アップルケアとは何かを、2年払った私が規約から読み直した

iPhoneを買うとき、店員さんに「AppleCare+はどうされますか」と聞かれて、よく分からないまま「つけます」と答えました。

それから2年、月に1,180円を払い続けました。一度も修理には出していません。ある日ふと、自分は毎月何を買っているのだろうと思って、Appleのサービス規約を開きました。

読んでみて、いちばん最初につまずいたのはここです。AppleCare+は、修理が無料になる保証ではありません。

ナルセ
私は「入っていれば直してもらえる」と思い込んでいた側です。同じ勘違いをしている方に向けて書きます。

先に、AppleCare+に入るべきかだけ知りたい方へ。判断の分かれ目だけをまとめたページがあります。

アップルケアは必要かを判断する →

アップルケアとは修理代の上限を決める仕組みのこと

AppleCare+を一言で言い直すなら、「壊れたときに払う額を、あらかじめ決めておく仕組み」です

入っていなければ、画面を割ったときの修理代はその都度の見積もり次第です。入っていれば、決められた額を払えば直せます。無料になるのではなく、上限が固定されます。

入っていない場合入っている場合
落として画面を割った見積もり額を全額決められたサービス料だけ
自然に壊れた保証期間内なら無償無償
バッテリーが弱った有償交換条件を満たせば無償

アップルケアとは何が無料になるのかを整理する

無料になるものと、そうでないものが混ざっています。

自然故障、つまり材質や製造の不具合で壊れた場合は、修理も交換も無償です。これはAppleCare+に入っていなくても、最初の1年間の保証で受けられます。

一方、落とした・ぶつけた・水に濡らしたといった過失や事故による損傷は、AppleCare+に入っていて初めて対象になります。そしてこの場合は、修理のたびにサービス料を払います。

つまり、AppleCare+でお金を出して買っているのは「自分のせいで壊したときに、決まった額で直せる権利」です。ここが分かると、この保証が高いか安いかを自分の使い方で判断できるようになります。

アップルケアとは通常の1年保証と何が違うのか

iPhoneやiPadには、もともと1年間のハードウェア保証と90日間の無償サポートが付いています。AppleCare+はそれを差し替えるものです。

通常の保証AppleCare+
期間1年2年または継続
自然故障対象対象
落下や水濡れ対象外対象(サービス料あり)
バッテリー交換対象外条件を満たせば対象
電話サポート90日期間中ずっと優先で

差が出るのは、期間の延長より「自分で壊したとき」のほうです。2年間で一度も落とさない自信があるなら、この差はほとんど効きません。

入るかどうかを決めかねている方は、アップルケアは必要かを判断するに判断の分かれ目を並べています。

アップルケアとは3つの保証がまとまったもの

規約の書き方に沿って分けると、中身は3つです。

種類何に効くか
ハードウェアサービス自然故障とバッテリーの劣化
ADHサービス落下や液体接触など、過失や事故による損傷
テクニカルサポート電話とWebのサポートを優先で受けられる

アップルケアとはバッテリーが80%を切ると使える保証

バッテリーの扱いには、はっきりした線があります。

規約では、蓄電能力が本来の仕様の80%未満になったときに、ハードウェアサービスの対象になると書かれています。85%では対象外で、79%なら対象、という意味です

自分の端末の数字は、iPhoneなら「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で見られます。買い替えを考える前に、ここを一度見ておくと判断が変わることがあります。

アップルケアとは落として割った損傷にも効く保証

ADHサービスと呼ばれているのが、落下や水濡れの補償です。

規約には、不測かつ不慮の外的事由による損傷で、その損傷が端末の機能に影響を与えるものであることが条件だと書かれています。裏を返すと、機能に影響しない小さな擦り傷やへこみだけでは、対象になりません。

