あんしん保証パックプラスは画面が割れても0円ではなかった

ナルセ
保証の中身を1つずつ確かめている調査員です。AppleCare+にiPhoneを2年入れて、修理は一度もありませんでした。今はモバイル保険に切り替えて使っています。

ソフトバンクの店頭で機種を買うとき、最後に「保証はどうされますか」と聞かれます。そこで案内されるのがあんしん保証パックプラスです。

月額715円。この数字だけを覚えて帰ってきた人が多いと思います。私もキャリアの窓口で似たやりとりをしたことがあり、そのときは中身をほとんど聞かずに「入っておきます」と答えました。

ただ、この715円が何を肩代わりしてくれるのかは、金額の内訳を並べないと見えてきません。故障は0円、破損は1,650円、水濡れは5,500円。同じ「保証されている」という言葉の中に、負担額が3段階で入っています。

ソフトバンクが公開しているサービスページの数字をそのまま並べて、月715円が実際に何を引き受けているのかを整理しました。

保証を横に並べて見比べたい方へ。AppleCare+・キャリアの補償・モバイル保険を1ページにまとめています。

スマホ保険の比較記事を見る →

あんしん保証パックプラスは月額715円でスマートフォンだけが対象になる

あんしん保証パックプラスは、ソフトバンクで購入した端末が壊れたときの修理代金と交換代金を軽くするオプションです。月額は715円です。

名前に「プラス」が付いているので、あんしん保証パック(無印)の上位版だと受け取られがちです。実際には、上位版というより対象になる端末が違う別枠のプランと考えたほうが実態に近くなります。

対象になる端末とならない端末

ソフトバンクの案内では、あんしん保証パックプラスの対象は次のとおりです。

プラン月額主な対象
あんしん保証パックプラス715円スマートフォン・あんしんファミリーケータイ
あんしん保証パック550円タブレット・ケータイ・モバイルデータ通信
あんしん保証パックネクスト990円〜1,980円対応する一部のスマートフォン

スマートフォンを使っている人が「550円のほうでいい」と言っても、そちらは選べません。タブレットやケータイ向けの枠だからです。

iPhoneは別のサービスになる

iPhoneを使っている場合、あんしん保証パックプラスの対象からは外れます。iPhone向けには「あんしん保証パック with AppleCare Services」という別のサービスが用意されていて、料金も補償内容も別立てです。

iPhoneユーザーがこのページに辿り着いた場合、月715円という数字は自分の請求とは無関係だということになります。ここを取り違えたまま金額を比べても、話が合いません。

無印との差は月165円

715円と550円の差は165円です。24か月では3,960円になります。

この165円で何が増えるのかというと、ソフトバンクの案内では「ケータイなんでもサポート」が付く点が挙げられています。電話・遠隔・出張で操作の相談ができるサービスです。

ただし前述のとおり、スマートフォンの人はそもそも550円のほうを選べません。165円の差額を払うかどうかを選んでいるのではなく、スマートフォンなら715円の枠に入るしかないという構造になっています。

あんしん保証パックプラスの補償は自己負担額で3つに分かれる

ここが一番数字を見る価値のあるところです。あんしん保証パックプラスに入っていても、修理のときにお金が0円になるとは限りません。壊れ方によって負担額が変わります。

壊れ方通常の修理代金加入時の負担額
故障16,500円〜119,000円0円
破損(外装交換)90%割引が適用1,650円
水濡れ・全損22,000円〜227,700円5,500円
内蔵型バッテリー交換4,950円〜8,250円1,650円〜4,950円
配送交換新品同等品と交換8,250円

故障は0円で直る

自然に動かなくなった、電源が入らなくなった、という故障は0円負担です。通常なら16,500円から119,000円かかる修理代金が、そのまま引き受けられます。

119,000円という上限の数字を見ると、折りたたみ端末のような高額な機種を想定していることが分かります。この一点だけを見れば、月715円の元は取れる場面があると言えます。

破損は1,650円がかかる

落として画面が割れた、角がへこんだ、という破損は1,650円の負担になります。修理代金の90%が割引され、残りを払う形です。

スマホが壊れる場面として一番多いのはここだと思います。0円ではないという点は、加入前に頭に入れておいたほうが後で驚きません。

水濡れと全損は5,500円になる

水に落とした、踏んで曲がった、という水濡れ・全損は5,500円です。通常22,000円から227,700円かかるところなので、割引の幅としては大きく効きます。

なお、修理ではなく会員価格での機種変更を選べる場合もあると案内されています。壊れ方が重いときほど、修理より交換のほうが現実的になります。

バッテリー交換には条件がある

内蔵型バッテリーの交換は1,650円から4,950円です。ただしここには条件が付いていて、1年以上同じ機種を使っていて、かつ1年以上継続して加入していることが求められます。

