割支払金残額と同額の違約金がかかります。

端末代の残債がそのまま違約金になります。退職した社員が端末を持ったまま連絡がつかなくなると、この形に落ちます。会社が買った端末なのに、請求は社員個人の契約に立ちます。

返した端末が査定を通らなかったときの故障時利用料は、補償に加入していれば2,200円、未加入なら22,000円です。返却そのものをしなかった場合は分割支払金残額と同額の違約金がかかります。端末を買ったのは会社でも、加入しているかどうかを決めているのは社員個人の契約です。モバイル保険は月700円(非課税)で、主端末1台と副端末2台の最大3端末までを1つの契約で補償します。公式FAQには法人契約も可能と書かれていますが、被保険者は個人である必要があるため、契約数は台数ではなく人数で決まります。登録できるのは登録時に破損などなく全機能が正常に動作する端末で、取得から1年を過ぎたものはメーカーかキャリアの有償補償に加入していることが要ります(調べた時点)。
会社が買った端末の後始末が、社員個人の契約状態で10倍変わります。

月700円・最大3台まで

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法人のahamoの機種変更をしても補償の回数は戻りません

「新しい端末になったから、補償も使い直せる」と考える会社があります。ここは違いました。

1年2回は機種が変わっても数え直されません

smartあんしん補償の注意事項に、補償の利用回数がリセットされない場合が列挙されています。

機種変更、契約変更、補償対象電話機の変更、本サービスのご解約等の場合、ご利用回数はリセットされません。

機種変更が、リセットされない例の1つ目に挙がっています。年2回という上限は、端末をまたいで数えられます。

年度の前半に2回使った社員が機種変更をしても、その年はもう使えません。

契約変更や対象端末の変更も同じ扱いです

同じ文に「契約変更」「補償対象電話機の変更」も並んでいます。契約を切り替えても、対象の端末を差し替えても、カウンターは戻りません。

会社としては、誰が今年何回使ったかを把握する手段がありません。確認できるのは社員本人だけです。

30日以内という期限は端末が変わっても同じです

ahamoのケータイ補償サービスのページには、こう書かれています。

トラブルが発生した日から30日以内にお申込みください。

新しい端末になったからといって、この30日が伸びるわけではありません。機種変更の直後に壊しても、数え方は同じです。

法人のahamoで社員が辞めたとき補償だけが残ります

退職のときに起きることです。

回線を解約しても補償は自動で解約されません

ahamoのよくあるご質問に、はっきり書かれています。

ahamoを解約された場合でも、ケータイ補償サービス/smartあんしん補償は自動的に解約されません。

回線をやめても、補償の月額は止まりません。不要であればMy docomoから自分で解約手続きをするように案内されています。

社員が退職して回線を解約したあと、補償だけが月額で残ります。金額は機種によって363円から1,100円です。1人ぶんなら小さい金額ですが、気づかれないまま続くという性質のほうが問題です。

止めるのは本人のMy docomoからです

止める操作をするのは、退職した社員本人です。会社が代わりに止めることはできません。

退職手続きのチェックリストに「補償の解約を確認したか」を入れておかないと、会社側からは見えないまま残り続けます。

他の回線で買った端末は返却できません

もう1つ、配り替えをする会社が引っかかる条件があります。返却手続きには、その端末を買った回線のdアカウントが要るという話です。

社員Aが買った端末を、退職後に社員Bへ回して、Bの回線から返す。これはできません。端末と回線の組が最初に決まって、あとから変えられないということです。

社用端末を人に紐づけずに管理したい会社ほど、ここで詰まります。

法人のahamoの機種変更を10台ぶんで数えました

金額に落とします。10台・機種変更ありという前提です。

手数料はオンラインが無料で店頭が4,950円です

ahamoのよくあるご質問によれば、機種変更の窓口はドコモオンラインショップで、事務手数料は無料です。ドコモショップやd gardenで手続きする場合は、ahamo機種変更フェアの実施店舗で4,950円かかります。

