保証を横に並べて見比べたい方へ。AppleCare+・キャリアの補償・モバイル保険を1ページにまとめています。
会社の端末にAppleCareを付けて1年が過ぎたころ、総務が確かめたくなるのは契約がまだ生きているかどうかです。個人向けは解約するまで続く形になりましたが、AppleCare for Enterpriseの規約を読むと構えが違いました。
法人向けの規約には、自動更新にあたる条項がひとつも書かれていません。期間はプラン確認書に記載された日で終わり、その先はサービスを提供しないと明記されていました。
AppleCare for Enterpriseの期間はプラン確認書に書かれた日付で終わり、規約に自動更新の条項はありません。モバイル保険なら月額700円(非課税)で1契約に3台まで登録でき、240台なら80契約で月56,000円です。解約するまで続く形のため、終了日を追いかける台帳の列が要りません。
確かめる順番は金額より先に、次に切れるのがどの契約かのほうです。
法人のAppleCareの期間はプラン確認書の日付で決まります
規約の第2条に期間の定義があります。開始と終了で根拠にしている場所が別々です。
The Service Plan begins upon Apple’s acceptance of Enterprise’s registration of the Service Plan, and the Service Plan ends on the date specified in your Plan Confirmation (“Plan Term”).
| 区切り | 根拠 |
|---|---|
| 開始 | Appleが登録を受理した時点 |
| 終了 | プラン確認書に記載された日付 |
開始はAppleの側の行為で決まります。終了の日は書類に書かれた日付でしか確かめられません。
法人があとからAppleCareに加入する窓を扱った記事では、開始の側を規約から追っています。
確認書は購入時かその後に自動で送られます
第2条には確認書がいつ届くかも書かれています。届き方が2通りある点が実務では効きます。
Your Plan Confirmation will be provided to you at or about the time of purchase or sent to you automatically thereafter.
購入の場でその場で渡される場合と、後から自動で送られてくる場合があります。後者の場合、届いた時点で誰が受け取ったかが記録に残っていないと探せません。
サービスの受け方も同じ書類が根拠になります。第6条は「確認書に記載された手順に従って」サービスを受けるとだけ定めています。
You may obtain services by following the instructions provided in your Plan Confirmation.
期間の終わりも、サービスの受け方も、根拠は確認書1枚に集まっています。書類が見つからない会社は、いつ切れるかも修理の出し方も規約からは辿れません。
法人のAppleCareの規約には自動更新の条項がありません
規約の全文を通して更新にあたる規定を探しました。個人向けの規約にある文言が、法人向けには見当たりません。
| 項目 | AppleCare+(個人向け規約) | AppleCare for Enterprise |
|---|---|---|
| 自動更新の条項 | 第12項に記載あり | 記載なし |
| 更新後の価格 | 当初の購入価格 | 記載なし |
| 期間の終わり方 | 解約するまで継続 | 確認書の日付で終了 |
条項が無いということは、続く根拠も無いということです。満了後にどうするかは、規約の側では決められていません。
個人向けの月払いとは条文の構えが逆です
個人向けは「解約しない限り続く」と書き、法人向けは「この日で終わる」と書いています。同じAppleCareという名前でも、既定の動きが反対を向いています。
- 個人向け:何もしなければ続く。止めたいときに解約する
- 個人向け:料金の改定は30日前の書面通知で行われる
- 法人向け:何もしなければ終わる。続けたいときに手続きを起こす
- 個人向けの感覚のまま法人契約を運用すると、切れた日に気づかないまま端末が無保証になります
個人向けのアップルケアの期間を整理した記事では、解約するまで続く側の仕組みを扱っています。
法人のAppleCareは期間が終わるとサービスが止まります
第2条の末尾に、期間の外側についての一文があります。短い文ですが運用では重く効きます。
Apple will not provide services beyond the end of this Service Plan.
| 期間中 | 期間の外 |
|---|---|
| 修理と交換のサービスを受けられる | 提供されない |
| テクニカルサポートを受けられる | 提供されない |
| 交換用の枠を使える | 使えない |
同じ条文には、このプランが法律上の権利やメーカー保証に上乗せされるものだと書かれています。上乗せの部分だけが、期間の終わりと一緒に外れる形です。
Service under this Service Plan is additional to any services provided under applicable mandatory laws, the manufacturer’s hardware warranty contained in the applicable original purchase agreements, and complimentary technical support.