買って半年でバッテリーの持ちが悪くなった、という場面では使えません。バッテリー目的でこのプランを見ている場合、この1年という区切りが効いてきます。

配送交換は修理ではなく交換になる

表の一番下にある配送交換8,250円は、他の項目とは性質が違います。壊れた端末を直すのではなく、新品同等品を送ってもらう仕組みです。

盗難や紛失で手元に端末そのものが無い場合は、修理という選択肢が取れません。そのときに使うのがこの枠です。負担額は8,250円で、故障修理の0円や破損の1,650円と比べるとまとまった額になります。

交換になるということは、端末の中身が引き継がれないという意味でもあります。バックアップを取っていなければ、写真も連絡先もそこで切れます。ソフトバンクはメモリーデータ復旧を無償で付けていますが、それは復旧できる状態の端末が手元にある場合の話です。

修理と交換は同じ「補償された」でも、戻ってくるものが違います。

同じ月額でも、守れる台数が違えば1台あたりの額は変わります。
端末ごとではなく1契約で主端末1台+副端末2台まで。

月700円・最大3台まで

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あんしん保証パックプラスとあんしん保証パックの違いは中身ではなく対象機種

名前が似ている2つを、もう一度整理しておきます。

差が大きいのはサービス内容ではありません。どの端末に付けられるかです。あんしん保証パックプラスはスマートフォンとあんしんファミリーケータイ、あんしん保証パックはタブレット・ケータイ・モバイルデータ通信が対象になります。

550円のほうを選べない場面がある

スマートフォンを買った人が月550円のあんしん保証パックを選ぼうとしても、案内の対象外です。165円を節約する選択肢が、そもそも提示されません。

比較サイトで「550円と715円のどちらがいいか」という書き方を見かけますが、多くの人にとってこれは比較になっていません。手元の端末で枠が決まるためです。

キャリアの補償が全体としてどういう作りになっているかは、スマホ保険とは何かのほうにまとめてあります。他社にも似た名前のプランがあり、ワイモバイルの故障安心パックプラスは構造がよく似ています。

ケータイなんでもサポートが付くかどうか

165円の差にあたる部分が、ケータイなんでもサポートです。ソフトバンクのスタッフが電話・遠隔・出張で操作の相談に乗るサービスで、通常は別料金がかかります。

これを使うかどうかは人によって大きく分かれます。設定を自分で調べて解決できる人にとっては、実質的に払っているだけの機能になります。逆に、家族の端末をまとめて面倒みている人にとっては、出張サポートが付く意味は小さくありません。

旧規約では破損が3,300円だった

2013年8月28日以前に加入したあんしん保証パックでは、破損時の割引が80%で、負担額は3,300円だったと案内されています。現在のプラスは90%割引の1,650円です。

毎月安く払うか、壊れたとき0円にするか

長く同じ機種を使い続けている人ほど、いま自分がどちらの条件で加入しているのかが分かりにくくなります。My SoftBankで契約中のオプション名を一度確認しておくと、話が早くなります。

あんしん保証パックプラスとネクストは自己負担をどこで払うかが違う

ソフトバンクにはもう1つ、あんしん保証パックネクストというプランがあります。対応機種を買った場合、こちらを勧められることがあります。

項目あんしん保証パックプラスあんしん保証パックネクスト
月額715円990円〜1,980円
故障0円0円
破損1,650円0円
水濡れ・全損5,500円0円
バッテリー交換1,650円〜4,950円0円
配送交換8,250円8,250円

ネクストは修理が0円で月額が高い

ネクストは修理系がすべて0円負担です。そのかわり月額が990円から1,980円で、機種のグレードによって上がります。折りたたみ端末では1,980円です。

修理のときに払うか、毎月払うかという違いだと考えると整理しやすくなります。プラスは毎月を安くして修理時に払う設計、ネクストは毎月を高くして修理時を0円にする設計です。

差額を修理回数で割ってみる

仮にプラス715円とネクスト990円を比べると、差は月275円です。24か月で6,600円になります。

一方、プラスで破損修理をしたときの負担は1,650円です。6,600円 ÷ 1,650円 = 4回。2年のあいだに4回以上画面を割る前提でなければ、月額の差のほうが先に効いてくる計算になります。

水濡れの5,500円で計算しても、6,600円 ÷ 5,500円 = 約1.2回です。2年で1回水没させる可能性をどう見るかで、線の引き方が変わります。

対応機種が限られる

ネクストは対応する一部の機種でのみ選べます。プラスとネクストのどちらにするかを迷える立場にいる人は、実はそれほど多くありません。買った機種によって、提示される選択肢が最初から決まっています。

