auでiPhoneを買うとき、店員さんから保証の説明を受けます。月額いくら、壊れたらいくら、という話が続いて、最後に「どうされますか」と聞かれる。
その場で判断するのは難しいので、後で考えますと答えたくなります。ただ、auの公式ページを読むと、その「後で」がほとんど残されていませんでした。
保証を横に並べて見比べたい方へ。AppleCare+・キャリアの補償・モバイル保険を1ページにまとめています。
auのiPhoneの保証は今3つの選択肢に絞られています
auでiPhoneを買う人が選べる保証を、公式ページから数え直しました。
並んでいるのは3本です
| 選択肢 | 提供元 | 申し込めるタイミング |
|---|---|---|
| 故障紛失サポート ワイド with AppleCare Services&iCloud+ | au(KDDI・沖縄セルラー・Assurant Japan・Apple Japan) | au携帯電話の購入時のみ |
| AppleCare+ | Apple | 購入時、または購入後の一定期間内 |
| 第三者のスマホ保険 | 保険会社 | 購入から1年未満、または有償の補償に加入している間 |
上の2つはiPhone 1台を手厚く守るもの、いちばん下は複数台をまとめて守るものです。守り方が違うので、月額だけを横に並べても比べたことになりません。
分かりにくいのは主語が3つあるからです
同じiPhoneの保証という言葉でも、料金を決めている会社と、修理を受け付ける会社と、お金を出す会社が別々です。
auのワイドは、KDDIと沖縄セルラー電話、Assurant Japan、Apple Japanの4社が関わっています。月額を請求するのはau、修理を担当するのはApple、紛失や盗難のときに補償を出すのはAssurant Japanという分担です。
説明が長くなるのはこの分担のせいで、読み手が理解しにくいのも同じ理由です。誰が何を担当しているかを分けて読むと、条件の意味が取りやすくなります。
保証をまったく付けない選択もあります
3つのどれも選ばず、壊れたら実費で直すという判断もできます。AppleCare+にもauのワイドにも入っていない状態でiPhoneの画面を割ると、Appleの正規料金がそのままかかります。
私はAppleCare+にiPhoneを2年入れて、修理を一度も使いませんでした。月1,180円で2年、合計2万8,320円です。付けない判断が正しかった2年間だった、ということになります。
名前が長すぎて見分けがつきません
auの保証は正式名称が長く、似た名前が複数あります。今使っているものが何なのかが分からないまま払い続けている人が多いのは、この長さのせいだと思っています。
見分け方はiPhone側にあります。「設定」から「一般」を開いて「情報」を見ると、加入していれば「AppleCare Services」という表示が出ます。au側の書類を探すより早いです。
auのiPhoneの保証を選べるのは購入と同時だけです
ここが公式ページでいちばん短く書かれていて、いちばん効いてくる部分でした。
購入時の申し込みに限ると書かれています
auの公式ページには、加入はau携帯電話の購入時の申し込みに限る、と明記されています。買った翌週に思い直して付け足す、ということはできません。
店頭で「今は付けないでおきます」と答えた時点で、auの保証を選ぶ機会はその端末について終わります。
一度外すと次の端末を買うまで戻せません
もう1行、重い条件が続きます。退会した場合、次回のiPhoneまたはiPadの購入時まで再加入できません。
つまり出入り自由の月額サービスではありません。月700円のサブスクを解約して来月また入る、という感覚で外すと、その端末には二度と付けられなくなります。
迷っている人ほど不利な設計です
判断を保留する余地がない、という設計です。時間をかけて比べたい人ほど、比べているうちに選択肢が消えます。
auの故障紛失サポートを外すかどうかで迷っている段階の方は、解約の手順と日割りのルールをまとめた記事を先に読んでおくと、外した後に何が起きるかが見えます。
店頭で即決を求められる理由もここにあります
購入時にしか申し込めない仕組みなので、店員さんはその場で答えを求めます。急かされていると感じる場面がありますが、後から手続きできない以上、聞く側としては確認するしかありません。
その場で決めきれないのは、条件が多いからです。月額、負担金、回数の上限、解約したときの扱い。これを説明を聞きながら頭の中で比べるのは無理があります。
だから買いに行く前に、どの選択肢を取るかだけ決めておくほうが早い、というのが読んだあとの実感でした。
外の保険にはまだ猶予があります