社用iPhoneにAppleCareが必要かを検討した記事では、上乗せする前の状態で何が残るかを整理しています。
法人のAppleCareの期間はハードウェア保証の後ろに乗ります
第1条には、このサービスがいつからの分を引き受けるかが書かれています。起点はハードウェア保証が切れたところです。
high-end repair or replacement service provided on a next-business-day basis for defects in materials and workmanship on Included Equipment after expiration of the warranty provision of the original hardware purchase agreement for an additional period determined by the warranty purchased
| 段階 | 根拠 |
|---|---|
| 購入直後 | 元の購入契約に含まれるハードウェア保証 |
| その後 | 購入した保証によって決まる追加の期間 |
追加される長さは「購入した保証によって決まる」とだけ書かれています。規約の側に年数の記載はなく、何年分を買ったかで変わる書き方です。
同じ第1条には、このプランが保険ではないと明記されています。期間が切れたあとに保険会社から支払われるものではありません。
法人のAppleCareの期間は追加した端末と揃いません
第7.2条には、契約の途中で端末を足せることが書かれています。ただし足した分の条件は同じとは限りません。
Available pricing and term of service may vary.
| 足すタイミング | 価格 | 期間 |
|---|---|---|
| 最初の契約 | 契約時の条件 | 確認書の日付まで |
| 途中の追加 | 異なる場合がある | 異なる場合がある |
期間が揃わないと、確認すべき日付が契約の数だけ増えます。240台を3回に分けて足した会社では、終わりの日が3つに分かれます。
台帳に確認書ごとの終了日を持たない限り、どれが先に切れるかは見えません。追加のたびに1行足す運用にしておくと、期限の早い順に並べ替えられます。
法人でAppleCareを複数台に付けた場合の更新日を扱った記事では、個人向けプランで日付が分かれる仕組みを扱っています。
法人のAppleCareの期間を途中でやめると未経過分が按分で戻ります
第11条の前半は、会社の側から解約する場合の規定です。返金の計算方法が30日を境に変わります。
You may cancel this Service Plan at any time for any reason.
| 解約の時期 | 返金 |
|---|---|
| 受け取りから30日以内 | 全額から提供済みサービスの価値を差し引いた額 |
| 30日を超えたあと | 未経過期間の割合による按分から提供済みサービスの価値を差し引いた額 |
規約は按分の基準を未経過期間の割合と定めています。どちらの場合も、既に受けたサービスの価値が差し引かれる点は共通です。
If you cancel more than thirty (30) days after your receipt of this Service Plan, you will receive a pro rata refund of the original purchase price. The pro rata refund is based on the percentage of unexpired Service Plan term, less the value of any service provided to you under the Service Plan.
修理を何回使ったかで戻る額が変わります。修理の履歴を台帳に残していない会社は、解約前に見積もりを立てられません。
解約の通知には購入証明書の写しが要ります
第11条は解約の方法も定めています。電話と書面の2通りで、書面には添付物が指定されています。
You must send a copy of the Service Plan’s original proof of purchase with your notice.
- 電話:規約の表に記載された国別の番号にかける
- 書面:プラン契約番号を記載して国別の住所に送る
- 書面:購入証明書の写しを同封する
日本の窓口は東京都港区六本木6-10-1のAppleCare Service and Support Products Administration宛で、電話は0120-27753-5と規約の表に載っています。証明書の原本を保管していない会社は、この段階で止まります。
法人のAppleCareを解約して切り替える手順の記事では、個人向けプランを止める側の順番を追っています。
法人のAppleCareの期間が終わっても3つの条項が残ります
第11条の末尾に存続条項があります。契約が終わっても効力を持ち続ける部分が指定されています。
Sections 9, 10 and 15 will survive termination of this Service Plan for any reason.
| 条 | 見出し | 内容 |
|---|---|---|
| 第9条 | Disclaimer of Warranty | 保証の否認 |
| 第10条 | Limitation of Liability | 責任の制限 |
| 第15条 | Miscellaneous | 譲渡禁止・不可抗力・権利放棄・可分性・完全合意 |
残るのは会社にとって有利な条項ではありません。サービスを受ける側の権利が終わり、責任の制限だけが続く構造です。
第15.1条の譲渡禁止も存続します。契約が終わったあとでも、権利や義務を勝手に他社へ移すことはできません。
法人のAppleCareの期間中に交換した端末は残りだけを引き継ぎます
第3.5.3条は、交換用のプールから受け取った端末の扱いを定めています。受け取った時点から新しい期間が始まるわけではありません。
The Service Plan shall apply to all Service Components, and each Service Component shall itself become, or be included within, an Included Device for the balance of the Term of the Service Plan.