折りたたみ端末では計算が変わる

ネクストの月額は機種のグレードで4段階に分かれていて、折りたたみ端末では1,980円です。プラスの715円との差は月1,265円、24か月で30,360円になります。

一方で、折りたたみ端末の修理代金は通常119,000円という上限が想定されている領域です。画面の構造が特殊なぶん、割れたときの修理費が普通のスマホとは桁で違います

ここまで来ると、月額差の30,360円を払ってでも修理を0円で固めておく判断に合理性が出てきます。安い端末では月額差が効き、高い端末では修理費が効く。同じプラン比較でも、手元の機種によって答えが反転します。

自分がどちらの側にいるかは、機種の修理代金表を一度見ておくと決めやすくなります。

あんしん保証パックプラスは機種購入と同時にしか申し込めない

ここが金額より重い制約かもしれません。あんしん保証パックプラスの申し込みは、機種の購入と同時に限られると案内されています。

30日以内の例外がある

ソフトバンクが認定した場合に限り、購入から30日以内なら申し込めるという記載があります。ただしこれは例外の扱いで、全員に開かれている窓口ではありません。

原則として、店頭で「保証はどうされますか」と聞かれたあの瞬間が、加入できる唯一の機会だということになります。

外したら同じ機種では戻れない

一度解約すると、同じ端末で入り直すことはできません。次に加入できるのは次の機種を買うときです。

これは他社の補償でも似た形になっていますが、月額を見直すときの判断の重さが変わります。やめてみて合わなければ戻ればいい、という前提が使えません

解約手続きそのものは短い

加入が一方通行である一方、解約の手続き自体は複雑ではありません。My SoftBankからオプションの変更として進められます。

つまり、迷う理由は手続きの面倒さではなく、戻れないという点にあります。手続きが3分で済むことと、外していい判断かどうかは別の話です。

契約の場で決めきれない理由

店頭で保証の案内を受ける場面を思い返すと、その時点で分かっていることは多くありません。機種代金と月々の通信料の話が終わったあとに、追加で715円という数字が出てきます。

このとき比較の材料になるのは「入っておいたほうが安心」という言葉だけです。破損が1,650円で水濡れが5,500円という内訳も、24か月で17,160円になるという計算も、その場では出てきません

そして加入できるのはその場だけ。後から数字を調べて入り直すという道は用意されていません。だから多くの人が、内容を確認しないまま「入っておきます」と答えることになります。私も似た場面で同じ答え方をしました。

判断の材料が一番少ない瞬間に、一番戻りにくい選択をさせられる。この構造自体は、加入する側の落ち度ではありません。

必要かどうかの線引きそのものを整理したい場合は、ソフトバンク安心保証パックが必要かどうかを分けて書いています。

あんしん保証パックプラスを2年払うと総額は17,160円になる

月715円は、金額として構えるような数字ではありません。ただ、機種を使う期間で掛け算をすると見え方が変わります。

715円 × 24か月 = 17,160円。

修理を1回もしなかった場合

2年間なにも壊さなかった人は、17,160円を払って何も受け取らなかったことになります。保険とはそういうものだと分かってはいても、明細に並ぶ数字としては軽くありません。

私はAppleCare+にiPhoneを月1,180円で2年入れて、修理は一度もありませんでした。総額28,320円です。金額の桁は違いますが、性質は同じでした。

破損を1回した場合

2年のあいだに1回画面を割った場合、支払いは17,160円 + 1,650円 = 18,810円です。

修理代金の相場を仮に3万円台とすると、差し引きでは得をしています。1回でも割れば元は取れる、という言い方はここから来ています。

水濡れで全損した場合

全損して5,500円を払った場合、総額は17,160円 + 5,500円 = 22,660円です。

通常なら22,000円から227,700円かかるところなので、重い壊れ方をしたときほど加入していた意味は大きくなります。逆に言えば、このプランの価値は「重く壊れる確率」をどう見積もるかにほぼ全部かかっています

機種を長く使うほど総額は伸びる

17,160円という数字は2年で計算したものです。同じ機種を3年使えば25,740円、4年なら34,320円になります。

端末の買い替えサイクルは以前より長くなっています。分割の支払いが終わったあともそのまま使い続ける人は珍しくありません。そのあいだ、保証の月額だけは同じペースで引き落とされます。

一方で、端末が古くなるほど修理を受けられる期間そのものが短くなります。ソフトバンクは修理受付が終了した機種への割引も用意していますが、部品が無ければ直せない点は変わりません。

払う額は年数に比例して増え、受け取れる可能性は年数とともに細くなる。長期利用の人ほど、この向きの違いが効いてきます。

盗難や紛失で配送交換を使った場合は8,250円がかかるので、総額は25,410円になります。壊し方が重くなるほど加入していた側に寄り、何も起きなければ17,160円がそのまま出ていく。この振れ幅の中で、自分がどのあたりに立つと見るかという話になります。

