友人からauの請求明細の画像が送られてきて、「この故障紛失サポートって何」と聞かれました。月額の欄に数百円が並んでいて、本人はいつ入ったか覚えていない。よくある話だと思います。

私はauの契約者ではありません。AppleCare+を2年払ったあと、今はモバイル保険を契約している側です。ただ、スマホの備えを一通り調べる過程でauの資料も読んでいたので、その場で調べ直しました。
そのとき分かったのは、auの故障紛失サポートの料金は、月額の欄を見ただけでは半分しか分からないということです。使うときにかかる金額が別にあり、それが公式サイトの別ページに置かれている。月額を確認して安心した人が、実際に壊した日に想定外の請求に出会う構造になっていました。
このページでは、月額、使ったときの負担金、付帯サービスの料金、返却しなかった場合の違約金までを1枚に並べ、最後に2年分の総額を計算します。金額はすべて税込で、auの公式ページに記載されているものです。
そもそもこの補償を外していいのか迷っている方へ。外していい人と外さない方がいい人を整理したページがあります。
au故障紛失サポートの料金は端末の種類で4つに分かれる
まず月額です。auの故障紛失サポートは1つの定額ではなく、端末の種類ごとに金額が違います。
au故障紛失サポートの月額料金は機種によって変わる
| 対象となる端末 | 月額(税込) |
|---|---|
| Androidスマートフォン(5G・2022年5月16日以前発売) | 726円 |
| スマートフォン(4G LTE)/タブレット(4G LTE) | 693円 |
| ケータイ(4G LTE)/データ通信端末/据置き型ルーター/au Certified | 418円 |
| iPhone 15/14/13/13 mini/SE(第3世代) | 790円 |
同じ「故障紛失サポート」という名前でも、いちばん安い418円といちばん高い790円では倍近い差があります。ケータイやルーターが安く、スマートフォンが高い。補償される端末の価格差がそのまま反映されていると考えると分かりやすいと思います。
注意したいのは、iPhone 15/14/13/13 mini/SE(第3世代)の790円という行です。これは後で触れる「with AppleCare Services & iCloud+」とは別のサービスで、iPhoneでも入り口が2種類あります。自分がどちらに入っているかで、月額も、使うときの金額も変わります。
au故障紛失サポートの料金が請求のどこに載るか
自分が加入しているかどうか分からない、という声はかなり多いようです。加入状況はMy auの契約内容ページか、月々の請求明細の内訳で確認できます。
もう1つ、iPhoneの場合は端末側でも確認できます。設定から一般、情報と進んで「AppleCare Services」と表示されていれば、AppleCare Servicesとセットの方に入っています。表示がなければ790円の側か、そもそも未加入です。
料金の話をする前に、ここを確定させてください。月額が790円なのか1,370円なのかで、2年間の支払いは1万4,000円ほど変わります。
au故障紛失サポートの料金はiPhoneだけ体系が違う
iPhone向けの「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+」は、auの補償にAppleの正規サポートとiCloud+の50GBを束ねたものです。中身が違うので、料金も別の表になります。
iPhoneはAppleCare Servicesとセットの料金になる
2023年9月21日以降に申し込んだ場合の月額です。
| 対象となるiPhone | 月額(税込) |
|---|---|
| iPhone 15 Pro Max/15 Pro/14 Pro Max/14 Pro/13 Pro Max/13 Pro | 1,740円 |
| iPhone 15 Plus/14 Plus | 1,560円 |
| iPhone 15/14/13/13 mini | 1,370円 |
| 上記以外 | 1,189円 |
Pro系の1,740円は、故障紛失サポートの中で最も高い月額です。それ以前に申し込んだ人にはもう少し安い料金体系(1,663円/1,490円/1,309円/1,134円/854円)が適用されているため、申込時期によって同じ機種でも月額が違います。明細の金額が公式の表と合わないときは、ここを疑ってみてください。
なお、2024年2月27日以降に新しく用意されたのは「故障紛失サポート ワイド with AppleCare Services & iCloud+」です。名前が長く旧サービスとの区別がつきにくいのですが、加入時期で自動的に振り分けられています。
AppleCare+そのものの料金と比べたい場合は、アップルケアの料金をまとめたページに機種別の金額を並べてあります。
iPhoneの料金には修理のサービス料が別にかかる
ここが月額表だけでは見えない部分です。AppleCare Servicesの側で修理を受けると、修理内容ごとに決まったサービス料が発生します。
| 修理の内容 | サービス料(税込) |
|---|---|
| 画面修理 | 3,700円 |
| 背面ガラス修理 | 3,700円 |
| その他の修理 | 12,900円 |
| 紛失盗難補償お届けサービス | 12,900円 |
