社用iPhoneのAppleCareは修理に出すと初期化されて返ってきます

ナルセ
保証の中身を1つずつ確かめている調査員です。AppleCare+にiPhoneを2年入れて、修理は一度もありませんでした。今はモバイル保険に切り替えて使っています。

保証を横に並べて見比べたい方へ。AppleCare+・キャリアの補償・モバイル保険を1ページにまとめています。

スマホ保険の比較記事を見る →

社員に配ったiPhoneが壊れて、AppleCareで修理に出しました。戻ってきた端末は出荷時の状態で、中身は空になっています。

規約を読むと、これは例外ではなく手順として書かれていました。復元と再インストールは対象外だとも明記されています。

この記事では、社用iPhoneでAppleCareを実際に使うときに会社側へ残る作業を規約から整理しました。

社用iPhoneのAppleCareは修理に出すとデータが消えて返ってきます

修理に出す前に、この順番で動く

規約の第7項に、ハードウェアサービスの過程が書かれています。データの消去は事故ではなく標準の手順です。

ハードウェアサービスの過程で、Apple は対象機器内のデータを消去し、ストレージメディアを再フォーマットします。お客様の対象機器や交換用機器は、対象機器の出荷時の構成に、該当するアップデートを適用した状態で返却または提供されます。

項目修理に出す前戻ってきたあと
本体故障している修理または交換済み
ストレージ業務データあり再フォーマット済み
構成会社の設定済み出荷時の構成
OS使用中のバージョンアップデート適用済み

社員1人の端末が戻るたびに、設定は最初からやり直しになります。30台配っている会社では、故障の頻度がそのまま情報システムの作業量になります。

社用iPhoneにAppleCareが必要かを検討した記事では、加入そのものを判断する材料を並べています。

AppleCareが直すのは本体だけです。ストレージは再フォーマットされ、設定は出荷時の構成に戻ります。

社用iPhoneのAppleCareを使うとき会社側に7つの手順が残ります

第7項は「お客様の責任」として手順を並べています。修理を依頼する側が満たす条件です。

本プランにおけるサービスまたはサポートを利用する場合、お客様は、以下の指示に従うことに同意するものとします。

項目内容
(i)発生日から30日以内にすべての請求をすみやかに行う
(ii)契約番号および購入証明書原本の写しを提供する
(iii)問題の症状および原因に関する情報を提供する
(iv)診断や修理に必要な情報を提供する
(v)Appleの指示に従う
(vi)ソフトウェアを最新のリリースに更新する
(vii)保存されているソフトウェアおよびデータをバックアップする

7つのうち複数は端末を持っている社員にしかできません。契約番号と購入証明書だけは会社側にあり、両方が揃わないと手続きが進みません。

法人のAppleCareを複数台に付けた場合を整理した記事では、契約が端末ごとに分かれる構造を扱っています。

社用iPhoneのAppleCareはデータの復元を対象外と書いています

第4.2項に、テクニカルサポートの対象外が並んでいます。データそのものが範囲の外にあります。

(g) 対象機器に保存または記録されているあらゆるソフトウェアやデータの損害や損失に関するサポート (注:ソフトウェアプログラムおよびユーザのデータの復元や再インストールは本プランの対象外)

(i) 対象機器内に保存されている電子データの損失、使用の損失、損傷、破損、アクセス不能、または操作不能

対象AppleCareの扱い
本体の修理・交換対象
ソフトウェアの復元対象外
データの再インストール対象外
電子データの損失対象外

バックアップを取っていない端末が壊れると、業務データはそこで終わります。規約は復元を対象外と書いているため、Appleへ相談する筋も残りません。

会社のスマホとパソコンを同じ契約に入れた記事では、種別ごとの補償の範囲を比べています。

社用iPhoneのAppleCareは修理の受け取り方が3つに分かれます

第6項にサービスのオプションが3つ書かれています。社員が全国に散っている会社では、選べる方法が拠点で変わります。

方法内容会社側の手間
持ち込み修理Apple Store直営店または正規サービスプロバイダへ持参引き取りに行く人が要る
ピックアップ&デリバリーAppleの指定業者が引き取りと返送を行う受け取れる人が拠点に要る
ERS・DIY交換品が届き、旧機を返送する返送の管理が要る

