申し込みフォームを最後まで埋めたところで、私は一度ブラウザを閉じました。
検索窓に「モバイル保険」と入れたとき、候補の並びに「最悪」があったのを思い出したからです。サービスそのものを疑っていたわけではありません。ただ、入ったあとになって「その端末は対象外です」と言われるのが、いちばん避けたかった。
結局そのあと私は申し込み、今も契約しています。ここでは、あのとき私が確かめた「最悪」の中身を、全部そのまま置いておきます。
先にどのスマホ保険がいいかだけ知りたい方へ。キャリアの保証も含めて、料金と補償範囲で並べたページを用意しました。
モバイル保険が最悪と言われる理由は仕様と誤解が混ざっている
検索して出てくる悪い評判を、私は一度全部書き出しました。並べてみると、性質の違うものが同じ棚に混ざっていることが分かります。
| 「最悪」と言われている中身 | 種類 | 入る前に防げるか |
|---|---|---|
| 海外で壊しても対象にならない | 仕様 | 防げない |
| 置き忘れや紛失は対象にならない | 仕様 | 防げない |
| バッテリーの劣化では使えない | 仕様 | 防げない |
| 修理代を一度自分で立て替える | 仕様 | 一部は避けられる |
| 審査に落ちた | 端末側の条件 | 防げる |
| 登録しようとした端末が対象外だった | 端末側の条件 | 防げる |
| 補償の上限が心もとない | 古い数字 | — |
7つのうち、本当に「入ってから困る」のは上の4つだけです。
モバイル保険で最悪と言われる中身を仕様と誤解に分ける
海外・紛失・バッテリーの3つは、仕様です。約款にはっきり書いてあるので、あとから交渉して覆るものではありません。
海外旅行中に落として割った人にとっては、たしかに最悪でしょう。逆に、国内でしか使わない人にとっては、そもそも起きない話です。
下の2つは性質が違います。審査に落ちたという声も、登録できなかったという声も、原因はほとんど端末側の条件にあります。申し込む前に自分で確かめられる話が、入ったあとの不満として書かれている。これが「最悪」の内訳でいちばん多い型でした。
知恵袋にも実際の契約者の回答があって、3台登録して1台あたり月234円という計算を出している人がいました。同じサービスでも、1台だけ登録した人と3台登録した人では、感想がまったく別のものになります。
モバイル保険の補償上限が心許ないという指摘は今の数字と違う
「上限が低い」という批判は、あちこちで見かけます。ただ、その根拠として書かれている数字が、今の条件と合っていませんでした。
私が調べた時点で、重要事項説明書に書かれていたのはこの額です。
| 対象 | 修理できる場合 | 修理できない場合と盗難 |
|---|---|---|
| 主端末(1台) | 年間最大15万円 | 最大3万7,500円 |
| 副端末(2台合計) | 年間最大4万5,000円 | 最大1万1,250円 |
契約全体でも、年間最大15万円までです。そして修理時の自己負担はありません。
多くの記事は、主端末10万円・副端末3万円という古い額のまま止まっています。悪い評判はずっと残りますが、条件のほうは静かに変わっていました。
モバイル保険が最悪になるかは自分の端末が対象かで決まる
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
対象になる端末には、はっきりした条件があります。申し込み画面に進む前に、この5つを自分の端末で確かめておくだけで、「入れなかった」「対象外だった」の大半は起きません。
| 確かめること | 対象になる条件 |
|---|---|
| 誰から買ったか | 法人が運営する販売店で購入したもの |
| いつ買ったか | 新規取得から1年未満。1年以上なら別条件あり |
| 今の状態 | 全機能が正常に動作していること |
| 中古かどうか | 中古も対象。ただし販売店の製品保証が必要 |
| 国内で使える端末か | 技適マークがあること |
モバイル保険はメルカリやヤフオクで買った端末を登録できない
家族や知人から譲り受けた端末、オークションやフリマで買った端末は、対象になりません。