「傷がついたから交換してほしい」は通らない、ということです。ここは期待しすぎないほうがいいところでした。

アップルケアとはサポートを優先で受けられる権利

見落とされがちですが、サポートの優先提供も中身に含まれています。

期間中は、電話とWebのテクニカルサポートを優先的に受けられます。設定やトラブルシューティング、エラーメッセージの意味、修理が必要かどうかの判断まで含まれます。

通常保証の無償サポートは90日で切れるので、そこから先は差がつきます。機械が苦手で、何かあるたびに人に聞きたい人にとっては、ここが一番効く部分かもしれません。

アップルケアとは修理のたびにサービス料を払う仕組み

ここが、この保証の性格を決めているところです。

過失や事故で壊して修理を受けることを、規約では「サービスイベント」と呼びます。そしてサービスイベントごとに、決められたサービス料を払います。

対象サービス料(税込)
iPhone 画面のみの損傷3,700円
iPhone 背面ガラスのみの損傷3,700円
iPhone その他の損傷12,900円
iPad その他の損傷(多くのモデル)4,400円
Apple Watch(Ultra・Edition・Hermèsを除く)9,200円
AirPods・Beats・Apple Pencil3,700円

Apple TVは1,800円、HomePod miniは1,500円、HomePodは4,100円と、製品ごとに細かく分かれています。

アップルケアの画面割れは3,700円で直せる

いちばん多いのは画面割れだと思うので、そこだけ細かく書きます。

画面だけを割った場合は3,700円です。ただし条件があって、画面以外の損傷、たとえば筐体の変形やへこみが一緒にあると、画面交換の妨げになるため「その他の損傷」の扱いになります。この場合は12,900円です。

壊れ方サービス料
画面だけ割れた3,700円
背面ガラスだけ割れた3,700円
画面と背面の両方が割れた7,400円(両方が加算される)
本体が曲がった・へこんだ12,900円
同じ画面割れでも3,700円と12,900円に分かれる

同じ「画面割れ」でも、落ち方によって3,700円と12,900円に分かれる。この差は事前には選べません。

なお、背面ガラスだけの修理はiPhone 12以降のモデルに限られていて、iPhone SEは対象外です。修理品をその場で受け取るエクスプレス交換サービスを選んだ場合も、画面だけの損傷が「その他の損傷」として課金されます。

「年2回まで」は古い情報です

加入時に払う金額のほうを確かめたい方は、アップルケアの料金に機種別の額をまとめています。

アップルケアで修理できる回数に上限はない

ここは、情報が古いまま出回っている部分です。

以前は「年2回まで」という制限がありましたが、私が確認した2026年8月5日版の規約には、プランが有効である間、サービスイベントを無制限に受けることができると書かれています。回数の上限に関する記述はありません。

半年で2回割ってしまっても、そのたびにサービス料を払えば直せます。よく落とす人にとっては、この点は素直に強みです。

もう一つ知っておくといいのは、修理も交換もできない場合の扱いです。その場合Appleは、端末の現在の小売価格か、購入証明に記載された支払額の大きいほうを、Apple Storeクレジット・ギフトカード・現金のいずれかで払い戻します。そして払い戻しが行われると、その端末はAppleのものになり、プランも自動的に終わります。

毎回のサービス料が気になるなら、修理代がそのまま戻る保証という選び方もあります。

月700円・最大3台まで

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アップルケアとは対象外がはっきり決まっている保証

「入っているから何があっても大丈夫」ではありません。規約の第4項に、対象外が並べて書かれています。

対象外になるもの中身
経年劣化と外観だけの損傷機能に影響しない傷・色あせ
紛失と盗難失くした端末の交換
非正規の修理歴Apple以外が開封・修理・改造した端末
加入前からあった状態端末を買った後にプランへ入った場合
火災・地震などの外的要因災害による損害
商業目的の使用自分が金銭的利益を得るための請求

アップルケアは紛失と盗難を対象にしていない

通常のAppleCare+では、失くした端末や盗まれた端末の交換は受けられません。

これを補うのが「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」で、こちらは別料金です。名前が似ているので、自分がどちらに入っているのかは一度確認しておいたほうがいいところです。

置き忘れが心配で保証を検討している場合、通常のAppleCare+では守れません。ここは仕様なので、あとから交渉して覆るものではありませんでした。

アップルケアは非正規の修理歴があると使えなくなる

これが、私がいちばん驚いた項目です。

Appleまたは正式な権限を持つ担当者以外によって開封・修理・改造・改変された端末の損傷は、原因を問わず対象外になると書かれています。過去に街の修理店で画面を替えたことがあるなら、その後の損傷が通らない可能性があります。