画面を割ったら3,700円、それ以外の故障なら12,900円。紛失盗難で新品同等品を届けてもらう場合も一律12,900円です。背面ガラス修理の3,700円は、iPhone 12から15のモデルにだけ適用されます。
つまりiPhoneでPro系に入っている人は、月額1,740円を払ったうえで、水没させたら12,900円を追加で払うことになります。月額だけを見て「入っておけば安心」と考えると、この行に出会ったときに納得しにくいと思います。
au故障紛失サポートの料金は使ったときにもかかる
iPhone以外の端末では、交換や修理のときの金額がまた別の体系になります。ここがこのサービスでいちばん誤解されている部分だと感じました。
交換用携帯電話機お届けサービスの負担金
端末が壊れたときに代わりの端末を届けてもらうサービスです。負担金は、au契約の年数と、その年に何回目かで変わります。
| au契約期間 | 1回目 | 2回目 |
|---|---|---|
| 25カ月以上 | 3,300円 | 6,600円 |
| 25カ月未満 | 5,500円 | 8,800円 |
| 25カ月以上(割引適用後) | 2,200円 | 5,500円 |
| 25カ月未満(割引適用後) | 4,400円 | 7,700円 |
契約25カ月以上か未満かで2,200円の差があります。長く使っている人ほど安い設計です。さらに、代用機を受け取らない場合に550円、Webから申し込んだ場合に550円が引かれ、両方を満たすと最大1,100円安くなります。電話で申し込むだけで550円損する形なので、急いでいてもWebから申し込む方が金額の面では有利です。
au Certified(認定中古品)やGalaxy Z Fold/Flip系は、これとは別の負担金表が用意されています。Galaxy Z系は月額も1,309円と高く、1回目の負担金が8,800円から11,000円。折りたたみ端末は修理コストが高いことが、そのまま料金に出ています。
そしてもう1つ、金額の話として押さえておきたいのが回数です。この補償は、補償申込日を起算日として1年間に2回までしか使えません。月額を払い続けていても3回目は自己負担になります。
修理や特急便やデータ復旧にもそれぞれ料金がある
交換以外にも、細かく料金が設定されています。公式サイトでは別々のページに載っているものを、ここで1つにまとめます。
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 修理代金割引サービス(保証対象外の故障) | 上限5,500円 |
| 水濡れ・全損時のリニューアル | 11,000円 |
| データ復旧サポート(成功時・年1回) | 5,500円/回 |
| 3時間特急便(東京23区・大阪市) | 3,300円/回 |
| 端末を返却しなかった場合の違約金 | 44,000円 |
修理代金割引サービスは、水濡れと全損を除く保証対象外の故障について、修理代を5,500円までに抑えるものです。これは実質的な上限額として機能します。一方、水濡れや全損はこの対象から外れ、リニューアル扱いで11,000円になります。
3時間特急便は東京23区と大阪市内が対象で、9時から17時の受付です。急ぐ人には価値がありますが、3,300円は交換の負担金とは別に発生します。
返却を忘れると違約金が発生する
交換用の端末を受け取ったら、壊れた端末は受領後14日以内に返却する必要があります。返さなかった場合の違約金は44,000円です。
Galaxy Z系ではさらに高く、Flip系で154,000円、Fold系で220,000円が設定されています。端末そのものを買うのに近い金額です。
これは料金表の欄外に小さく書かれていることが多い項目ですが、金額の大きさで言えば月額の何十カ月分にもなります。交換を使う日が来たら、返送だけは忘れないでください。
au故障紛失サポートの料金を2年総額で並べ直す
ここまでの数字を、2年間の支払いとして足し直します。auを2年使うのは一般的な期間だと思うので、24カ月で計算しました。
| 加入している端末 | 月額 | 24カ月の総額 |
|---|---|---|
| ケータイ・ルーター等 | 418円 | 10,032円 |
| スマートフォン(4G LTE) | 693円 | 16,632円 |
| Androidスマートフォン(5G) | 726円 | 17,424円 |
| iPhone 15/14/13(790円の側) | 790円 | 18,960円 |
| iPhone 15/14/13(AppleCare Servicesの側) | 1,370円 | 32,880円 |
| iPhone Pro系(AppleCare Servicesの側) | 1,740円 | 41,760円 |
一度も使わなかった場合でも、iPhoneのPro系なら4万円を超えます。4G LTEのスマートフォンでも1万6,632円です。
そして、実際に1回使った場合を足すとこうなります。
| 想定するケース | 月額24カ月分 | 使ったときの負担 | 2年総額 |
|---|---|---|---|
| 4G LTEスマホで交換1回(25カ月未満・割引後) | 16,632円 | 4,400円 | 21,032円 |
| 4G LTEスマホで対象外故障を修理1回 | 16,632円 | 5,500円 | 22,132円 |
| iPhone 15で画面修理1回 | 32,880円 | 3,700円 | 36,580円 |
