契約して1年が経ったとき、マイページに登録されている3台を並べ直しました。
主端末がiPhone、副端末がiPadとワイヤレスイヤホン。申し込んだ日に手元にあった順で入れただけの並びです。
その並びが自分にとって正しかったのかを、月額の側からではなく上限額の側から確かめました。
おすすめという言葉で検索すると、他社の保険と横に並べた比較表がほとんど出てきます。ただ、商品名を指名して検索している時点で、比べる段階はもう終わっています。
残っているのは、入るとして何を3台に入れるかという問いです。そこを決めないまま申し込むと、私のように1年後に並べ直すことになります。
保証を横に並べて見比べたい方へ。AppleCare+・キャリアの補償・モバイル保険を1ページにまとめています。
モバイル保険のおすすめは商品選びではなく3台の割り当てです
料金プランが1つしかない保険なので、選ぶという行為が発生する場所が限られています。
月額は選べないので変わるのは中身だけです
モバイル保険には松竹梅のようなプラン分けがありません。月700円で、主端末1台と副端末2台まで。契約者側で動かせるのは、その3枠に何を入れるかだけです。
だから「どのプランがおすすめか」という問いは、この保険では成立しません。成立するのは、どの端末を主端末にして、どの2台を副端末にするかという問いのほうです。
比較記事を何本読んでも、この問いの答えは出てきません。他社と並べた表には、自分が持っている端末が載っていないからです。
主端末と副端末では上限額が3倍以上違います
3枠は同じ重さではありません。
| 枠 | 台数 | 修理できる場合の上限 |
|---|---|---|
| 主端末 | 1台 | 150,000円 |
| 副端末 | 2台 | 45,000円(2台の合計) |
主端末に置いた1台だけが150,000円の枠を使えます。副端末の45,000円は、1台あたりではなく2台で分け合う額です。
同じ月額を払っていても、どこに何を置いたかで受け取れる上限が3倍以上変わります。割り当ての話だと言ったのは、この差があるからです。
私が1年後に並べ直したのはこの差に気づいたからです
申し込んだ日、私は手元にあった順に登録しました。iPhoneが先で、iPadとイヤホンが後。深く考えていません。
結果としてこの並びは正解だったのですが、正解だった理由を説明できませんでした。上限額の表を見てから、ようやく理由が言葉になりました。
イヤホンを副端末に入れたことで、45,000円の枠のうち何割かをイヤホンの修理費に割り当てたことになります。イヤホンの修理費は、iPadの画面修理より明らかに安い。枠の使い道としては、やや余らせる置き方でした。
モバイル保険で主端末におすすめなのは修理費が一番高い1台です
150,000円の枠を持てるのは1台だけです。ここに何を置くかで、契約全体の性格が決まります。
価格が高い端末ではなく修理費が高い端末を選びます

主端末を選ぶとき、つい端末の購入価格で並べたくなります。ただ、この保険が払うのは購入価格ではなく修理にかかった費用です。
だから並べる基準も修理費です。買ったときは高かったが修理は安く済む端末より、買った額はそこそこでも修理が高くつく端末のほうが、主端末に向いています。
私が調べた時点では、メーカーの保証外修理の料金は機種によって数万円から10万円近くまで開きがありました。画面か背面か、内部まで及んでいるかでも変わります。
持ち歩く時間が長い端末ほど壊れる場面が増えます
修理費が同じくらいなら、次に見るのは持ち歩く時間です。
家に置いたままのタブレットと、毎日ポケットに入れて出かけるスマートフォンでは、落とす機会の数が違います。落とす機会が多いほど、枠を使う可能性が高くなります。
| 判断の軸 | 主端末に向く | 主端末に向かない |
|---|---|---|
| 修理費 | 数万円以上かかる | 数千円で直る |
| 持ち歩く頻度 | 毎日外に持ち出す | 家の中だけで使う |
| 使えない期間の影響 | 仕事や連絡が止まる | 他の端末で代替できる |
| 買い替えの可否 | すぐには買い直せない | 予備がある |
この4つで並べると、多くの人はスマートフォンが一番上に来ます。私の手元でも、4つとも同じ端末を指しました。
壊れたとき生活が止まる1台という見方もあります
金額とは別に、使えない期間の重さで選ぶ考え方もあります。

スマートフォンが1週間使えないのと、イヤホンが1週間使えないのとでは、困り方の質が違います。連絡も決済も地図も止まる端末は、修理費が多少安くても主端末に置く価値があります。
主端末は、金額で選ぶ枠であると同時に、生活が止まる1台を指定する枠でもあります。
副端末から主端末への変更はできません