これは価格や状態の問題ではなく、入手経路そのものが条件から外れています。中古そのものは対象で、法人が運営する販売店(オンラインを含む)で買い、その時点で販売店による3か月以上の製品保証が確認できる状態であれば登録できます。
つまり、中古ショップで保証付きで買った端末は入れて、同じ機種を個人から安く買った端末は入れない。ここを知らずに申し込んで弾かれた人が、そのまま「審査が厳しい」と書いている。そういう構図でした。
モバイル保険は購入から1年を過ぎた端末に条件が付く
新規取得から1年未満なら、そのまま登録できます。
1年以上経っている端末の場合は、メーカーや通信キャリアが提供する有償の補償サービスに加入していて、そのサービスで補償が受けられる状態であることが条件になります。AppleCare+やキャリアの保証に入ったままなら、その状態です。
面白いのは、この加入状態は登録の入口でだけ問われるという点です。責任開始のあとは、その有償サービスを続けているかどうかは問われません。
モバイル保険の審査に落ちたという声はここで決まっている
審査は、申し込みが完了した日の翌営業日に行われます。金曜と土曜に申し込んだ場合は、月曜の審査です。
落ちる理由は、ほとんどが上の条件です。すでに壊れている端末を登録しようとした、購入から1年以上経っていて有償の補償にも入っていない、入手経路が対象外だった。人柄や信用情報を見られているわけではありません。
一度削除した端末や、解約した契約に入っていた端末は、再登録もできません。ここだけは後戻りが効かないので、外すときは慎重に決めたほうが安全です。
モバイル保険は修理費を先に立て替える点が最悪だと言われる
ここは弱点です。庇いません。
保険金は、修理が終わってから請求する仕組みです。窓口でその場に立て替えが発生する場面は、実際にあります。
| 順番 | やること | 誰が |
|---|---|---|
| 1 | 壊れた箇所と端末全体を撮影する | 自分 |
| 2 | 修理に出して修理報告書と領収書をもらう | 自分 |
| 3 | マイページから保険金を請求する | 自分 |
| 4 | 審査のうえ指定口座へ振り込む | 保険会社 |
画面割れで3万円台の修理になると、いったんその額をカードで払うことになります。手持ちが厳しい月にこれが来たら、最悪だと言いたくなる気持ちは分かります。
モバイル保険のキャッシュレスリペアなら立て替えがいらない
逃げ道は用意されています。
リペアパートナーになっている修理店に持ち込めば、モバイル保険証を提示するだけで、会計が0円で済みます。立て替えも、あとからの請求手続きも発生しません。

ただし万能ではありません。端末の種類や故障の内容によっては使えない場合があるので、近くにパートナー店があるかどうかは、申し込む前に一度見ておく価値があります。
モバイル保険の保険金は書類が届いた翌日から3営業日以内に振り込まれる
立て替えたとしても、寝かせられる期間は短めです。
必要な書類が保険会社に到着した日の翌日から、3営業日以内に振り込まれます。確認事項が出た場合や、警察・消防への照会が必要な場合はこの限りではありませんが、通常はこの範囲です。
立て替えが必要という弱点は、キャッシュレス修理と3営業日で、ほとんど埋まる。私が最終的に納得したのは、この2点を知ったあとでした。
立て替えのことも含めて、条件を全部見たうえで私はここに決めました。月700円・1契約で最大3台まで、かかった修理代がそのまま戻ります。
モバイル保険を最悪と書いた人と私の条件は違った
私がモバイル保険に移ったのは、AppleCare+の月額を下げたかったからです。
当時はiPhone1台に月1,180円を払っていました。壊した記憶はありません。それでも、次に落としたときのことを考えると解約できずにいました。
| AppleCare+(当時) | モバイル保険(今) | |
|---|---|---|
| 月額 | 1,180円 | 700円 |
| 守れる台数 | iPhone1台 | 最大3台 |
| 修理時の自己負担 | あり | なし |
