アップルケアという言葉は3つのものを指していました

ナルセ
保証の中身を1つずつ確かめている調査員です。AppleCare+にiPhoneを2年入れて、修理は一度もありませんでした。今はモバイル保険に切り替えて使っています。

保証を横に並べて見比べたい方へ。AppleCare+・キャリアの補償・モバイル保険を1ページにまとめています。

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アップルケアという言葉は3つのサービスを指しています

アップルケアについて調べ直していたとき、記事によって書いてある内容が食い違うことに気づきました。無料だと書くものと、月額がかかると書くもの、3台までまとめられると書くもの。同じ言葉で3つの違うサービスが説明されていました。

無償の限定保証がアップルケアです

まず、製品を買った時点で付いてくる保証があります。購入から1年間の限定保証と、90日間の無償電話サポートです。追加の料金はかかりません。この部分がアップルケアと呼ばれています。店頭で何かを申し込んだ覚えがなくても、製品を買った時点で始まっています。

有償の延長がアップルケアプラスです

この1年の保証を延ばして、落として壊した場合まで含める有償のプランがアップルケアプラスです。iPhoneなら月950円から1,580円ほど。世の中で保険として語られているのは、ほとんどがこちらです。名前に「プラス」が付くかどうかで、守る範囲も費用も別物になります。

複数台をまとめるアップルケアワンがあります

そして2025年に、複数のApple製品を1つの月額でまとめて守るアップルケアワンというプランが登場しました。最大3台を1契約に入れられる形です。日本語の記事にもこの説明が出てきます。3つのうちでは最も新しく、日本での扱いが他の2つと違っています。

3つは同じ言葉で呼ばれています

問題は、この3つが日常の会話でも記事でもアップルケアと呼ばれていることです。無料だと書いてある記事は1年の限定保証の話、月額の記事はアップルケアプラスの話、3台まとめられる記事はアップルケアワンの話をしています

自分がどれを調べているかで答えが変わります

だから、アップルケアは必要かという問いに一つの答えは出ません。1年の保証で足りるのか、落とした場合まで守りたいのか、複数台をまとめたいのか。どれを指しているかで、費用も判断も変わります。年0円の話をしている人と、年2万円の話をしている人が、同じ言葉で会話している状態です。

言葉の整理から始めます

この記事では、3つがそれぞれ何を守っていくらかかるのかを順に置いていきます。個々の細かい条件については、それぞれの記事にまとめてあるので、そちらへ渡す形にします。言葉の意味だけを先に知りたい人はアップルケアとは何かを整理した記事から読んでも構いません。

アップルケアの無償保証は購入から1年で終わります

まず、追加の料金がかからない部分から確かめました。

期間は購入から1年間です

Apple製品には、購入日から1年間の限定保証が付いています。この期間は、製品を買った時点で始まります。申し込みの手続きは要りません。起点になるのは開封した日ではなく購入した日なので、買ってから使い始めるまで間が空いた場合はそのぶん短くなります。

電話サポートは90日間です

買った時点で付いているのは1年と90日

無償の電話サポートは、期間が別に設定されています。こちらは90日間です。1年ではないので、設定の相談などを無料で受けられるのは最初の3か月ほどということになります。

対象になるのは製造上の不具合です

守られる範囲もはっきりしています。対象は製造上の不具合、つまり作りに問題があって動かなくなった場合です。使い方に問題がなくても壊れた、というときのための保証です。初期不良に近い壊れ方を想定した設計だと考えるとわかりやすいです。

落として割った場合は対象外です

一方で、落として画面を割った、水に落とした、という壊れ方は含まれません。購入から1年以内でも、自分の過失による損傷は無償保証の外側にあります。ここが最初に押さえる線です。実際に修理に持ち込む場面の多くは落下によるものなので、1年間守られているという感覚と実態にはずれがあります。

バッテリーの劣化も対象外です

使っているうちにバッテリーの持ちが悪くなった、という場合も無償保証では直りません。自然に減っていく消耗は、不具合として扱われないからです。ただし著しく劣化していると診断された場合は別の扱いになるので、状態を見てもらう価値はあります。

1年を過ぎると全額が自己負担になります

そして1年が過ぎると、この保証は終わります。以降は修理代が全額かかります。iPhoneの画面修理は機種によって数万円になるので、ここが判断の分かれ目になります。2年目以降をどう守るかを、1年目のうちに決めておく形になります。期間の数え方はアップルケアの期間をまとめた記事に詳しく書きました。