近い話として、端末を買ったあとでAppleCare+に加入した場合、加入前にすでに生じていた状態は対象外です。壊れてから入っても、その壊れた箇所は直せません。シリアル番号が読めなくなっている端末も同じく対象外です。

安く直そうとした過去の一回が、保証そのものを止めてしまうことがある。中古端末を検討している方は、修理歴を確認しておいたほうが安全です。

アップルケアとは何かを知って私が選び直したもの

ここまで読み直して、自分の使い方と合っていないことに気づきました。

私が払っていたのは、iPhone1台に対して月1,180円です。2年で28,320円。その間、修理は一度もしていません。守りたいものはiPhoneだけでなく、iPadとワイヤレスイヤホンもありましたが、そちらは何も入っていませんでした。

そこで移ったのがモバイル保険です。

AppleCare+(当時)モバイル保険(今)
月額1,180円700円
守れる台数iPhone1台最大3台
修理時の自己負担サービス料ありなし
お金の戻り方決められた額を払って修理かかった修理代がそのまま戻る

考え方が逆になっているのが分かると思います。AppleCare+は「払う額を決めておく」仕組みで、こちらは「かかった額が戻る」仕組みです。

一つだけ順番の注意があります。AppleCare+などの有償の補償に入っている状態のまま申し込むと、購入から1年以上経った端末でも登録できます。やめてから探すのではなく、次を決めてから切り替えたほうが選択肢は広くなります。私は逆にやってしまいました。

やめ方そのものを知りたい方は、アップルケアの解約は方法で返金額が変わるに手順を書いています。

アップルケアとは何かに関するよくある質問

Q. アップルケアに入っているかどうかはどこで確認できますか

A. iPhoneなら「設定」→「一般」→「情報」または「AppleCareと保証」で見られます。Appleの保証状況確認ページにシリアル番号を入れる方法もあります。キャリア経由で加入している場合はApple側に表示されないことがあるので、そのときは契約時の書類か毎月の請求内訳を確認してください。

Q. アップルケアの期間はどれくらいですか

A. 一括で買う固定期間プランは2年、月払いと年払いは解約するまで自動で続きます。以前は2年で終わりでしたが、現在は継続できる形が用意されています。どちらで契約しているかは、加入時の支払い方法で決まります。

Q. アップルケアはiPadやAirPodsにも付けられますか

A. 付けられます。iPad、Apple Watch、Mac、AirPods、Beats、Apple TV、HomePodにそれぞれ用意されています。ただし端末ごとに別契約で、サービス料も製品ごとに違います。守りたい機器が複数ある場合は、合計額で考えたほうが実態に近くなります。

Q. アップルケアに入って後悔する人はどんな人ですか

A. 一度も壊さずに期間が終わった人です。掛け捨てなので、使わなければ払った分は戻りません。落とした経験がほとんどなく、ケースとガラスフィルムで守っている人ほど、支払いと受け取りが釣り合わなくなりやすいです。


「アップルケアとは何か」を一文にすると、自分で壊したときに払う額を決めておくための仕組みです。無料の保証ではなく、上限を買う契約でした。

だから判断の材料は「安心かどうか」ではなく、自分が壊す確率と、守りたい機器の数のほうにあります。私の場合は、守りたいものが3つあって、壊した回数はゼロでした。その組み合わせには合っていませんでした。

そもそもスマホに保険が要るのかから考えたい方は、iPhoneに保険はいらないと言われる理由もあわせて読んでみてください。

結論:私なら、上限を決める保証ではなく、かかった分が戻る保証を選びます。
月700円で、スマホだけでなくタブレットもイヤホンも、1契約で最大3台までまとめて守れます。しかも、壊れたら一律いくら、ではなく、かかった修理代がそのまま戻ってきます。
私はAppleCare+をやめてこれ1本にしてから、毎月の固定費が半分近くになりました。今のところ、これで十分だと思っています。AppleCare+をやめて、月700円・最大3台に切り替えました。

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