スマホ保険ランキングを10本読んで、私が順位を無視した理由

スマホ保険を選ぼうとして、ランキング記事を10本ほど読みました。

1位が違う。2位も違う。同じサービスが、あるページでは3位で、別のページでは圏外にいる。読み終わったあと、最初より迷っていました。

先に言っておきます。この記事に順位表は出てきません。代わりに、それらのランキングが何を採点して順位を作っているのか、その採点表のほうを開きます。

理由は単純で、採点表さえ分かれば、どのランキングを読んでも自分で並べ替えられるからです

ナルセ
私はAppleCare+から乗り換えて、今はモバイル保険を契約しています。最後にその話も書きますが、まずは順位の作られ方からです。

そもそもスマホ保険という言葉が3種類を指していて混乱している方へ。先に全体像を整理したページがあります。

スマホ保険の全体像を見る →

スマホ保険ランキングは4つの点数で順位が決まっている

大手の比較サイトが出しているランキングは、感覚で並べたものではありません。各サービスを複数の項目で採点し、その合計点で順に並べています。

つまり順位は、採点項目の選び方と重み付けの結果です。項目が変われば、順位も変わります。

スマホ保険ランキングが測っている4つの評価軸

多くのランキングが採点しているのは、だいたい次の4つです。

評価軸何を測っているか高得点になる条件
保険料の安さ毎月または毎年の負担月額が低い
保険金の限度額1年間に受け取れる上限上限が高い
補償内容の広さ何が対象になるか破損・水没・盗難まで含む
免責額の安さ修理のたびに自分が払う額自己負担が0円に近い

この4つに点数を付けて足せば、たしかに順位は出ます。実際、私が読んだ中で最も詳しかったページは、17のサービスをこの4軸で採点していました。

ここまでは合理的です。問題は、この足し算の外側にあるものです。

スマホ保険ランキングが測っていない項目がある

4軸を眺めていて、ひとつも入っていない項目に気づきました。

どのランキングも、あなたがそのサービスに申し込めるかどうかは採点していません。

スマホ保険には加入条件があります。端末を買ってからの日数、どこで買ったか、今どういう状態か。条件を満たしていなければ、点数が何点でも申し込めません。

ランキングが答えていること答えていないこと
どれが安いか自分が申し込めるか
どれが手厚いか今の端末が対象か
どれが人気か自分の台数で得か

順位は全員に共通の1本の物差しですが、加入条件は人によって違います。共通の物差しに乗らないから、採点軸から外れている。それだけの話だと思います。

ただし読む側からすると、これは順番が逆です。入れるかどうかが先で、点数はその後です。

スマホ保険ランキングを見る前に加入条件で候補が減る

順位を見る前に、候補は勝手に半分ほど減っている。私の場合はそうでした。

条件は3つの方向から効いてきます。買った時期、買った場所、今の状態です。

スマホ保険は購入から1年を過ぎると入り口が狭くなる

多くのスマホ保険は、端末を新規に取得してからの期間を条件にしています。

たとえばモバイル保険の場合、新規取得から1年未満であればそのまま登録できます。1年以上経っている端末は、メーカーやキャリアの有償の補償に加入中であることが条件になります。

端末の状態登録できるか
買って1年未満できる
1年以上・有償補償に加入中できる
1年以上・無保険できない

ここが効いてくるのは、ちょうど今の私のような人です。AppleCare+をやめてから探し始めると、3つ目の行に落ちます。私は解約の順番を間違えて、少し焦りました。

スマホ保険は入手経路で対象外になることがある

次に、その端末をどこで手に入れたかです。

条件になっているのは、法人が運営する販売店で購入したものであること。個人間の売買で手に入れた端末は、ここで外れます。

中古端末の場合は、販売店による3か月以上の製品保証が付いていることが条件になります。保証なしで安く買った端末は、対象にならない可能性が高いです。

あわせて、技適マークがあることも求められます。海外で買った端末をそのまま使っている場合は、ここを確認しておいたほうがいいです。

スマホ保険は今の端末の状態でも弾かれる

3つ目は、申し込む時点でその端末が正常に動いているかどうかです。

順位を見る前に入れるかを確かめる

すでに画面が割れている、電源の入りが不安定、といった状態での加入は認められません。壊れてから入る、という順番は成立しない仕組みになっています。

確認される項目内容
動作全機能が正常に動くこと
外観破損がないこと
入手経路法人販売店での購入であること

順位の高いサービスを選んだつもりでも、この3つのどれかで止まれば話は終わります。だから私は、点数より先にここを見るようになりました。

スマホ保険ランキングの順位は自分の条件で入れ替わる

加入条件を通過したあとで、ようやく点数の話になります。

ここでも順位はそのまま使えません。4つの軸のうち、どれをどれくらい重く見るかが人によって違うからです。重み付けを変えると、順位は簡単に入れ替わります。

守りたい端末が1台か3台かで順位が変わる

一番大きく効くのが台数です。

多くのスマホ保険は1台につき1契約ですが、1契約で複数台をまとめられるタイプもあります。モバイル保険は月700円で、主端末1台と副端末2台の最大3台まで登録できます。