10台を店頭で頼めば49,500円です。オンラインなら0円ですが、そのぶん先ほどの5つの手順を社員が自分でやることになります。

補償の月額は363円から1,100円まで開きます

ahamoのケータイ補償サービスは月額363円から1,100円、利用時の負担金は8,250円から12,100円です。

項目下限の機種上限の機種
補償の月額(1台)363円1,100円
10台・1年43,560円132,000円
利用時の負担金8,250円12,100円
機種変更の手数料(10台・店頭)49,500円49,500円

同じ補償で3倍の幅があります。どの機種を配るかで、年間の金額が9万円近く動きます。

端末が変わっても続く契約という選び方

ここまでの引っかかりは、ほとんど同じ形をしています。補償が端末に紐づいていて、機種変更のたびに付け替えが要る、という形です。

機種変更の前に、会社側で決めておくこと

対して、契約が人に紐づいて、端末を登録し直せば続く形の補償もあります。モバイル保険は年間で最大10万円まで、副端末を含めて3台まで登録できます。機種変更のたびに解約と再加入をやり直す前提ではありません。

どちらが安いかは機種で逆転します。下限の機種10台なら年43,560円で、モバイル保険を10人ぶん掛けた84,000円より安く済みます。上限の機種10台なら年132,000円で、逆に48,000円高くなります。金額だけで決まる話ではないというのが、私が数えてみた結論です。

結論:下限の機種10台ならahamoのケータイ補償は年43,560円で、モバイル保険を社員10名ぶん掛けた84,000円より年40,440円安く済みます。上限の機種10台なら年132,000円になり、今度は48,000円高くつきます(調べた時点の公式情報にもとづく試算で、前提が変われば結果も変わります)。金額は機種で逆転するので、私はどちらが安いとは書きません。分かれるのは手順のほうです。ahamo側は機種変更のたびに、開通を確認して、旧端末の補償を解約して、返却する、という順番を社員10人が守る前提で動きます。契約者は社員個人なので、総務が代わりに確認する手段がありません。モバイル保険は端末が変わっても契約が続き、登録機の入れ替えで対応します。ただし海外で生じた損害が免責である点と、修理業者の請求額に対して支払われる仕組みである点は、加入前に見ておくところです。
年4万円の差より先に、機種変更のたびに5つの手順を回せるかどうかです。

月700円・最大3台まで

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※料金や条件は変わることがあります。加入前に、最新の内容を公式ページで確認してください。

よくある質問

ahamoで機種変更したら補償は自動で新しい端末に移りますか

自動では移りません。ahamoのよくあるご質問に「新機種の開通手続きが完了しないと、補償サービスの対象機種が返却予定の機種から新機種に切り替わりません」と書かれています。開通手続きが終わるまでは、対象は前の端末のままです。

会社名義でahamoの機種変更をまとめて手続きできますか

できません。ahamoは法人名義での契約自体ができず、手続きにはその回線に紐づくdアカウントでのログインが必要です。支払いに使えるのも本人名義のクレジットカードまたは金融機関口座に限られます。

返却プログラムを使うとき補償はいつ解約すればいいですか

新しい端末の開通手続きが終わったあと、返却手続きの前です。補償を契約中の機種は返却対象として選択できないため、解約が先に必要になります。ただし開通より先に解約すると、新しい端末に補償が付いていない期間ができます。

補償を解約したあとに返却したら故障時利用料は22,000円になりますか

返却日の前々月1日から前日までの間に補償を契約していれば、加入ありとして判定されると書かれています。この場合の故障時利用料は2,200円です。未加入と判定された場合は22,000円になります。

社員が退職したあと、ケータイ補償だけ請求が続くことはありますか

あります。ahamoのよくあるご質問に「ahamoを解約された場合でも、ケータイ補償サービス/smartあんしん補償は自動的に解約されません」と書かれています。不要な場合は本人がMy docomoから解約手続きをする必要があります。

社員が前に使っていた端末を、別の社員の回線で返却できますか

できません。返却手続きには、返却予定の機種を購入した回線に紐づくdアカウントでのログインが必要と書かれています。他の回線で購入した機種の返却はできないと明記されています。

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