あんしん保証パックプラスを外すなら外したあとの備えを先に決める

外す判断をする人がつまずくのは、金額の計算ではありません。外したあと何も持たない状態になることへの落ち着かなさです。

私が保証を切り替えたときの順番

私はAppleCare+を解約するとき、先に次の備えを決めてから外しました。順番を逆にすると、数日でも無保証の期間ができて落ち着きません。

やったことは3つです。手元の端末を数える。守りたい対象を書き出す。そのうえで月額を比べる。この順番だと、金額だけを見て決めるより迷いが減りました。

外すならこの順番で動く

数えてみると、私が実際に困る端末は3つでした。iPhoneとiPad、それと通勤で毎日使っているワイヤレスイヤホンです。このうち保証が付いていたのはiPhoneだけで、残り2つは何もありませんでした。

月1,180円を払って守っていたのは3つのうち1つ。この比率を見たときに、金額の高い安いより先に、守れている範囲のほうが気になりました。

守る対象を台数で数え直す

キャリアの補償は端末ごとに1契約です。スマホに1つ、タブレットに1つ、という付き方をします。

私の場合はiPhoneが主端末、iPadとワイヤレスイヤホンが副端末でした。端末ごとに保証を付けていくと、月額は台数分だけ増えていきます。1契約で何台まで面倒を見るのかという数え方に切り替えたのはこのときです。

守る対象が1台しかない人には、この視点はあまり効きません。手元にスマホしかないなら、キャリアの補償をそのまま続けるほうが手間はかかりません。保証を全部やめる方向で考えている場合は、スマホ保険がいらない条件のほうが近い話になります。

モバイル保険側にも弱点はあるので、モバイル保険のデメリット実際にいくら下りたかは先に読んでおいてください。

保証そのものを持たない選択もある

全部外していいのは3つ揃うときだけ

保証を全部外して、壊れたら実費で払うという人もいます。修理代金を貯金から出せる人にとっては、それが一番安く済みます。

私が調べた範囲では、この判断が合理的になるのは「端末の買い替えサイクルが短い」「ケースとフィルムで物理的に守っている」「過去に壊した経験がない」の3つが揃う場合でした。1つでも欠けるなら、何かしらの備えは残したほうが落ち着きます。


結論:あんしん保証パックプラスは月715円で妥当な設計だが、守る対象が2台以上ある人には数え方が合っていない。
主端末1台+副端末2台まで、月700円から。

月700円・最大3台まで

モバイル保険の公式ページを見る →

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※料金や条件は変わることがあります。加入前に、最新の内容を公式ページで確認してください。

あんしん保証パックプラスのよくある質問

Q. あんしん保証パックプラスはiPhoneでも使えますか

A. 使えません。

iPhoneだと別のサービスになる

iPhone向けには「あんしん保証パック with AppleCare Services」という別のサービスが用意されていて、料金体系も補償内容も別立てです。iPhoneを使っている場合、月715円という数字は自分の契約とは無関係になります。

Q. あんしん保証パックプラスは後から加入できますか

A. 原則として機種購入と同時にしか申し込めません。

ソフトバンクが認定した場合に限り購入から30日以内という例外はありますが、全員に開かれている窓口ではありません。店頭で保証の案内を受けた場面が、実質的に唯一の加入機会になります。

Q. あんしん保証パックプラスを解約するとどうなりますか

A. 次に機種を買うまで入り直せなくなります。

解約の手続き自体はMy SoftBankから短時間で終わります。ただし同じ端末では再加入できないため、やめてみて合わなければ戻る、という前提は使えません。

Q. あんしん保証パックプラスで画面を割った場合いくらかかりますか

A. 1,650円です。

破損は修理代金の90%が割引され、残りの1,650円を負担する形になります。故障の0円とは扱いが違う点に注意してください。

Q. あんしん保証パックプラスとネクストはどちらがいいですか

A. 2年で4回以上壊す前提がなければプラスのほうが総額は軽くなります。

ネクストは修理が0円になるかわりに月額が990円から1,980円です。プラスとの差額を24か月分ためると6,600円前後になり、破損1回1,650円で割ると4回分に相当します。

Q. あんしん保証パックプラスでバッテリーは交換できますか

A. 条件を満たせば1,650円から4,950円で交換できます。

条件は1年以上同じ機種を使っていて、かつ1年以上継続して加入していることです。買ってすぐの端末では使えません。

Q. あんしん保証パックプラスに入っていれば盗難や紛失も補償されますか

A. 補償の対象に含まれています。

盗難・紛失の場合は配送交換という形になり、負担額は8,250円です。修理ではなく新品同等品との交換になります。

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