アップルケアプラスの料金は製品ごとに分かれています

無償の範囲がわかったので、有償のアップルケアプラスの額を確かめました。

iPhoneは月950円から1580円ほどです

月額は端末で640円から1,580円まで開く

iPhoneのアップルケアプラスは、月払いと一括払いを選べます。月払いは月950円から1,580円ほどで、機種が新しく高いほど上がります。無印のiPhoneは安く、Proの付く上位機種は高い形です。同じiPhoneでも、選んだ機種によって月600円ほどの開きが出ます。

一括払いは2年で2万円から3万7千円ほどです

一括にすると、2年分でおおよそ2万円から3万7千円です。長く同じ端末を使うなら一括、短い周期で買い替えるなら月払い、という選び方になります。月払いは途中でやめられるぶん、続ける前提なら総額はやや高くつく形です。

製品ごとの料金を並べました

製品料金の目安
iPhone月950〜1,580円/一括2万〜3万7千円
iPad月640〜740円
Apple Watch月680〜880円
AirPods一括3千円台
Mac一括2万円台〜7万円近く

端末の価格に比例して上がります

表を見ると、料金は端末の価格におおむね比例していることがわかります。修理代が高くつく製品ほど、保証の額も上がる形です。Macが数万円になるのはこのためです。逆にAirPodsのように本体価格が抑えられている製品は、保証の額も小さく収まっています。

2026年7月に一部の製品が値上がりしました

この表の額は据え置きのものばかりではありません。2026年7月に、日本でMacとiPadとApple WatchとApple TVとHomePod miniのアップルケアプラスが値上げされました。Apple Watchは月580円から680円へ、iPadは月550円から640円へという幅です。iPhoneは今回の改定では据え置きでした。

値上げの対象は新しく入る人です

この改定が適用されるのは新規の契約です。すでに加入している人の額は変わりません。同じ製品でも、いつ入ったかによって払う額が違う状態になっています。古い記事の料金表をそのまま信じると、実際より安く見積もることになります。

2年で見ると総額が変わって見えます

月950円のプランでも、2年で22,800円です。月1,580円なら37,920円になります。月いくらで見ていた額を2年分にすると、印象が変わります。私はここを一括の数字で見るようにしてから、判断しやすくなりました。

掛け捨てなので使わなければ戻りません

そして、2年のあいだ一度も壊さなければ、払った額はそのまま出ていきます。積み立てではないので戻ってきません。私はAppleCare+にiPhoneを2年入れて月1,180円を払い、修理は一度もしませんでした。総額は28,320円でした。使わなかったことを損だとは思っていませんが、この額が何に対して払われていたのかは後から確かめました

製品ごとの詳しい額は別記事にあります

機種別の細かい料金や、月払いと一括の損得についてはアップルケアの料金を製品別に整理した記事にまとめています。数字を並べて自分の機種で確かめたい人はそちらを見てください。

アップルケアプラスに入っても修理には自己負担があります

料金の次に、実際に壊したときいくら払うのかを確かめました。ここは見落とされやすい部分です。

修理代がゼロになるわけではありません

アップルケアプラスに入っていても、修理のたびに自己負担があります。額は損傷の内容によって分かれています。月額とは別に、修理の場面でもう一度支払いが発生する形です。

iPhoneの自己負担は4つに分かれます

損傷の内容自己負担
画面のみ3,700円
背面ガラスのみ3,700円
画面と背面ガラスの同時7,400円
その他の損傷12,900円

画面割れは3700円で収まります

いちばん多い壊れ方である画面割れは3,700円です。加入していない場合の画面修理は機種によって数万円かかるので、この差は大きいです。ここがアップルケアプラスのいちばん効く場面です。年に1回割る人であれば、月額を払う理由は成り立ちます。

落として基板まで傷めると12900円です

一方で、画面だけでなく内部まで傷んだ場合は、その他の損傷として12,900円になります。同じ落下でも、割れ方によって払う額が3倍以上変わります。背面のカメラを傷めた場合もこの区分に入るので、落とし方によっては想定より高くなります。

月額と自己負担を足して考えます

月1,180円で2年入ると28,320円です。ここに画面を1回割ったとして3,700円が乗ります。合計32,020円が、2年で1回の修理をした場合の支払いです。加入せずに1回だけ画面を修理した場合と近い額になることもあるので、割る回数の見込みが判断を分けます。

使わなかった年の分は残りません

修理をしなかった年も、月額は同じだけ出ていきます。使わなければ安く済むという形ではないので、2年間の総額を先に置いてから考えるほうが判断しやすいです。画面割れの扱いはアップルケアの画面割れ修理を確かめた記事でも比較しています。