守る台数1台あたりの月額
1台700円
2台350円
3台約233円
順位は守る台数で入れ替わる

台数が増えるほど、1台あたりの月額は静かに下がっていく。私はiPhoneを主端末に、iPadとワイヤレスイヤホンを副端末に置いています。

逆に、守りたいのがスマホ1台だけなら、この特徴はほとんど効きません。同じサービスでも、台数の前提が変われば評価が変わるということです。

なお副端末の上限は、2台合計で年間4万5,000円までです。主端末は年間15万円まで、契約全体でも15万円が上限になります。

免責額の有無は月額の差より効くことがある

次が免責額、つまり修理のたびに自分が払う金額です。

月額300円の差は、1年で3,600円です。一方、免責額が1回1万2,000円のサービスなら、1回壊しただけでその差は逆転します。

比べる項目効いてくる場面
月額の差毎月、確実に
免責額の差壊したときだけ、大きく

月額の差より、1回の自己負担のほうが大きいことがあります。どちらを重く見るかは、自分が何年に1回くらい壊す人かによります。

私は2年間、一度も壊しませんでした。それでも自己負担なしのほうを選んだのは、壊さない年が続くほど、壊した年の一撃が痛く感じるからです。

修理代の立て替えが起きるかで使い勝手が変わる

ランキングの4軸に入っていない、けれど使うときに一番差が出るのがここです。

修理代をいったん自分で払って、あとから受け取る形か。窓口で払わずに済む形か。同じ「自己負担なし」でも、手元から一度出ていくかどうかで体感が違います

モバイル保険の場合、原則は立て替えです。ただしリペアパートナーに登録されている修理店であれば、その場で払わずに済みます。

画面交換で3万円台の請求が来たとして、それを一度カードで払えるかどうか。金額そのものは戻ってくるとしても、月末のタイミングによっては効きます。ランキングの点数には表れませんが、実際に使う日はここが一番効きました。

このあたりを含めた実際の使い勝手は、モバイル保険が最悪と言われる理由のほうで細かく確かめています。

順位より自分の条件で決めたいなら、3台まとめて自己負担なし、という基準もあります。

月700円・最大3台まで

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スマホ保険ランキングより先に決める3つの条件

ここまでを、順番のある3つの質問にまとめます。上から答えていけば、候補は勝手に絞られます。

決めること決まると外れる候補
1守る端末は何台か1台契約しかできないもの
2自己負担をいくらまで許せるか免責額が高いもの
3その端末はいつどこで買ったか加入条件を満たさないもの

1つ目は、家の中を見渡せば数えられます。スマホだけなのか、タブレットやイヤホンも入れたいのか。

2つ目は、過去の自分に聞くのが早いです。この3年で何回壊したか。ゼロなら、月額よりも免責額を重く見ておいたほうが安全です

3つ目は、購入履歴を開けば分かります。1年を超えているなら、今入っている有償の補償を外す前に次を決める必要があります。

この3つに答えた時点で、順位表を眺めていたときの迷いはかなり減りました。選択肢が多くて決められなかったのではなく、選ぶ基準を決めないまま眺めていただけだったのだと思います

3タイプの違いから整理し直したい方は、モバイル保険とAppleCare+とキャリア保証の比較に並べてあります。

スマホ保険ランキングを離れて私が選んだもの

3つの質問に自分で答えたら、私の場合は候補が1つになりました。

守りたいのはiPhoneとiPad、それにワイヤレスイヤホン。3台です。自己負担は0円がよかった。端末はどれも法人の販売店で買ったもので、当時はAppleCare+に入っていました。

この3つを全部通せるものを探して、モバイル保険に移りました。

AppleCare+(当時)モバイル保険(今)
月額1,180円700円
守れる台数iPhone1台最大3台
修理時の自己負担ありなし
お金の戻り方決められた自己負担で修理かかった修理代が戻る

私が調べた範囲では、この3条件を同時に満たすものは多くありませんでした。だからこれは「1位を選んだ」のではなく、「条件で絞ったら1つ残った」という話です。

ナルセ
順位を無視したというより、自分の条件のほうを先に決めたら、順位が要らなくなったという感覚に近いです。

ひとつだけ順番の注意があります。有償の補償に加入している状態のまま申し込めば、購入から1年以上経った端末でも登録できます。今の保証を外してから探すと、その道が閉じます。

スマホ保険ランキングに関するよくある質問

Q. スマホ保険のランキング1位を選べば失敗しませんか

A. 順位は共通の物差しで付けられているので、自分の条件とは別物です。守る台数や免責額の許容度が違えば、上位のものが自分にとって最適とは限りません。加入条件を満たすかどうかを先に確認したほうが確実です。

Q. スマホ保険は無駄になりませんか

A. 壊さなければ支払った分は戻りません。判断の分かれ目は、月額と修理代の関係です。判断材料はスマホの保証はいらないのかにまとめています。

Q. スマホ保険は複数のランキングで順位が違うのはなぜですか

A. 採点する項目と、その重み付けがページごとに違うからです。保険料を重く見るページと、補償の広さを重く見るページでは、同じサービスでも点数が変わります。どの軸を重く見ているかを確認すると、順位の違いは説明がつきます。

Q. スマホ保険はiPhone以外でも入れますか

A. メーカーを限定していないタイプであれば、Android端末やタブレット、ワイヤレスイヤホン、ゲーム機なども対象になります。ただし技適マークがあることや、法人の販売店で購入したものであることといった条件は共通です。


ランキングを10本読んで残ったのは、順位ではなく採点表でした

保険料、限度額、補償内容、免責額。この4つに自分の重みを置き直すと、他人の1位が自分の1位ではない理由がはっきりします。そこに加入条件という足切りを足せば、候補はさらに減ります。

順位を疑う必要はありません。ただ、順位より先に決めることがあるだけです

結論:私なら、順位ではなく、自分の3つの条件が全部通る一つを選びます。
月700円で、スマホだけでなくタブレットもイヤホンも、1契約で最大3台までまとめて守れます。しかも、壊れたら一律いくら、ではなく、かかった修理代がそのまま戻ってきます。
私はAppleCare+をやめてこれ1本にしてから、毎月の固定費が半分近くになりました。今のところ、これで十分だと思っています。AppleCare+をやめて、月700円・最大3台に切り替えました。

月700円・最大3台まで

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