| iPhone Pro系で水没1回 | 41,760円 | 12,900円 | 54,660円 |
| iPhone Pro系で紛失1回 | 41,760円 | 12,900円 | 54,660円 |
iPhone Pro系で水没を1回起こすと、2年で5万4,660円。この金額を、端末の修理代そのものと比べてみると、判断の材料になると思います。
比較のために書いておくと、私が契約しているモバイル保険は月700円で、2年なら1万6,800円です。こちらは修理時の自己負担がないので、1回使っても総額は変わりません。ただし対象や条件が違うので、金額だけで並べるのは乱暴です。3つのタイプの違いをまとめたページに、補償範囲の差を整理してあります。
au故障紛失サポートの料金を払い続けるか私が考えたこと
友人には、明細の1,370円という数字だけを見て判断しないでほしいと伝えました。判断に必要なのは月額ではなく、使う日に何を払うことになるかと、2年でいくらになるかの2つだからです。
私自身がAppleCare+をやめたときも、決め手は月額の差ではありませんでした。1台しか守れないのに、手元にはiPhoneのほかにiPadとイヤホンがある。その状態で1台分の保険料を払い続けることが、金額に見合っていないと感じたのが理由です。
auの故障紛失サポートは、auで買った端末を、auの窓口で交換してもらえるという体験を含んだ料金です。その体験に価値を感じるなら高くはないと思います。ただ、守りたいものが複数あるなら、1台ごとに保険料を積み上げる形は総額が伸びやすくなります。
外すかどうかの判断そのものは、加入時期や端末の状態でも変わります。外していい人と、外さない方がいい人の線引きは、au故障紛失サポートはいらないのかを検証したページにまとめました。
au故障紛失サポートの料金に関するよくある質問
Q. au故障紛失サポートの料金はiPhoneだといくらですか
A. 790円から1,740円です。
iPhone 15/14/13/13 mini/SE(第3世代)で「故障紛失サポート」に入っている場合は790円。AppleCare Servicesとセットの「with AppleCare Services & iCloud+」の場合は、機種に応じて1,189円から1,740円になります。同じiPhoneでも2種類あるため、まず自分がどちらかを確認してください。
Q. au故障紛失サポートの料金は高いのでしょうか
A. 使う頻度によって評価が変わります。
一度も使わなければ2年で1万6,632円から4万1,760円が固定費として出ていきます。一方で、水没や紛失で12,900円のサービス料だけで新品同等品が届く場面では、端末を買い直すより安く済みます。年に1回以上壊す前提なら割に合い、数年に一度も壊さないなら高く感じる、という性質のものだと思います。
Q. au故障紛失サポートのワイドは料金が違いますか
A. 違います。

「故障紛失サポート ワイド with AppleCare Services & iCloud+」は2024年2月27日以降に提供が始まったもので、旧サービスとは別体系です。加入時期によって自動的に振り分けられているため、明細の金額と公式の表が合わないときは、加入した年月を確認すると理由が分かります。
Q. au故障紛失サポートの料金は解約したらすぐ止まりますか
A. 月途中の加入と退会は日割りで計算されます。
ただし、一度退会すると次回の端末購入時まで再加入できません。金額の話とは別に、この制約がある点は押さえておいてください。なお、auからUQ mobileやpovo2.0へ番号移行した場合は継続扱いになり、月額は発生し続けます。
Q. au故障紛失サポートの料金を払っていれば修理は無料ですか
A. 無料にはなりません。
保証対象外の故障は修理代金割引サービスで5,500円まで、水濡れや全損はリニューアル扱いで11,000円、iPhone側の画面修理は3,700円というように、それぞれ自己負担が設定されています。月額は修理代がゼロになる権利ではなく、修理代の上限が決まる権利と考える方が実態に近いと思います。
Q. スマホの備えにいくらまで払うのが妥当ですか
A. 守りたい端末の台数から逆算すると考えやすくなります。
1台だけなら、その端末の修理代の相場と月額を比べれば足ります。2台3台と増えるなら、1台ごとに保険料を積む方式は総額が伸びます。スマホ保険の全体像をまとめたページに、種類ごとの考え方を整理してあります。
auの故障紛失サポートの料金は、月額の欄だけを見ても半分しか分かりません。月額があり、使うときの負担金があり、付帯サービスの料金があり、返さなかったときの違約金がある。それぞれが公式サイトの別ページに置かれています。
2年で並べ直すと、1万円台で済む人と5万円を超える人が同じサービスの中にいます。自分がどの行にいるのかを先に確かめてから、続けるかどうかを考えてみてください。
結論:私なら、月額に負担金を積み上げる形ではなく、使っても総額が変わらない形を選びます。
月700円で、スマホだけでなくタブレットもイヤホンも、1契約で最大3台までまとめて守れます。しかも、壊れたら一律いくら、ではなく、かかった修理代がそのまま戻ってきます。
私はAppleCare+をやめてこれ1本にしてから、毎月の固定費が半分近くになりました。今のところ、これで十分だと思っています。AppleCare+をやめて、月700円・最大3台に切り替えました。
※料金や条件は変わることがあります。加入前に、最新の内容を公式ページで確認してください。