ピックアップ&デリバリーには送料の規定があります。

すべての手順に従っていただいた場合、Apple は、お客様の所在地からのピックアップ&デリバリーの往復送料を負担します。

持ち込み修理には引き取りの規定もあります。「お客様はすみやかに対象機器を引き取る必要があります」と書かれており、置いたままにはできません

法人の端末保険を比較した記事では、受け取り方の違いも商品ごとに並べています。

社用iPhoneのAppleCareはERSを画面だけの損傷に使えません

エクスプレス交換サービスには除外があります。社用端末で最も多い画面割れが、そのまま対象から外れます。

ERS は特定の対象機器に対して利用できます。ERS は、iPhone の画面のみまたは背面ガラスのみの損傷には利用できません。

損傷の状態ERSの可否
画面のみの損傷利用できない
背面ガラスのみの損傷利用できない
その他の過失や事故による損傷利用できる

画面のみの損傷でもERSを使う道はありますが、料金の扱いが変わります。その場合は「iPhone のその他の過失や事故による損傷」の料金で請求されます。

DIYはカードの支払承認が要ります

在宅自己交換修理には返却の条件が付きます。

交換されたデバイスまたは部品が指示通りに返却されない場合、またはサービス対象外のデバイスまたは部品が返却された場合は、承認料金をお客様のクレジットカードより引き落とさせていただきます。

社員の手元で交換して旧機を返送する形になります。返送が滞ると会社のカードから小売価格が引き落とされます。

人件費についても規定があります。「いかなる場合においても、Apple は、ERS または在宅自己交換修理 (DIY) 部品サービスに関して、お客様に発生する人件費を負担しません」と書かれています。

社用端末の保険で登録できる端末を整理した記事では、端末の種別ごとの条件を扱っています。

社用iPhoneのAppleCareは購入証明書原本を会社が保管します

第5項に保管の依頼が書かれています。手続きに要る書類は端末の数だけ増えます。

デバイスのサービスに関して質問が生じた場合に必要となるため、本プラン確認書、および対象デバイスと本プランの領収書原本を保管しておいてください。

書類30台での通数保管する場所
プラン確認書30通会社
対象デバイスの領収書原本30通会社
プランの領収書原本30通会社

第7項(ii)では、請求時に契約番号と購入証明書原本の写しを求められます。端末が社員の手元にあっても、書類が会社になければ請求は止まります。

海外拠点がある会社では、サービスを受けられる国も条件になります。「サービス内容は、お客様がサービスを依頼する国で利用可能なオプションに限定されます」と書かれています。

社用iPhoneのAppleCareを30台で計算しました

社員30名にiPhoneを1台ずつ配る前提で並べます。比べる軸は金額と、故障のたびに動く人の数です。

支払い方計算年額
AppleCare+(年払い)13,400円×30台402,000円
AppleCare+(月払い)1,340円×12か月×30台482,400円
モバイル保険700円×12か月×10契約84,000円

手続きの側も並べます。

項目AppleCare+モバイル保険
契約本数30本10本
保管する書類端末ごとの確認書と領収書契約ごとの証券情報
修理の窓口Apple直営店・正規サービスプロバイダ修理店を選べる
データの復元対象外と明記修理費用の補償のみ

データの復元はどちらの商品でも対象外です。差が出るのは修理先を自社で選べるかどうかになります。

モバイル保険は月額700円(非課税)で1契約に主端末1台と副端末2台の計3台を登録できます。30台なら10契約で収まり、修理に出す先は自分で選べるので、初期化を避けられる修理店を指定する道も残ります。修理費用は3台を通算して年15万円まで補償されます。
修理先を選べるかどうかで、端末が空で戻るか中身が残るかが変わります。