ここが最初の割り当てを重く感じるところです。
副端末として登録した端末を、あとから主端末に格上げすることはできません。逆方向、つまり主端末を副端末に移すこともできません。
つまり、あとで気が変わったから入れ替える、という運用ができない仕組みです。申し込みの画面で決めた並びが、そのまま続きます。
契約書に書かれている条件をひととおり数えたものは別に置いてあります。
モバイル保険で副端末におすすめなのは45,000円を分け合える2台です
副端末は2台まで入れられます。ただし枠は2台で1つです。
45,000円は1台あたりではなく2台の合計です
ここを読み違えると、副端末の設計を間違えます。
iPadの画面を割って45,000円を使い切った場合、その年に同じ契約でイヤホンを直そうとしても、副端末の枠は残っていません。2台分の修理費が1つの財布から出ていく形です。
| 対象 | 修理できる場合 | 修理不能や盗難の場合 |
|---|---|---|
| 主端末 | 最大150,000円 | 最大37,500円 |
| 副端末 | 最大45,000円 | 最大11,250円 |
右の列も見落としやすいところです。修理して直せる状態なら上限は高く、直せない状態まで壊れたり盗まれたりすると4分の1に落ちます。壊れ方がひどいほど受け取れる額が下がる向きになっています。
修理費が45,000円に届かない端末を2台入れると枠が余ります
副端末の候補を並べるときは、修理費が45,000円という枠に対してどのくらいの位置にあるかを見ます。
修理費が5,000円で済む端末を2台入れると、45,000円の枠のうち大半が使われないまま1年が過ぎます。枠は繰り越されないので、余った分はそのまま消えます。
私のイヤホンがまさにこれでした。枠を余らせる置き方が悪いわけではありませんが、余ると分かったうえで置くのと、知らずに置くのとでは意味が違います。
修理費が45,000円を超える端末は主端末候補と競合します
逆に、修理費が45,000円を明らかに超える端末を副端末に入れると、足が出ます。
たとえばノートパソコンやタブレットの上位機種は、画面交換だけで45,000円を超えることがあります。この場合、副端末に入れても超過分は自己負担です。
そういう端末が2台ある人は、どちらを主端末にするかという選択になります。副端末に置いた側は、はじめから上限に届かないと分かっている状態です。
使わなかった枠は翌年に繰り越されません
枠は1年ごとに区切られます。使い切っても、まったく使わなくても、次の年には元の額に戻ります。
戻るという言い方は前向きに聞こえますが、裏を返すと、使わなかった分は消えるということです。3年間まったく壊さなければ、45,000円の枠が3回分そのまま消えていきます。
貯まっていく仕組みではないので、副端末を選ぶときに「今年は使わないから来年に回す」という考え方は成立しません。枠は毎年その年のうちに使うか、使わずに消えるかのどちらかです。
私はiPadとイヤホンで枠を分けています
私の副端末はiPadとワイヤレスイヤホンです。
iPadは画面を割れば数万円かかる端末なので、45,000円の枠に対して現実的な位置にあります。イヤホンは修理費が低く、枠をほとんど使いません。
つまり実質的には、副端末の枠はiPadのために置いてあり、イヤホンは空いている1枠に入れてある、という構成です。1年運用してみて、この理解で困る場面はありませんでした。
修理費が実際にいくら下りるのかを追いかけた記録は別に書いています。
モバイル保険の登録でおすすめしないのは後から入れ替える組み方です
割り当てを決めたら、次は登録する順番です。ここに1つだけ時間の条件があります。
副端末をはじめて追加した日から30日は補償されません
重要事項説明書のしくみ図に、注記が1行入っています。
副端末をはじめて追加登録する場合は登録日から30日間は補償されません。
はじめての追加登録に限る、という書き方です。主端末の登録には、この空白がありません。
30日は約1か月です。その間に副端末を落としても、保険金の対象にはなりません。
買った直後に登録するほど空白と危険な時期が重なります
問題は、この30日がどのタイミングに来るかです。
| 時期 | 副端末の状態 |
|---|---|
| 購入した日 | 未登録 |
| 登録した日 | 空白の30日が始まる |
| 登録から30日目まで | 落としても対象外 |
| 31日目以降 | 補償が始まる |
新しいタブレットやイヤホンを買って、うれしくて持ち歩く時期が、ちょうどこの30日と重なります。ケースもまだ買っていない、置き場所も決まっていない1か月です。
私はイヤホンを登録した直後にこれを知りました。届いた日に登録して、そこから1か月は補償がなかったことになります。落とさなかったのは運です。
