法人のソフトバンクあんしん保証パックプラスは加入日で付き先が違います

ナルセ
保証の中身を1つずつ確かめている調査員です。AppleCare+にiPhoneを2年入れて、修理は一度もありませんでした。今はモバイル保険に切り替えて使っています。

保証を横に並べて見比べたい方へ。AppleCare+・キャリアの補償・モバイル保険を1ページにまとめています。

スマホ保険の比較記事を見る →

社用のスマートフォンが91台、業務用のタブレットが56台。請求書の内訳を1行ずつ足していくと、あんしん保証パックプラスだけで年1,150,380円が出ていきます。

台数を数えれば済む話に見えますが、数え始める前に決まっている条件があります。そのうちの1つは、会社がいつ申し込んだかで契約の付き先そのものが変わるというものです。

法人のソフトバンクのあんしん保証パックプラスの付き先は2021年7月13日を境に別々です

ソフトバンクのあんしん保証パックプラスは、法人でも申し込めます。ただし申し込みの単位は会社ではなく、対象機種1台ごとです。

対象機種1台ごとにお申し込みが必要です[2021年7月13日(火)以前にご入会の場合は1回線(電話番号)ごとになります]。

角括弧の中が、この記事の入口です。同じ商品名なのに、2021年7月13日を境に契約の付き先が回線と機種で分かれています。

入会日申し込みの単位社内で起きること
2021年7月13日以前1回線(電話番号)ごと番号の数だけ契約がある
2021年7月14日以降対象機種1台ごと端末の数だけ契約がある

会社は端末を長く持つので、社内には両方の入会日が並びます。契約書の日付を見るまで、自社がどちらの数え方なのかは決まりません。

読む規約は8本のうち1本

会員規約そのものも入会日で分けられています。あんしん保証パックプラスだけで4本、あんしん保証パックを含めると8本の規約が公式ページに並んでいます。

商品そのものの中身はあんしん保証パックプラスの基本で分解しています。この記事で扱うのは、その中身が会社の契約に乗ったときに何が変わるかのほうです。

法人のあんしん保証パックプラスの別系列では法人モデルが対象から抜けています

ソフトバンクにはあんしん保証パックプラスとは別に、あんしん保証パックネクストという系列があります。そちらの対象機種表に、法人モデルという言葉が1回だけ出てきます。

シャープ製スマートフォン(2021年以降発売機種 法人モデルのぞく)

メーカー名が7つ並ぶ中で、括弧の中に除外が書かれているのはこの1件だけです。法人モデルという語が名指しで外されています。

ソフトバンクで購入されたものが対象です。

同じ表に付いている脚注です。購入元が別なら、機種名が一致していても対象から外れます。

あんしん保証パックプラスのみ対応しています。

こちらはあんしん保証パックプラス側の対応機種表で、スマートフォンの欄に書かれている一文です。プラス側の表には機種の分類しか並んでおらず、法人モデルという語自体が出てきません。

別系列で名指しの除外があるという事実だけが公開されていて、プラス側でどう扱われるかは表から読み取れません。確かめる先は表ではなく、申し込む前の窓口になります。

  • 購入元がソフトバンクかどうか
  • 発売年が対象の範囲に入っているか
  • 手元の機種が法人モデルとして売られたものかどうか

個人向けの判断軸はソフトバンクの安心保証パックがいらないかで扱っています。社用端末で先に確かめるのは、いるかどうかより対象に入るかどうかです。

法人のあんしん保証パックプラスの条件は定型約款として扱われます

ソフトバンクのあんしん保証パックプラスの条件は、会員規約に書かれています。会社が読んでいなくても、この規約は契約の内容になります。

二 定型約款を準備した者(以下「定型約款準備者」という。)があらかじめその定型約款を契約の内容とする旨を相手方に表示していたとき。

民法548条の2が、定型約款の個別の条項も合意したものとみなす場面を並べています。この第2号は、契約の内容とする旨を相手方に表示していれば足りるという内容です。

読んだかどうかも、内容に納得したかどうかも、条件に入っていません。表示があった時点で、条項は契約の中身になります。

第五百四十八条の三 定型取引を行い、又は行おうとする定型約款準備者は、定型取引合意の前又は定型取引合意の後相当の期間内に相手方から請求があった場合には、遅滞なく、相当な方法でその定型約款の内容を示さなければならない。

内容を示す義務は、請求があった場合に発生します。請求しなければ、示されないまま契約が進みます。

会社の側から見ると、規約を読む段取りは自分で作るしかありません。ソフトバンクの側に、法人だから先に見せるという扱いは置かれていません。

2 前項の規定にかかわらず、同項の条項のうち、相手方の権利を制限し、又は相手方の義務を加重する条項であって、その定型取引の態様及びその実情並びに取引上の社会通念に照らして第一条第二項に規定する基本原則に反して相手方の利益を一方的に害すると認められるものについては、合意をしなかったものとみなす。