月700円・最大3台まで

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» モバイル保険公式サイトはこちら

複数端末の補償を一本化する記事では、1契約3台の割り当て方を扱っています。

社用iPhoneのAppleCareを配る前に決める3つのこと

修理のたびに端末が初期化される以上、配る前に決めておく項目があります。商品を選ぶ話ではなく、社内の運用を決める話です。

  • バックアップを社員任せにするか会社の仕組みで取るか
  • 修理中の代替機を持つか社員に待ってもらうか
  • 確認書と領収書を紙で持つかスキャンして台帳に紐づけるか

3つとも商品ページには書かれていません。故障が起きてから決めると、その場の対応が人によって変わります。

台帳に「バックアップの方式」「代替機の有無」「確認書の保管場所」の3列を足す。この3列があれば、端末が1台戻るたびに誰が何をするかが決まります。

修理では戻らないものがある

社用スマホの保証が必要かを検討した記事では、台数が少ない会社の判断材料を並べています。

社用iPhoneのAppleCareについてよくある質問

Q. 社用iPhoneをAppleCareで修理に出すとデータは残りますか

A. 規約はストレージメディアを再フォーマットすると書いています。

返却される端末は出荷時の構成に、該当するアップデートを適用した状態になります。修理でも交換でも同じ扱いです。

Q. 社用iPhoneのAppleCareでデータの復元を頼めますか

A. 第4.2項が復元と再インストールを対象外と定めています。

電子データの損失そのものもテクニカルサポートの範囲外です。バックアップは第7項でこちら側の責任として並んでいます。

Q. 社用iPhoneのAppleCareは社員が自分で修理に出せますか

A. 請求には契約番号と購入証明書原本の写しが要ります。

端末を持っているのは社員でも、書類は会社側にあります。両方が揃ってから手続きが進む形です。

Q. 社用iPhoneのAppleCareで画面割れにエクスプレス交換を使えますか

A. 画面のみの損傷にERSは利用できません。

背面ガラスのみの損傷も同じ扱いです。その他の過失や事故による損傷の料金でなら利用できると書かれています。

Q. 社用iPhoneのAppleCareで交換品を返送しないとどうなりますか

A. 承認料金がクレジットカードから引き落とされます。

対象外のデバイスや部品を返却した場合も同じです。引き落としの対象は交換用デバイスの小売価格と送料になります。

Q. 社用iPhoneのAppleCareは海外拠点でも同じサービスを受けられますか

A. サービス内容は依頼する国で利用可能なオプションに限定されます。

購入国以外で利用できない場合は、送料と取扱手数料がこちら側の負担になります。関税や付加価値税も同様の扱いです。

Q. 社用iPhoneのAppleCareは修理中の代替機を貸してもらえますか

A. 規約に代替機の貸し出しは書かれていません。

用意されているのは持ち込み修理とピックアップ&デリバリーとERSの3つです。代替機が要る運用なら、会社側で予備を持つ形になります。

Q. 社用iPhoneのAppleCareをやめてモバイル保険に移せますか

A. AppleCareが有効なうちに登録すれば条件を満たします。

モバイル保険は取得から1年以上の端末に、メーカーまたは通信キャリアの有償の補償サービスへの加入を求めています。先に解約してから申し込むと、この条件を満たさない状態になります。

社用iPhoneでAppleCareを使う場面では、費用より先に手続きが止まります。書類の場所と、バックアップの方式と、初期化された端末を誰が組み直すかを決めていない会社では、補償があっても復旧が遅れます。

法人のAppleCareを解約して切り替える手順の記事で、止める側の順番を確認できます。

結論:社用iPhoneをAppleCareで修理に出すと、ストレージは再フォーマットされ出荷時の構成で戻る。規約は復元と再インストールを対象外と書いているため、業務データを戻す作業はこちら側に残る。台帳にバックアップの方式と代替機の有無と確認書の保管場所の3列を足せば、1台戻るたびに誰が何をするかが決まる。
商品を比べる前に、自社のバックアップが誰の手で取られているかを確かめてください。

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