| お金の戻り方 | 決められた自己負担で修理 | かかった修理代がそのまま戻る |
今は、iPhoneを主端末に、iPadとワイヤレスイヤホンを副端末に置いています。副端末を初めて追加したときは登録日から30日間は補償されないので、そこだけは待ちました。
海外にはほとんど行きません。落として画面を割るのが怖いだけで、盗まれる心配もそこまでしていない。「最悪」と書いていた人の条件と、私の条件は、はじめから重なっていなかった。それが、確かめ終わったあとの正直な感想です。

実際にいくら戻ってくるのかは、モバイル保険で修理費はいくら下りるのかに金額の実例を並べています。
モバイル保険が最悪になる人と合う人
ここまでの条件を、そのまま行動に置き換えます。
モバイル保険をやめたほうがいい人
- 海外で使う機会が多い人
- 置き忘れや紛失への備えを求めている人
- バッテリーの劣化を保険で交換したい人
- オークションやフリマ、知人から譲り受けた端末を守りたい人
- 修理代を一度立て替えるのが厳しく、近くにリペアパートナー店もない人
この5つのどれかに当てはまるなら、無理に入る必要はありません。
モバイル保険が合う人
- 守りたい端末が2台以上ある人
- 修理のたびに自己負担を払うのが嫌な人
- 購入から1年以内、または今キャリアやメーカーの保証に入っている人
- 主に国内で使う人
台数が増えるほど1台あたりの負担が下がるので、スマホ以外にも守りたいものがある人ほど、噛み合いやすい形です。
モバイル保険が最悪か迷う方のよくある質問
Q. モバイル保険の審査に落ちることはありますか
A. あります。ただし落ちる理由のほとんどは端末側の条件です。すでに故障している、購入から1年以上経っていて有償の補償にも入っていない、入手経路が対象外だった、のいずれかで決まります。申し込み前に端末の購入証明と購入日を確認しておけば、大半は避けられます。
Q. モバイル保険は解約できないと聞きましたが本当ですか
A. 解約はできます。できないのは、削除や解約をした端末を、あとからもう一度登録することのほうです。同じ端末を別の契約に追加登録することもできないので、「解約できない」という声はこの再登録の話が混ざったものだと思います。なお解約返戻金はありません。
Q. モバイル保険はiPhoneでも使えますか
A. 使えます。登録の条件は他の端末と同じで、購入から1年未満か、1年以上ならAppleCare+などの有償の補償に加入中であることが必要です。AppleCare+から切り替える場合は、加入している状態のまま申し込むと条件を満たせます。
Q. モバイル保険はいらないと言われるのはなぜですか
A. 守りたい端末が1台だけの人だと、キャリアの保証やAppleCare+との差が出にくいからです。月700円という額は3台まで使えて初めて効いてくるので、スマホ1台だけで考えると割高に見えます。
「最悪」という言葉は強いので、それだけで判断を止めてしまいがちです。ただ中身を開けてみると、大半は「その人の条件では合わなかった」という話でした。
海外・紛失・バッテリーは仕様なので、そこを求めている人は最初から別の手段を探したほうが早い。逆に、国内で使っていて、守りたい端末が複数あって、修理のたびの自己負担が嫌だという人には、噛み合う条件が並んでいます。
そもそもスマホに保険が必要なのかから考え直したい方は、スマホの保証はいらないと言われる理由もあわせて読んでみてください。
結論:私なら、悪い評判の中身より先に、自分の端末が対象かどうかを確かめます。
月700円で、スマホだけでなくタブレットもイヤホンも、1契約で最大3台までまとめて守れます。しかも、壊れたら一律いくら、ではなく、かかった修理代がそのまま戻ってきます。
私はAppleCare+をやめてこれ1本にしてから、毎月の固定費が半分近くになりました。今のところ、これで十分だと思っています。
私が最後に落ち着いたのは、これでした。月700円・1契約で最大3台まで、かかった修理代がそのまま戻ります。
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