例外はこの第2項だけです。一方的に利益を害すると認められる条項は、合意しなかったものとみなされます。

定型約款の規定は消費者契約法と違い、相手が会社でも同じように働きます。逆に言えば、法人が使える保護はこの1本だけです。

規約を読まずに申し込んでも契約は成立します。申し込む前に条件を確かめる段取りを社内に置くこと自体が、会社側の防衛線になります。

オプションを持つかどうかの前提は法人の携帯補償オプションは必要かで整理しています。ここで扱っているのは、持つと決めたあとに何に縛られるかのほうです。

モバイル保険は月700円(非課税)で、主端末1台と副端末2台の最大3端末までを1つの契約で補償します。公式のよくある質問には法人契約も可能と書かれていますが、被保険者は個人である必要があるため、契約の数は端末ではなく人数で決まります(調べた時点)。社員91名なら91契約で年764,400円です。ソフトバンクのあんしん保証パックプラスは対象機種1台ごとの申し込みなので、スマートフォン91台とタブレット56台の147台では147回の手続きになり、年1,150,380円です。約款が読まれなくても契約の中身になるのはどちらも同じなので、差が出るのは確かめる対象の数と、申し込む場所のほうです。
確かめる対象は147と91で違います。

月700円・最大3台まで

モバイル保険の公式ページを見る →

» モバイル保険公式サイトはこちら

法人のあんしん保証パックプラスの変更に会社が気づく経路は置かれていません

ソフトバンクの注意事項には、内容が変わる場合があると書かれています。ただし、変わったことが会社に届く経路は書かれていません。

サービス内容は予告なく変更する場合があります。

1行だけの記載です。いつ、どこを、どう変えるかは、この文からは分かりません。

では変更が有効になる条件はどこにあるかというと、規約ではなく民法の側にあります。548条の4が、変更後の条項に合意があったとみなされる場合を定めています。

二 定型約款の変更が、契約をした目的に反せず、かつ、変更の必要性、変更後の内容の相当性、この条の規定により定型約款の変更をすることがある旨の定めの有無及びその内容その他の変更に係る事情に照らして合理的なものであるとき。

合理的と認められれば、個別に合意を取らずに変更できます。会社が同意していなくても、変更後の内容が契約の中身になります。

ただし、変更する側にも条件が課されています。次の第2項が、周知の方法を定めています。

2 定型約款準備者は、前項の規定による定型約款の変更をするときは、その効力発生時期を定め、かつ、定型約款を変更する旨及び変更後の定型約款の内容並びにその効力発生時期をインターネットの利用その他の適切な方法により周知しなければならない。

周知の手段として最初に挙がっているのがインターネットの利用です。会社の担当者宛に個別に連絡する、とは書かれていません。

周知を怠った場合の扱いも決まっています。第3項が、効力発生時期までに周知しなければ効力を生じないと定めています。

3 第一項第二号の規定による定型約款の変更は、前項の効力発生時期が到来するまでに同項の規定による周知をしなければ、その効力を生じない。

条文が求めていること会社に届く形
効力発生時期を定める公式サイトの表示
変更する旨と変更後の内容を周知する公式サイトの表示
効力発生時期までに周知を終える公式サイトの表示

3つとも、届け先は同じ場所です。91台分の契約を持っていても、社内の誰かが見に行かない限り、変更は気づかれないまま効力を持ちます。

法人のあんしん保証パックプラスの手続きは店頭でしか始まりません

ソフトバンクのあんしん保証パックプラスを実際に使う場面では、受付の場所が指定されています。

水濡れ・全損保証サービス、盗難・紛失保証サービス、故障保証サービス、破損保証サービスは、ソフトバンクショップなど弊社指定の店頭で受付いたします。

主要な4つの保証が、すべて店頭です。端末を持っているのは社員なので、総務が代わりに動くには端末の回収から始まります。

「水濡れ・全損保証サービス」を利用して機種変更を行う場合、古い対象機種を当社が指定する店舗に持参して故障などの確認を受けるものとします。また、当社が対象製品の引き渡しを求めた場合はお客さまはこれに応じるものとします。

古い端末を持ち込むところまでが手続きです。社用端末の場合、持ち込む前に業務データの扱いを決める工程が挟まります。

  • 社員から故障の連絡を受ける
  • 端末を回収し、業務データの扱いを決める
  • 指定の店頭まで持ち込む人と時間を確保する
  • 91台の母集団では、この工程が同時に複数走ることがある