アップルケアは製品ごとに契約する形なので、守る端末が増えるほど契約の本数も増えます。
端末ごとではなく1契約で主端末1台+副端末2台まで。

月700円・最大3台まで

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アップルケアプラスに入れるのは購入から30日以内です

料金と自己負担を確かめたあと、そもそもいつ入れるのかを見ました。ここに期限があります。

加入できる期間が決まっています

アップルケアプラスは、いつでも入れるわけではありません。日本では、製品の購入日から30日以内という条件があります。国によって扱いが違い、日本は短いほうです。

30日を過ぎると入れません

つまり、1年ほど使ってから入ろうと思っても、その時点では申し込めません。買ってすぐの段階で決める必要があります。無償保証が切れる直前になって慌てて入る、という順番は成り立ちません。

加入時に端末の状態を確認されます

期限内であっても、端末が正常に動いていることが条件です。すでに割れている端末を持ち込んで入る、という使い方はできません。診断を求められる場合があります。この確認は、壊れてから加入するという流れを止めるために置かれています。

買った直後に判断を迫られます

ここが実務的にいちばん厄介な部分です。端末を買った直後の、まだ使い方も決まっていない段階で、2年分の保証に入るかどうかを決めることになります

判断を保留する余地が小さいです

半年使ってみて落としやすいとわかった、という順番では間に合いません。1年経ってから守りたくなったときには、Appleの側には選択肢が残っていない形です。子どもに渡すことになった、通勤経路が変わった、といった後からの事情には対応できません

期限を過ぎた場合の選択肢があります

一方で、購入から時間が経った端末を守る手段がないわけではありません。メーカーの保証とは別に、端末を後から登録できる保険があります。あとから入る場合の考え方はアップルケアが必要かを整理した記事にも書きました。

アップルケアワンは日本ではまだ入れません

3つ目のアップルケアワンについて、日本での状況を確かめました。ここは検索して出てくる情報と実際が食い違う部分です。

複数台を1つの月額でまとめるプランです

アップルケアワンは、Apple製品を最大3台まで1つの月額でまとめて守るプランです。iPhoneとiPadとApple Watchを別々に契約せず、1本にできる形です。台数が増えても契約の本数は1つのままです。

2025年に米国で始まりました

このプランは2025年に米国で提供が始まりました。月額19.99ドルで3台まで、4台目からは追加料金という設計です。1台ずつ契約するより安く収まる価格設定になっています。

2026年8月に4か国へ広がりました

そして2026年8月に、英国・フランス・ドイツ・オーストラリアへ提供が広がりました。英国は月16.99ポンド、フランスとドイツは月20.99ユーロ、オーストラリアは月29.99豪ドルからです。

提供国を並べました

3台までの月額4台目以降
米国19.99ドル5.99ドル
英国16.99ポンド4.99ポンド
フランス・ドイツ20.99ユーロ5.99ユーロ
オーストラリア29.99豪ドル8.99豪ドル
日本提供なし

日本はこの一覧に入っていません

表の最終行が答えです。私が確認した時点では、日本でアップルケアワンに加入することはできません。提供予定の時期も公表されていません。

日本語の記事を読むときは注意が要ります

アップルケアで検索すると、3台までまとめられるという説明の記事が出てきます。これはアップルケアワンの話で、日本の読者がそのまま申し込める内容ではありません。海外のニュースを訳した記事が混ざっているためです。金額がドルやポンドで書かれている記事は、この種のものだと見分けられます。

まとめたい需要は日本にもあります

一方で、複数台をまとめたいという需要そのものは日本にもあります。iPhoneとiPadとApple Watchを持っている人は珍しくありません。Appleの側にその受け皿がまだない、というのが日本の現在地です。

アップルケアが噛み合わないのは守る端末が複数ある人です

ここまでの数値を置いたうえで、どういう場合に合わなくなるのかを整理しました。

1台だけを守るならよく噛み合います

iPhoneを1台だけ守りたいなら、アップルケアプラスは素直に効きます。画面割れの自己負担が3,700円で収まるのは、正規の修理としては安いです。買ってすぐに入れるなら、選ぶ理由があります。正規店で純正の部品を使って直せる点も、他にはない部分です。

台数のぶんだけ契約が増えます

一方で、日本では製品ごとに契約する形しかありません。iPhoneとiPadとApple Watchを守るなら、契約は3本です。それぞれに加入期限があるので、買った時期がずれていれば手続きも別々になります。

台数ごとの月額を並べました

守る端末アップルケアプラスの月額年間の総額
iPhone 1台約1,180円約14,160円
iPhone+iPad約1,630円約19,560円
iPhone+iPad+Apple Watch約1,930円約23,160円