| 出来事 | 期間の動き |
|---|---|
| 修理を受けた | 変わらない |
| 交換で新しい本体を受け取った | 残り期間だけ引き継ぐ |
| プールから代替機を受け取った | 残り期間だけ引き継ぐ |
残り2か月の時点でプールから端末を受け取った場合、その端末の対象期間も2か月です。本体が新しくなっても、確認書の日付は動きません。
アップルケアが2年経過後にどうなるかを整理した記事では、個人向けで期間が延びる条件を扱っています。
法人のAppleCareの期間を240台の会社で数えました

期間の管理にかかる手間を、別の商品と並べて比べます。240台の端末を配っている会社を想定しました。
| 項目 | AppleCare for Enterprise | モバイル保険 |
|---|---|---|
| 期間の終わり | 確認書に記載の日付 | 解約するまで継続 |
| 自動更新の条項 | 規約に記載なし | 毎月継続 |
| 更新の起点 | 会社側の手続き | 手続きなし |
| 確認すべき日付 | 確認書の数だけ | なし |
モバイル保険は1契約に3台まで登録できます。240台なら80契約で、月額は56,000円です。
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 契約数 | 240台 ÷ 3台 | 80契約 |
| 月額 | 700円×80契約 | 56,000円 |
| 年額 | 700円×12か月×80契約 | 672,000円 |
金額だけを比べる話ではありません。期限の管理を人が担うか、商品の側で不要にするかという分かれ方です。
法人のAppleCareの期間を管理する前に会社が決める3つのこと
期間が自動では続かない以上、切れる前に動く仕組みを社内に置く必要があります。商品を選ぶ前に決める項目です。
- 確認書の保管場所を1か所に決める(終了日と修理の出し方の根拠が揃う)
- 終了日の何日前に動くかを決める(更新の手続きに要る日数を逆算する)
- 追加した端末の終了日を台帳に持つか決める(日付が分かれた場合に早い順で見える)
3つとも商品ページには書かれていません。判断に要る材料は自社の書類管理の側にあります。
端末台帳に「確認書の保管先」「終了日」の2列を足す。この2列があれば、次に切れる契約と、その根拠となる書類の場所が1行で出ます。

法人の端末保証の管理を整理した記事では、保険料の払込みをまとめる仕組みを扱っています。
法人のAppleCareの期間と更新についてよくある質問
Q. 法人のAppleCareの期間は何年ですか
A. 規約に年数の記載はなく、プラン確認書に書かれた日付が期間の終わりです。
第1条は追加される期間を「購入した保証によって決まる」とだけ定めています。何年分を購入したかで変わるため、契約ごとに確認書を見ることになります。
Q. 法人のAppleCareは放っておいても更新されますか
A. AppleCare for Enterpriseの規約に自動更新の条項はありません。
個人向けの規約には解約しない限り毎月自動的に更新されるという文言がありますが、法人向けには相当する条文がありません。続けたい場合は会社の側から手続きを起こすことになります。
Q. 法人のAppleCareの期間はどこで確認できますか
A. 規約が根拠として指しているのはプラン確認書です。
第2条は終了日を確認書に記載された日付と定め、第6条はサービスの受け方も確認書の手順によると定めています。同じ書類が2つの役割を持っているため、保管場所を分散させると両方が辿れなくなります。
Q. 法人のAppleCareの期間を途中で延ばせますか
A. 規約には期間を延長する手続きの定めがありません。
第7.2条にあるのは契約の途中で対象の端末を追加できるという規定で、既にある契約の終了日を後ろへ動かす条文ではありません。追加した分は価格も期間も異なる場合があると同条に書かれています。
Q. 法人のAppleCareを期間の途中で解約したらお金は戻りますか
A. 30日を超えたあとは未経過期間の割合による按分で戻ります。
第11条は按分の基準を未経過期間の割合と定めたうえで、提供済みサービスの価値を差し引くとしています。修理や交換を使った回数が多いほど、戻る額は小さくなります。
Q. 法人のAppleCareの更新日を端末ごとに揃えられますか
A. 規約に日付を揃える仕組みの定めはありません。
第7.2条は追加購入分について価格と期間が異なる場合があるとだけ書いています。揃えるかどうかは、会社が調達をまとめるか分けるかで決まります。
Q. 法人のAppleCareの期間が切れた端末はどうなりますか
A. 第2条は期間の終わりを超えてサービスを提供しないと定めています。
修理も交換もテクニカルサポートも、期間の外では受けられません。上乗せされていた部分だけが外れ、法律上の権利とメーカー保証は残ります。
Q. 法人のAppleCareの期間中に端末を交換したら期間は延びますか
A. 交換で受け取った端末は残り期間だけを引き継ぎます。

第3.5.3条は交換用のプールから提供される端末についても、契約の残存期間の分だけ対象になると定めています。本体が新しくなっても確認書の日付は動きません。
法人が端末の補償を持つとき、確かめる場所は金額よりも先に日付です。期間が自動で続かない契約では、切れる日を知っている人が社内にいるかどうかが結果を分けます。
台帳に終了日の列があれば、次に動く日は毎回そこから出てきます。法人でモバイル保険を契約できるかを整理した記事では、契約者を誰にするかという別の分かれ目を扱っています。
端末台帳に「確認書の保管先」と「終了日」の2列を足すところから始めてください。
※料金や条件は変わることがあります。加入前に、最新の内容を公式ページで確認してください。