一方で、auの外にある保険は事情が違います。モバイル保険の登録要件は、購入から1年未満であること、または1年以上でもメーカーや通信キャリアの有償の補償に加入していて補償が受けられる状態であること、とされています。
auで買ってワイドに入っている間なら、後からでも登録できる、ということです。auの窓口は購入の瞬間で閉じますが、外の窓口は1年か、有償の補償に入っている間は開いています。この非対称は、選ぶ順番を考えるうえで効いてきます。
auのiPhoneの保証は2024年に選べる本数が減りました
現在auの窓口に並んでいるのは1本ですが、少し前までは2本ありました。
旧プランは2024年2月26日で受付が終わりました
au公式ページには、故障紛失サポート with AppleCare Services&iCloud+ について、2024年2月26日をもって申し込み受付を終了した、と記載されています。翌27日以降は、ワイドが付いたほうが提供されています。
月額はワイドのほうが高くなっています
旧プランの月額は、2023年9月22日以降の申し込みでiPhone SE(第3世代)の1,189円から、Proモデルの1,740円まででした。
現行のワイドは1,550円から2,090円です。機種の並びが変わっているので単純な比較はできませんが、下限も上限も上がっています。
今入っているのがどちらかで手続き先が変わります

2024年2月26日までに加入した人と、27日以降に加入した人では、交換の連絡先が別になっています。返送用の箱を紛失したときの窓口も、加入時期で分かれます。
自分がどちらなのかは、iPhoneを買った時期で判断できます。細かい金額の違いを確かめたい方は、月額と負担金を機種別に並べた記事のほうに表があります。
旧プランに入っている人はそのまま続きます
受付が終わったのは新規の申し込みで、すでに旧プランに入っている人の契約が打ち切られたわけではありません。加入中の人はそのまま継続されています。
ただし一度外すと、旧プランに戻ることはできません。次に選べるのは現行のワイドだけになります。選択肢が減るというのは、外した後に効いてくる話です。
減った理由までは書かれていません
公式ページに書いてあるのは終了の事実だけで、理由の説明はありません。読み手としては、選べる本数が減って月額の下限が上がった、という結果だけを受け取ることになります。
auのiPhoneの保証はAppleCare+を先に入れると無効になります
公式ページの注意書きの中で、いちばん驚いた行がこれでした。
反映まで数日かかります
auでワイドに申し込んでも、iPhone側に加入状況が反映するまで数日かかる場合がある、と書かれています。
その間、iPhoneの設定画面には「AppleCare+を追加できます」というリンクが表示されたままになります。まだ入っていないように見える、ということです。
そのリンクから申し込むと申込が無効になります
続く一文が問題です。反映までの間にそのリンクからAppleCare+を申し込むと、auで申し込んだワイドのほうが無効になります。
手厚くしようとしてもう1本足した結果、先に申し込んだほうが消える。読んでいて、これは順番を知らない人がそのまま踏むと思いました。
二重に払う心配より消えるほうが先です
保証を2つ申し込んだら二重に払うことになるのでは、と考える人が多いはずです。実際に起きるのはそちらではなく、片方が成立しないという結果です。
しかもauの保証は購入時にしか申し込めません。無効になった後で入り直せる保証ではない、ということになります。
私なら反映が終わるまで触りません
申し込んだ直後に「AppleCare+を追加できます」と表示されると、まだ入れていないのかと思って押したくなります。私も自分のiPhoneで同じ表示を見たことがあるので、押す気持ちは分かります。
ただ、その一手で先に申し込んだほうが消えるなら、押さないほうが得です。数日待って表示が変わるのを確認するだけで避けられます。
数日は何もしないのが安全です
対処法は単純で、auでワイドに申し込んだら、iPhoneの画面に何が表示されていても数日は触らないことです。「設定」から「一般」を開いて「情報」に「AppleCare Services」と出れば、反映が終わっています。
auの窓口は購入の瞬間で閉じますが、外の窓口はまだ開いています。
購入から1年未満か、有償の補償に入っている間なら登録できます。
auのiPhoneの保証を外すとiCloudの請求が始まります
外すときの話も、公式の条件を読むと単純ではありませんでした。
月の途中で解約しても満額です
auのワイドは、月の途中で解約しても月額料が満額かかると明記されています。日割りにはなりません。
月末に外しても月初に外しても同じ額を払うので、外すと決めたなら早く動いたほうが無駄が少なくなります。