空白を避けたいなら副端末を先に登録しておきます
この30日は、はじめての追加登録にだけ効きます。裏を返すと、一度どれかを副端末に登録して30日を過ぎていれば、その後の入れ替えでは空白が生じない読み方になります。
新しい端末を買う予定があるなら、今持っている端末で先に副端末の枠を埋めておく。そういう順番の作り方もあります。
登録は、持っている端末を全部そろえてから一度にやる作業ではなく、空白の30日をいつ消化するかという時間の設計です。
おすすめかどうかは、入れる3台が決まってから見えてきます。
端末ごとではなく1契約で主端末1台+副端末2台まで。
モバイル保険をおすすめできるのは月700円を3台で割れる人です
3枠の使い方が決まったところで、月額の側から見直します。
3台入れれば1台あたり月233円になります
月700円という金額は、何台で割るかで見え方が変わります。
| 登録している台数 | 1台あたりの月額 |
|---|---|
| 1台 | 700円 |
| 2台 | 350円 |
| 3台 | 約233円 |
主端末1台しか登録していない人は、月700円で1台を守っている計算です。3台埋めた人は、同じ700円で3台を守っています。
この保険の設計上、枠を埋めるほど1台あたりの単価が下がります。逆に言えば、1台しか登録しない使い方は、この保険の一番弱い使い方です。
端末ごとに保証を付けている人ほど差が出ます
比べる相手は他社の保険ではなく、今払っている保証の合計額です。
スマートフォンにメーカーの保証、タブレットにも別の保証、と端末ごとに月額を払っている場合、その合計と月700円を並べます。台数が増えるほど、端末ごとに払う方式は不利になります。
私はAppleCare+にiPhone1台で月1,180円を払っていました。iPadにも同じように付けていたら、月額はもう一段上がっていたはずです。
月いくら、で見ているうちは気づきませんでした。何台を守っているか、で見た瞬間に印象が変わりました。
修理費を立て替えられる現金があることも条件です
もう1つ、金額とは別の条件があります。
この保険は、修理費を先に自分で払い、あとから請求して受け取る仕組みです。修理の窓口でその場で割り引かれる方式ではありません。

つまり、数万円を一時的に立て替えられる状態が要ります。ここが厳しい人にとっては、月額の安さより立て替えの負担のほうが重く効きます。
モバイル保険をおすすめできないのは登録条件から外れる人です
合う人の話をしたので、合わない人の話も同じ分量で書きます。
個人間で買った端末は登録できません
補償対象端末の補足説明に、こう書かれています。
家族、知人、オークション等からの購入または譲渡された通信端末でないこと。
親から譲り受けたタブレット、友人から安く買ったスマートフォン、フリマアプリで落札した端末。これらは登録できません。
端末の入手経路が個人間に寄っている人は、そもそも枠を埋められない可能性があります。
中古品は販売元と保証期間で判定されます
中古そのものが対象外なのではありません。条件が付いています。
中古品の場合、法人が運営している販売店(オンラインショップを含む)で購入し、その時点において当該販売店による3カ月以上の製品保証(動作保証)が確認できる状態であることが条件となります。
法人の中古ショップで買って、3か月以上の動作保証が付いていれば対象になります。「中古は全部だめ」と書かれている記事もありますが、正確には販売元と保証期間の条件です。
家族の端末をまとめて1契約に入れることはできません
3台まとめられる、という一行から誤解が生まれやすいところです。
登録できるのは、契約者本人が所有または使用している端末に限られます。夫婦で1契約、親子で1契約という集約はできません。
| 登録できる | 登録できない |
|---|---|
| 本人が正規店で買った端末 | 家族や知人から譲られた端末 |
| 法人の中古店で3か月保証付きで買った端末 | 個人間取引で買った端末 |
| 本人が所有し使用している端末 | 家族が使っている端末 |
| 申込時点で正常に動く端末 | 申込時点で壊れている端末 |
壊れてから入る、という使い方もできません。申込時点で全機能が正常に動作することが条件です。
守る端末が1台しかない人は単価が下がりません
条件を満たしていても、枠が埋まらない人がいます。
スマートフォン1台だけで生活していて、タブレットもイヤホンも持っていない場合、月700円は1台のための700円です。この場合は、メーカーや通信会社の保証と単純に月額を比べる話になります。
台数で割れないなら、この保険の一番の強みが効きません。おすすめできるかどうかは、端末の数で先に決まります。
キャリアの補償やメーカー保証と横並びで見たい場合は、比較を1ページにまとめています。