3台になると年2万円を超えます

表の3行目まで来ると、年間で2万3千円ほどになります。台数が増えるほど、1台ごとに契約を積む数え方の重みが出てきます。アップルケアワンが海外で用意されたのは、この積み上がりを解く形です。日本ではその受け皿がまだ用意されていないので、台数のぶんだけ契約が並ぶことになります。

端末ではなく契約に登録する数え方があります

日本でまとめたい場合、Apple以外に選択肢があります。モバイル保険は、端末ごとではなく1つの契約に主端末1台と副端末2台の計3台までを登録する形です。月額は700円で、台数が増えても月額は変わりません。Apple製品に限らず、他社のスマートフォンやイヤホンも同じ枠に入れられます。

数え方の違いを並べました

項目製品ごとに契約する形契約に登録する形
月額端末ごとに積み上がる700円で固定
登録できる台数契約の本数だけ1契約に3台まで
加入の期限購入から30日以内取得から1年未満、または有償保証に加入中
自己負担3,700円から12,900円なし

加入の期限にも違いがあります

表の3行目が実務的には大きい部分です。アップルケアプラスは購入から30日を過ぎると入れませんが、モバイル保険は有償の保証に加入している端末なら、その後でも登録できます。アップルケアプラスに入っている端末を、期限のあとに移す形が成り立ちます。

自己負担の有無でも差が出ます

修理代の扱いも違います。アップルケアプラスは損傷ごとに定額の自己負担がありますが、モバイル保険は自己負担がなく、かかった修理代が上限の範囲で支払われる形です。2つを並べた比較はアップルケアとモバイル保険を条件から比べた記事にまとめました。

端末が1台なら急いで乗り換える必要はありません

とはいえ、守る端末がiPhone 1台だけで、買ったばかりなら、アップルケアプラスのままで困る場面は多くありません。数え方の差が出るのは、守る対象が2台以上になったときです。どの端末をどう割り当てるかはモバイル保険の登録先の決め方をまとめた記事に書いています。


結論:アップルケアは1台を買った直後に守るなら噛み合うが、複数台をまとめたい人には日本での受け皿がない。
主端末1台+副端末2台まで、月700円から。

月700円・最大3台まで

モバイル保険の公式ページを見る →

» モバイル保険公式サイトはこちら

※料金や条件は変わることがあります。加入前に、最新の内容を公式ページで確認してください。

アップルケアについてよくある質問

Q. アップルケアとアップルケアプラスは何が違いますか

A. 無償の1年保証と、有償の延長プランという違いです。

アップルケアは購入時に付いてくる1年間の限定保証で、対象は製造上の不具合です。アップルケアプラスは有償で、落として割った場合や水濡れまで含めて守る形です。iPhoneなら月950円から1,580円ほどかかります。

Q. アップルケアは無料ですか

A. 購入から1年間の限定保証は無料です。

追加の申し込みは要りません。ただし対象は製造上の不具合に限られ、落下や水濡れは含まれません。電話サポートの無償期間は90日です。落とした場合まで守りたいなら、有償のアップルケアプラスになります。

Q. アップルケアプラスに入っていれば修理は無料ですか

A. 無料ではなく、損傷ごとに自己負担があります。

iPhoneの場合、画面のみは3,700円、背面ガラスのみは3,700円、両方の同時修理は7,400円、その他の損傷は12,900円です。加入していない場合の修理代よりは大きく下がりますが、ゼロにはなりません。

Q. アップルケアプラスにあとから入れますか

A. 購入から30日を過ぎると入れません。

修理のたびに払う額は壊した場所で決まる

日本では、製品の購入日から30日以内という条件があります。期限内であっても、端末が正常に動作していることが求められます。すでに割れている端末を持ち込んで加入することはできません。

Q. アップルケアワンは日本でも入れますか

A. 入れません。

2025年に米国で始まり、2026年8月に英国・フランス・ドイツ・オーストラリアへ広がりましたが、日本は提供国に入っていません。提供予定の時期も公表されていないので、日本語で3台までまとめられると書かれた記事を読むときは、どの国の話かを確かめてください。

Q. アップルケアで複数のApple製品をまとめられますか

A. 日本ではまとめられません。

製品ごとに契約する形しかないので、iPhoneとiPadとApple Watchを守るなら契約は3本になります。1つの契約に3台まで登録する形を取りたい場合は、Apple以外の保険が選択肢になります

Q. アップルケアプラスは途中で解約できますか

A. 解約できます。

月払いの場合は解約の手続きをすればその先の請求が止まります。一括で払っている場合は、残りの期間に応じた返金の扱いがあります。詳しい条件はアップルケアとは何かを整理した記事にも書いていますが、手続きの前に契約内容を確認してください。

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