iCloudのストレージが有料に切り替わります
もう1つ、見落としやすい条件があります。ワイドには「iCloud+ 50GBストレージ付き」が含まれていますが、解約するとiCloudストレージプランは自動的に有料プランに更新されます。
更新日の前日までに有料プランをキャンセルしない場合、通常の月額料金がApple社から請求される、と書かれています。保証を外したのに、別の請求が始まる経路があるということです。
50GBは1つのApple Accountに1回だけです
このiCloud+ 50GBは、1つのApple Accountにつき1度のみの提供です。Apple製品を複数台持っていて、ワイドに複数加入していても、同じApple Accountを使っているなら1回しか受け取れません。
家族で複数台使っている場合、台数分もらえると思って計算すると合わなくなります。
外す前に3つ確認しておきます
解約の前に見ておくと、後から気づく請求が減ります。
1つ目は、iCloudのストレージを今どれだけ使っているかです。50GBの枠が外れた後、写真やバックアップが入りきらなければ有料プランを続けることになります。
2つ目は、次に端末を買い替える予定があるかどうかです。外すと次の購入まで戻せないので、買い替えが近いなら判断のタイミングが変わります。
3つ目は、外した後にどうやって守るかです。何も入らないのか、外の保険に切り替えるのか。切り替えるなら、auの保証に入っている間のほうが登録の条件を満たしやすくなります。
払った分は戻りません
支払った月額料と負担金は返金されない、と利用規約に書かれています。使わなかった期間の分が戻ってくることはありません。

このあたりまで含めて、そもそも入り続けるかどうかを考えたい方は、auの故障紛失サポートが要るかどうかを判断する記事のほうで整理しています。
auのiPhoneの保証が自分の意思と関係なく終わる場合があります
自分で解約しなくても、保証が終わったり続いたりする条件がありました。
続ける意思がなくても月額が続く場合があります
解約したつもりでも続いている、という状態が起きるのはこのあたりです。回線を移す手続きと、保証を外す手続きは別だからです。
自動退会と自動継続の両方が用意されているので、自分がどちらに当たるかを確かめないまま放置すると、請求だけが残ることになります。
修理受付が終わった機種は自動退会になります
公式ページに、Apple社で修理受付ができなくなった製品については、本サポートサービスの提供を終了する、と書かれています。そしてサービス終了に伴い、会員は自動的に退会となります。
月額料は退会月分まで請求されます。古いiPhoneを長く使うほど、ある日サポート側が先に終わる可能性が出てくる、ということです。
番号移行しても月額は続きます
auからUQ mobileやpovo2.0へ番号移行する場合、ワイドは継続扱いになり月額料が発生します。
回線を安いほうへ移したつもりが、保証の月額はそのまま乗ってくる形です。au Online Shopで手続きする場合は継続か解約かを選べます。
端末を譲ると加入状態も一緒に動きます
au携帯電話を譲渡または承継した場合、ワイドの加入状態は譲受者に引き継がれます。端末と一緒に保証も渡る形です。
終わり方を先に知っておく意味
保証の話は入るときの条件ばかり説明されますが、実際に効くのは終わり方のほうでした。自分の操作とは別のところで結果が決まる場面を並べ直します。
| 起きること | ワイドの扱い | 月額料 |
|---|---|---|
| Apple社で修理受付が終わった機種になる | 自動的に退会 | 退会月分まで |
| UQ mobileやpovo2.0へ番号移行する | 継続 | 発生する |
| 端末を譲渡または承継する | 譲受者に引き継がれる | 譲受者側で継続 |
| auの契約そのものを解約する | 継続か解約かを選べる | 選択次第 |
自分で外す、機種が対象から外れる、回線を移す、人に譲る。この4つで結果が変わります。

ワイドという商品そのものの中身をもっと細かく見たい方は、負担金と違約金まで含めて分解した記事があります。
auのiPhoneの保証を今日決める順番
ここまでの条件を、判断できる形に並べ直します。
まず今どこにいるかを確かめます
| 今の状態 | できること |
|---|---|
| これからauでiPhoneを買う | 3つとも選べる。窓口が全部開いている |
| auで買って保証に入っている | auの保証は継続か解約のみ。外の保険は登録できる |
| auで買って保証に入っていない | auの保証はもう選べない。外の保険は購入1年未満なら登録できる |
| 買ってから1年以上たち保証にも入っていない | 外の保険も登録できない |