同じ保証は6ヵ月あけないと再び使えません

「水濡れ・全損保証サービス」と「盗難・紛失保証サービス(ソフトバンクアフターサービス、スーパー安心パックの盗難・全損保証サービス)」「修理終了機種割引」をご利用いただいたお客さまは、前回のご利用から6ヵ月間は同サービスをご利用いただけません。

回数ではなく間隔で制限されています。同じ端末が半年以内に2回壊れた場合、2回目は同じサービスの対象外です。

1年以上同一の機種をご利用で、かつ1年以上継続してご入会の場合に限ります。

こちらは内蔵型バッテリー交換の割引に付いている条件です。機種の利用期間と入会からの期間が、両方1年を超えている必要があります。

法人のあんしん保証パックプラスは91台と56台で年1,150,380円が出ていきます

ソフトバンクの月額使用料は、2つの商品で分けて書かれています。

あんしん保証パックプラス:715円

あんしん保証パック:550円

保証を使ったときの負担額も、場面ごとに決まっています。月額だけでは総額が見えないので、両方を並べます。

場面お客さま負担額
故障0円
破損1,650円
水濡れ・全損5,500円
内蔵型バッテリー交換1,650円〜4,950円
配送交換(故障)8,250円

スマートフォンは対応機種表に「プラスのみ対応」と書かれているので715円です。タブレットは対応の記載だけで但し書きが付いていないため、550円のあんしん保証パック側で置いています。

スマートフォン91台に715円をかけると月65,065円、年780,780円になります。タブレット56台に550円をかけると月30,800円、年369,600円で、合わせて年1,150,380円が出ていきます。

項目あんしん保証パックプラスモバイル保険
数える単位端末ごと契約する人ごと
対象の数147台91契約
年間1,150,380円764,400円
385,980円

ここで並べた金額は、私が調べた時点のソフトバンク公式ページの表記で計算したものです。タブレットを550円で置いたのは対応機種表の書き分けからの読みで、法人のタブレットの月額が公式に明示されているわけではないため、自社の請求書の実額で当て直してください。

入会日と台数と月額は、契約書と請求書で今日確認できます。91台と56台の一覧を1枚作れば、差はその日に確定します。

法人のソフトバンクのあんしん保証パックプラスについてよくある質問

Q. あんしん保証パックプラスは月額いくらですか

A. 税込715円です。

ソフトバンク公式の月額使用料の欄に記載があります。あんしん保証パックは550円で、対応する機種の書き分けが違います。

Q. 会員規約を読んでいなくても契約は成立しますか

A. 成立します。

民法548条の2が、契約の内容とする旨を表示していれば個別の条項も合意したものとみなすと定めています。読んだかどうかは条件に入っていません。

Q. サービス内容が変わったときに個別の連絡は来ますか

A. 約束されていません。

民法が求めているのは、インターネットの利用その他の適切な方法による周知です。会社宛の個別通知を義務づける条文はありません。

Q. 同じ保証は1年に何回まで使えますか

A. 6ヵ月あけないと使えません。

回数ではなく前回の利用からの間隔で制限されています。半年以内の2回目は同じサービスの対象外です。

Q. モバイル保険は法人でも契約できますか

A. 契約できます。

公式のよくある質問に、法人契約も可能と書かれています。ただし被保険者は個人である必要があるため、数える単位が人になります。

店頭に行く前に4つ確かめる

あんしん保証パックプラスは、個人が1台を持つ前提で組まれた商品です。会社が91台と56台を持ったときに何が起きるかは、公式ページのどこにも書かれていません。

入会日で付き先が分かれ、規約は読まなくても効き、変更は公式サイトにだけ載り、手続きは店頭からしか始まりません。この4つを踏まえたうえで、年1,150,380円を続けるかどうかを決めてください。

結論:法人のソフトバンクのあんしん保証パックプラスを続けるかどうかは、台数を数えたうえで決めるしかありません。申し込みは対象機種1台ごとなので147台なら147回で、しかも手続きは店頭でしか始まりません。モバイル保険は人数で数えるので91名なら91契約になり、申し込みはオンラインで完結します。金額はあんしん保証パックプラスが年1,150,380円、モバイル保険が年764,400円で、差は385,980円です。まず91台と56台の一覧を1枚作り、この差を確定させてから店頭に行ったほうが早く済みます。
先に数えてから店頭に行ってください。

月700円・最大3台まで

モバイル保険の公式ページを見る →

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※料金や条件は変わることがあります。加入前に、最新の内容を公式ページで確認してください。

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