モバイル保険のおすすめの始め方は入れる3台を先に決めることです
申し込みの画面を開く前に、手元でやっておくことがあります。
手元の端末を修理費の高い順に並べます
紙でもメモアプリでも構いません。今持っている端末を全部書き出して、修理費が高い順に並べます。
購入価格ではなく修理費です。正確な額が分からなければ、メーカーの保証外修理の料金ページで大まかな位置だけ確かめます。
この作業で分かるのは順番だけではありません。書き出してみると、自分が何台を守ろうとしているのかがはっきりします。1台しか出てこない人と、4台出てくる人とでは、同じ月700円の意味がまったく違ってきます。
私の場合は、iPhoneとiPadとワイヤレスイヤホンとノートパソコンの4台が出てきました。そのうち3台までしか入らないので、最後の1台は自分で持つと決めました。決めておくと、壊れたときに慌てずに済みます。
一番上を主端末にして次の2つを副端末にします
並べ終えたら、一番上が主端末です。150,000円の枠は、修理費が一番高い端末に付けるのが素直な使い方になります。
その次の2つが副端末です。ここで、2台の修理費を足して45,000円にどのくらい近いかを見ます。届かないなら枠が余る構成、超えるなら足が出る構成だと分かった状態で申し込めます。
副端末の30日をいつ消化するかを決めます
最後に順番です。
近いうちに新しい端末を買う予定があるなら、今ある端末で副端末の枠を先に埋めて、30日を消化しておく。予定がないなら、3台まとめて登録して30日を待つ。どちらでも構いませんが、決めてから登録します。
この3つが決まっていれば申し込みは数分で終わります
主端末を1台、副端末を2台、登録の順番。この3つが決まっていれば、申し込みの画面で迷う場所はほとんどありません。
私は決めずに申し込んで、1年後に並べ直しました。並べ直した結果、割り当て自体は変えていません。ただ、変えなくていいと確認できたことに意味がありました。
おすすめかどうかは、保険の側ではなく、自分の3台の側にあります。
判断が固まらないなら、まず今の保証を外していいかどうかから確かめる順番もあります。
結論:モバイル保険のおすすめは商品選びではなく、主端末1台と副端末2台をどう割り当てるかで決まる。
主端末1台+副端末2台まで、月700円から。
※料金や条件は変わることがあります。加入前に、最新の内容を公式ページで確認してください。
モバイル保険のおすすめでよくある質問
Q. 主端末は途中で変更できますか
A. 主端末そのものの登録変更はできますが、副端末を主端末に格上げすることはできません。
端末を買い替えて主端末を入れ替える手続きは用意されています。ただし、すでに副端末として登録している端末を主端末の枠に移すという操作はできない仕組みです。最初の割り当てが後から効くのはこのためです。
Q. 副端末は1台だけの登録でもいいですか
A. 構いません。ただし1台あたりの月額は上がります。
枠を埋める義務はないので、主端末1台と副端末1台という登録も可能です。その場合、月700円を2台で割ることになります。
Q. イヤホンやスマートウォッチも登録できますか
A. 通信機能を持つ端末であれば対象になります。
ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチは副端末として登録できます。私もイヤホンを登録しています。ただし修理費が低い端末は、45,000円の枠をあまり使わない置き方になります。
Q. 3台とも同じ年に壊れたらどうなりますか
A. 年間の上限150,000円は3台を通算して数えます。
台数分に増えるわけではありません。主端末で100,000円を受け取れば、その年に副端末で使える枠も残り50,000円の中から減っていきます。枠は3つではなく1つです。
Q. 家族が使っている端末を副端末にできますか
A. できません。
登録できるのは契約者本人が所有または使用している端末に限られます。家族の端末をまとめて1契約に集約する設計にはなっていません。
Q. 修理費が上限を超えたらどうなりますか
A. 超えた分は自己負担になります。
主端末なら150,000円、副端末なら2台合計で45,000円が上限です。修理費がそれを超えた場合、超過分は自分で払います。自己負担金という名前の固定額はありませんが、上限を超えた部分が実質的な負担になります。
Q. 評判が悪いという記事を見たのですが
A. 仕様と誤解が混ざっていることが多いです。
立て替えが必要な点や、副端末の枠が2台合計である点は、知らずに加入すると不満につながります。書かれている内容を1つずつ契約書と照合した記事を別に置いています。
軸となる情報をまとめたページはこちらです。