いちばん下の行になると、選択肢がなくなります。保証を考えるのは、まだ選べるうちにしか意味がありません。
守る対象が何台あるかを数えます
iPhone 1台だけなら、auのワイドかAppleCare+のどちらかで足ります。判断は月額と負担金の比較になります。
守りたいものがiPhone以外にもある場合は、数え方が変わります。iPadやワイヤレスイヤホンやノートパソコンを1台ずつ手厚い保証に入れると、月額が台数分積み上がるからです。
台数が2つ以上なら1契約でまとめる考え方があります
私が今使っているモバイル保険は、月700円で主端末1台と副端末2台までの合計3台を1契約で守る形です。年間で最大15万円まで、かかった修理代が戻ってきます。
私は守りたい端末が4台あるので、3台までしか登録できないぶん1台は自分で持っています。それでも、1台ずつ保証を付けるより数え方が合っていました。
私は4台のうち3台を1契約に入れました
守りたいのはiPhone、iPad、ワイヤレスイヤホン、ノートパソコンの4台です。登録できるのは3台までなので、1台は自分で持つことにしました。
外した1台は、壊れたときの修理代がいちばん安く済むものにしています。全部を守ろうとすると月額が積み上がるので、どれを外すかを先に決めるほうが早く決まりました。
迷っているなら期限のあるほうから決めます
auの保証は購入の瞬間で窓口が閉じます。AppleCare+にも期限があります。外の保険は購入から1年未満、または有償の補償に入っている間です。
期限が短いものから順に決めると、判断を間違えても取り返しがつきます。逆に、期限のないものから考え始めると、決まらないうちに窓口だけが閉じていきます。
AppleCare+の料金も並べておきます
| 守るもの | AppleCare+の目安 |
|---|---|
| iPhone | 月950〜1,580円 |
| iPad | 月350〜580円 |
| Apple Watch | 月250〜380円 |
| AirPods | 一括3千円台 |
金額の詳しい内訳はアップルケアの料金を機種別に整理した記事にまとめています。iPhone 1台をauのワイドで守る場合の月額1,550円から2,090円と並べると、どちらも同じくらいの水準に収まります。
結論:auのiPhoneの保証は中身の優劣ではなく、いつまで選べるかで決まる。期限の短いものから順に決めるのが早い。
主端末1台+副端末2台まで、月700円から。
※料金や条件は変わることがあります。加入前に、最新の内容を公式ページで確認してください。
auのiPhoneの保証のよくある質問
Q. auのiPhoneの保証は後から入れますか
A. auの窓口からは入れません。
加入はau携帯電話の購入時の申し込みに限る、と公式ページに明記されています。買ってから数日後に思い直しても、その端末には付けられません。第三者の保険であれば、購入から1年未満か、有償の補償に加入している間なら登録できます。
Q. 今入っている保証の名前が分かりません
A. iPhoneの設定画面で確認できます。
「設定」から「一般」を開いて「情報」を見ると、加入している場合は「AppleCare Services」と表示されます。au側の契約書類を探すより早く、その場で分かります。
Q. auの保証とAppleCare+の両方に入れますか
A. 同時に申し込むと片方が無効になります。
auでワイドに申し込んだ後、反映までの数日の間にiPhoneの画面から AppleCare+ を申し込むと、auのワイドのほうの申し込みが無効になると公式に書かれています。手厚くしようとして両方に手を伸ばすと、結果として片方だけになります。
Q. 解約するタイミングで金額は変わりますか
A. 月額料は変わりません。
月の途中で解約しても満額かかると明記されています。日割りにはならないので、外すと決めたなら早いほうが払う総額は減ります。ただし解約するとiCloudストレージが自動的に有料プランに切り替わるので、そちらのキャンセル手続きは別に必要です。
Q. 一度解約したら本当に戻せませんか
A. その端末には戻せません。
退会した場合、次回のiPhoneまたはiPadの購入時まで再加入できないと公式に記載されています。次に端末を買い替えるときまで、auの保証は選べない状態になります。
Q. iPhone以外も守りたい場合はどうしますか
A. 1台ずつ入るか、まとめて入るかで数え方が変わります。
auのワイドもAppleCare+も、対象は基本的に1台ごとです。iPadやイヤホンやノートパソコンも守りたい場合、台数分の月額が積み上がります。1契約で複数台をまとめる形の保険を使うと、台数が増えるほど1台あたりの額は下がります。守る対象が何台あるかを先に数えると、どちらが合うかが決まります。